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欧州 街を飾る小さなアイテムたち

おはようございます。
テンプラです。

基本的に日本でも街歩きが好きで、観光地でもない住宅街でもブラブラと歩くと様々な発見があります。

家が専門なのでどうしても住宅を見てしまいます。どうしてこんな形になったんだろうという家も多々あり面白い。この間は東京江戸川区の密集した住宅街をブラブラと歩きました。
住宅商品を作る私が言うのは不謹慎ですが、最近の住宅の納まりや品質、デザインで建設された家はパッと見て判断できて街歩きにはつまらない。
昭和や平成初期に建てられたであろう家は、古くて昔ながらの一般的な家なのですが、流石に年月を重ねた歴史が家の立ち居振る舞いに表れていて面白い。
新しい住宅では演出できないアジがあって東京街歩きには昭和時代~の住宅を見るのがおすすめです。
火災延焼、防火対策、耐震の観点等でどんどん建替え進んでいるので貴重です。
「昭和暮らしの家」みたいな住宅商品を考えてみようか。

そして、どこへ行っても風景になるミラノも含め欧州の石の街を歩くのは日本と違って面白い。
ミラノも観光地が少ないと言われますが、私にとっては普通の街並み歩くだけでも貴重です。
建物の屋根や構造、石の素材感など見るべき部分はたくさんあります。

そういった中で注意してみると日本にはあまり見かけない小さなアイテムが建物に「付着」していて、それが更に街を楽しくしています。

スペイン旧市街

タイトルの画像は、ドアをノックするアイテム。フィレンツェだったと思います。ドアノッカーというらしいですが、日本の一般的な住宅には無いもの。注意してみるとそれぞれのドアによってデザインが違う。

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昔の馬を止めるための金具?

馬を繋ぐための金物(だと思う)半開きの口と瞳孔が開いた眼。
洒落が効いていて良い。

画像2
ライオンの顔

これも、ドアに付いていた素敵なライオンの顔像。ドアノッカーと同様に玄関ドアにその建物に住む人の人柄や格式等が伝わってくる。

画像3
金物と風化した積石

石積みの壁の経年劣化や光の具合と相まって、錆びたアイテムが更に生きてくる。

この様に小さなアイテムを探す街歩きも楽しいですよ。

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