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今週のグッドデザインを紹介します(4/15 〜4/19)

今日は、4月3週(4/15 〜4/19)のとれたてグッドデザイン5点をまとめてご紹介します!



4/15 けいあいのびのびひろば

地元で半世紀にわたり産婦人科・小児科クリニックを続けてきた病院が小児科病棟新設にあわせて併設した広場。小高い丘のような白いすべり台から見える風景が、地域への愛着を育む。

けいあいのびのびひろば

受賞者によるデザイン紹介
<LIFELAYERD生き方の重なり>をテーマに産婦人科・小児科クリニックに併設されたインクルーシブパークです。異なる個性を持つ子供たちの多様性を包み込み、地域住民にもひらかれた環境づくりを目指しました。

審査委員からのコメント
半世紀に渡り地元で産婦人科医療を続けてきた病院が、小児科病棟の新設にあわせて地域に開かれた広場を整備したプロジェクトである。桜並木で有名な川沿いの立地につくられた広場には、小高い丘のような白いすべり台がつくられている。ここから見える風景を通じて地域への愛着や自然への興味が育まれるきっかけになってほしいとの願いが、この白い丘に込められている。地域との信頼関係があってこそできる、病院による民設民営の取り組みを高く評価したい。ここで生まれ育った子供が大人になって、またこの街に、そしてこの病院に戻ってくる。そんな期待を抱かせてくれる広場にぜひとも成長してほしい。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/19550

4/16 おもちゃから生まれた腕時計「YOT WATCH」

子どもたちが使っていたおもちゃをリサイクルしてできたカラフ ルな腕時計。初めて身に着けるファーストウォッチとしてだけでなく、環境について学ぶ第一歩となります。

おもちゃから生まれた腕時計 「YOT WATCH」

受賞者によるデザイン紹介
YOT WATCH, MADE FROM TOYS おもちゃから生まれた腕時計 子どもたちが使っていたおもちゃをリサイクルしてできた、カラフ ルな腕時計です。 TOYをぐるりとひっくり返して、YOTへ。 資源を巡らせ、時計の針を巡らせ、そして想いも巡らせるという願いから生まれました。

審査委員からのコメント
YOT WATCHは、回収されたおもちゃを素材にして作られている。身の周りで使う道具の中にリサイクルさせて作られたモノが増えてくることは、人々の資源循環への関心、使い捨て社会から意識を変えていくために、社会的に大事なアクションとなるだろう。親子で一緒にお揃いの腕時計を身につける。それは微笑ましい光景をつくると同時に、腕時計が愛着を高める存在にもなり、モノが大事に使われることにもつながる。カラフルなデザイン展開も、楽しみながら腕時計を身につける気持ちをつくる配慮として審査委員の間で好感を得た。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/14579

4/17 マットレス[永くつかえるマットレス]

寝心地を選べるクッションと、3分割のコイルユニットでできたマットレス。へたったパーツだけを交換できるので、長期間の使用が可能。

永くつかえるマットレス

受賞者によるデザイン紹介
寝心地を選べるクッションと、3分割のコイルユニットでできたマットレスです。へたったパーツだけを交換できるので永く使用できます。

審査委員からのコメント
無駄なく長期間快適に使えるよう、モジュール化したマットレスである。従来のマットレスはどうしても腰部に体圧がかかり、前後左右を入れ替えて使用しても部分的な劣化が避けられなかった。その点、本製品はマットレスが3分割されており。効果的なローテーションが可能になった。マットレスは睡眠の質を支える重要な道具である一方で、廃棄時は適正処理困難物とされる自治体が多く、処分の負荷が高い現状がある。搬入時も含めて扱いやすく、長期間劣化を防ぎながら使い続けられる設計を評価した。選びやすさを考慮した4種類ということだが、「寝返りしやすい」「通気性」はすべての人が求める機能では?という印象もあり、店頭や販売サイトでユーザーが判断しやすいガイドを期待したい。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/15924

4/18 講堂[新島の森 - 新島学園短期大学講堂]

壁面の透かし彫りによって、雄大な森を思わせる木漏れ日のような光が空間に降り注ぐ、木造の講堂。

新島学園短期大学講堂

受賞者によるデザイン紹介
創世記にあるエデンを想い、深い森から明るい光が立ち込める野原へと向かう情景を描いた。この森はこの世のどこにも存在しない。森は東西に深く暗く、南に向けて明るく開けている。脳裏に映った情景を六ヶ月かけて描き出した。

審査委員からのコメント
この2階建ての木造建物の主役は天井の高い2階の講堂だが、その東・南・西の計56mにも及ぶ壁面は、ひとつながりの雄大な森の光景になっている。描かれたスケッチから252枚の木製スクリーンの透彫を製作し、木構造に取り付けているのだ。音響を考慮して微妙に取り付け角度を変えたスクリーンの穴を通じて、外部の光が思わぬ柄を生み出す。日が落ちれば、内部からの光が、構造体として生きている木と、生きた森の幻想とを重ね合わせる。合理主義とロマン主義は、原初性を求めることにおいて通じ合う。18世紀ヨーロッパの新古典主義建築もそうであったことを思い出させ、新島襄の心を継ぎながら、合理もロマンも失いがちな世俗に警鐘を鳴らすデザインだ。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/16949

4/19 Lumina[Lumina Webcam]

リモートワーカーに最適なフェイストラッキング、自動色調補正、背景ぼかしなどを備えたAI搭載のウェブカメラ。ミニマリストのデスクセットアップにフィットするように設計。

Lumina Webcam

受賞者によるデザイン紹介
フェイストラッキング、自動色調補正、背景ぼかしなどを備えたAI搭載のウェブカメラです。 Luminaを、自分を最高に見せたいリモートワーカーに最適なものにします。アルミニウム製のボディとマグネット式のレンズカバーを採用し、洗練されたコンパクトなデザインに仕上がっています。Luminaは、ミニマリストのデスクセットアップに無理なくフィットするように設計されており、現代のワークスペースに不可欠な存在として浮上しています。

審査委員からのコメント
アルミの特性をよく理解し、非常にシンプルで、これ以上そぎ落とすものが無いかのような佇まいの中に、小さな造形的スパイスが好ましく作用している。レンズカバーにマグネットを採用している点もこのシンプルさに大きく貢献し、ありがちなスライド用スリットやヒンジ部を排除することに成功している。特定の環境に合わせて画像の色をAIが最適化するオートカラーキャリブレーションは、これまであまり気にされて来なかったweb会議画面の雰囲気作りに一役買うだろう。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/16100

この連載では、グッドデザイン賞インスタグラムで毎日1点ずつアップしている受賞作品をまとめています。
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