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vol.23 食事の時間は、コミュニケーションの宝庫。


いつもご覧いただきありがとうございます🙇‍♀️✨

今日は、食事とコミュニケーションです。

増える「孤食」

農林水産省の食に対する意識調査(平成29年3月)で
共食と孤食の状況」がまとめられています。

一日の食事を全て一人で食べていることが「ほとんど毎日」と答えた人は、男性20歳代、女性70歳代以上で高くなっています。
その理由に若い世代は「自分の時間を大切にしたいため、気にならない」、
70歳以上は、「一人で食べたくないが、一緒に食べる人がいないため、
仕方ない」と回答しています。

6つの「こ食」、そのうちの一つ「孤食」

  1. 各々が好きなものを食べる個別・・・個食

  2. 同じものしか食べない固定・・・固食

  3. 粉もの(パン、麺類等)ばかり食べる粉・・・粉食

  4. 一人で食べる孤独・・・孤食

  5. 食べる量が少ない・・・小食

  6. 味の濃いものばかり食べる・・・濃食

引用 2017年度版の食育白書より

コミュニケーションをとりながら食事をすることで得られる効果

決して孤食が悪い、誰かと食べなければいけないと捉えないでください。

生活習慣の多様化により複数人が揃って食事の時間を合わせることも難しく、
ときには、自分一人の時間を大切にすることも必要だと思います。

ただ、1人で食べるにしても状況による差は、
その頻度や1人で食べることへの認識だと思います。

孤食によって生じる様々な影響を考えると
コミュニケーションをとりながら食事をする方が、
心の健康、体の健康にも良い影響を与えると言えます。

✒️子供には規則正しい生活習慣を身につけ、
食事のマナーを教えるのみとても良い機会です。

なんでも1人で作業のようにこなしていくことは、
土台が真っ白である子供ほど難しいです。
大人も一緒になって取り組むことで習慣化に
近づいていけると思います。

✒️食事の時間を誰かとともに過ごすことで
食生活が良好になる傾向にあるそうです。

食物の品目が増え、バランスのよい献立を検討するようにもなります。


✒️少ない量でも満腹感が得られると肥満予防や生活習慣予防になります。
周知のとおり、よく噛むことで神経系のホルモンが分泌され、
そのホルモンが脳の視床下部にある満腹中枢に到達すると
満腹になったと信号を送ってくれます。
よく噛むために声をかけあうことができます。



「何を食べるか」よりも「誰と食べるか」ということが、
幸福感、栄養吸収に影響することもわかっているそうです。


健康のために食べる栄養素を体に入れるだけでなく
「美味しいね」の一言が交わされる食事時間を意識することも
健康へ近づけるのではないでしょうか。


最後まで読んでいただきありがとうございます✨


人の体は不思議。歯も奥深く、咀嚼リズムが
こんなにも感情に左右されるのかと日々勉強です。
歯科で食事指導を行う際に、食事内容をとりあげて
よく噛むものや歯にいい食べ物をお話するだけでは
現実的ではありません。
まずはその環境が整っているかどうかが基本だと常に感じます。

一口腔単位で診療を行う院長のもと学んだことを記しています。

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