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ぐっばい2020、ぐっばいカサンドラ

2020年、私はカサンドラとぐっばいできたような気がします。少なくともカサンドラの魔女は、その激しい息吹を感じさせないほどずいぶん遠くへ去ったように思います。

今年のはじめ、カサンドラのPTSD様の症状に私はまだ悩まされていました。育児を通して当時の感覚が蘇り息子につらくあたってしまったり、妻にあたってしまったこともあります。発達と離れたのに浄化できない心の煉獄に、ずっと翻弄されていました。

そうした中でも常に最善手を意識して行動してきました。代償は大きかったですが、その分得たものも大きかったように思います。

長い闘いでしたが、ある程度の時間が経過したことや、SNSで当事者方々と情報交換・意見交換したこと、そして何より妻が支え続けてくれたことで今年の夏くらいから快方に向かい、お陰様でそれから症状がめきめきとよくなっていきました。

今はほとんどフラッシュバックがなく、カサンドラの症状に悩まされることもありません。フラッシュバックは初めての経験でした。とても生々しく不快な経験でした。

ようやく仕事への意欲が戻り、最近は少し忙しくなったこともあって療養期間は終わりを迎えたのだなと感じています。

とはいえ、これからもこのトラウマと付き合っていくのでしょう。たとえ古傷になっても、何かのきっかけでその傷が疼くのだと思います。自分を過信せず、古傷とうまく付き合っていきたいと思っています。そしてその傷を、これからの人生に役立てたいと思っています。

私には目標があります。

一つは新規事業をおこすこと。そしてその事業を発達障害者の経済的自立に役立てることです。

実は発達弟と離れた時点で、将来のために次の事業計画を練っていました。療養が必要だったのであまり大きな進展はありませんでしたが、それでも2020年はそちらを練り直し、商材作りを試行錯誤し、基盤作りに着手しながら問題点を抽出できた年でもあります。

実際に事業として回せる状態ではまだまだありませんが、この事業は私がこれまでにやってきたことのある意味集大成です。来年は着実に地盤を固め、2021年の今頃には展開できる状態にしたいと思っています。

「発達障害問題」と向き合い続けるのは、私の運命かもしれません。カサンドラをきっかけに私は発達障害や人生について深く考え悩むと同時に、結局は弟と似た境遇にある人に不幸になってほしくないと思いました。カサンドラに対しても同じです。しかしこの問題の根源はそもそも発達障害にあるわけですから、カサンドラが救われるにはまず発達障害者が救われなければなりません。

広い範囲でそれを実現するのは難しいかもしれませんが、自分にできる範囲で貢献していきたいと思います。

もちろんこの問題を感情的に捉えているわけでなく、現状で考えられる定型&発達のwinwinな形があるのなら、それを実現すればいいだけだとシンプルに考えています。つまりビジネス設計やデザインの話です。夫婦など家庭問題を解決するには程遠いですが、もしここで何かしらの知見や実績が得られたら、それもムダではないだろうと考えています。

諸々を実現するには、盤石の態勢を整える必要があります。長い目で段階的に取り組んでいこうと思います。

Twitterではさまざまな方に救われました。ありがとうございました。

いただいた力をカサンドラや発達障害の問題解消に少しでもお役に立てられるよう、自分自身との折り合いをつけながら、現実的な目線で慎重に行動していくつもりです。再びカサンドラになる可能性もゼロではありません。ですがその際に生じるリスクを回避する知恵は、カサンドラを経験していないと生まれなかったと思います。

来年からは「ぐっばい(したい)カサンドラ」から「ぐっばい(した)カサンドラ」にシフトしようと思います。特に何が変わるわけでもありませんが。

引き続きよろしくお願いします。

よいお年を!

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