読書感想「いつもの木曜日」

前に読んだ、「木曜日にはココアを」のスピンオフ。
「木曜日にはココアを」が好きだったのと、中のイラストが素敵だったから欲しいなーと前から思っていて、最近バイト代が入ったので買ってきた。

この作者さんの本をいくつか持っているけれど、全体的に話が優しくて良いな、と思う。
はっきりとした悪役、みたいなキャラクターがあまり居ないイメージ。
どんな時でも読める安心感みたいなものがある気がする。

「いつもの木曜日」は話に加えて絵も暖かくて素敵だった。

慣れてしまったとたんに色あせていく幸福は、不幸であることよりも寂しい。

p82

これは読んでいてハッとした一文。
しんどいところから回復した後って小さいことにも感動できるけど、慣れてくるとそれが当たり前になってしまうことはよくある気がする。
この一文を読んで、普段から小さい幸せも大事にしようと思った。

私は買ったその日の夜にすぐ読んでしまったけど、天気の良い休日に暖かいものを飲みながらゆっくり読むのが似合いそうな本だと思う。