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子どもの貧困に立ち向かう、フードドライブで広がる助け合いの輪


食品ロス削減を呼びかける声が広がる中、日本でも「フードドライブ」という活動が注目を集めています。

「フードドライブ」とは、食品ロス削減に取り組む企業や農家、 個人の方々が、食材を捨てないで持ち寄り、必要としている方々(子ども食堂や福祉施設など)に寄贈する助け合いの活動です。


私たちは、沖縄県でコーヒー生産の研究や発信を行うコーヒープロジェクトを2020年に開始しましたが、その取り組みの中でご縁があり、沖縄でフードドライブを定期開催されている沖縄ハンズオンNPOと知り合いました。

沖縄ハンズオンNPOでは、「人材育成、社会貢献、起業家教育」の3つの柱を掲げ、子ども達に遊びや学びのプログラムを提供したり、地域に根ざした持続可能な社会貢献を行ったりしています。


なぜ沖縄ハンズオンNPOが「子ども達」にフォーカスしているのか。

恥ずかしながら、私たちはこれまで「子どもの貧困」の問題を知る由もありませんでした。
厚生労働省の国民生活基礎調査(2019)によると、7人に1人の子どもが貧困(貧困率13.5%)であり、沖縄県が2015年に行った独自調査によると、沖縄県の貧困率は29.9%で全国一位。全国平均の2倍以上と、群を抜いているのです。

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昨年末に北谷中学校で開催されたフードドライブ活動。提供する食品の収集活動には、同校の学生達が実行委員会を作り主体的に取り組みました。
※「シーブン」は、沖縄の言葉 しまくとぅば で、「おまけ」の意味。

高い貧困率の理由は、数字で確認することのできる経済問題や家庭環境などの連鎖が主に挙げられていますが、より深刻なことは心の問題です。夢や希望をもった未来が持てず、不登校になる子どもも多い状況です。

沖縄ハンズオンNPOでは、この問題に対するサポートの一つとして、フードドライブ活動を定期的に開催されています。子ども達が主体的に家族や地域と交流できること、SDGsの理念を実践的に学ぶ機会になることを目指されています。

GOOD COFFEF FARMSは、どんな貢献ができるだろうか?

私たちに提供できるものはコーヒーくらいだけれど、子どもや年配者の方々にコーヒーが喜ばれるはずがない・・・と思っていたら、
NPOの方から、「年配者はもうコーヒーとにかく大好きですよ!」と一言。朝はパンとコーヒーが定番だそう。

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ということで、私たちのドリップバッグを、福祉施設や中学校などでお配りいただきました!

中学校では親御さんにも喜ばれたそうで、私たちとしてもフードドライブを通して地域や家族との輪を広げられ、生産側のみならず消費側でも微力ながら社会に貢献することができ、とても嬉しかったです。

沖縄ハンズオンNPOのスローガンのひとつが、

『御万人(うまんちゅ)揃(す)るいねー皆(む)るマンブリー!』
(沖縄の言葉で、全員揃えば皆幸せになる、誰も置き去りにしないの意味)

彼らが取り組む持続可能な地域社会の構築に今後もできる限り協力してまいります!

以下、ご提供させていただいた施設から届いた写真たちです。
いっぺーにふぇーでーびる!(大変ありがとうございます!)

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またやーさい!


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