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【感想記事】「うまく言葉にできない」がなくなる言語化大全

久しぶりに読んだ本の感想記事を書きます。

さて、今回読んだ本はこちら。

  • 「うまく言葉にできない」がなくなる言語化大全

  • 著:山口 拓郎

  • ダイヤモンド社


読もうと思ったきっかけ

今まで生きてきた中で、自分の考えを発表したり、文書で表現をする機会がそれなりにありました。しかし、本当に言いたいことがなかなか伝わらない。思考がモヤモヤして、どこか本心とは違う感じがする。
また、ストレス等で感情がぐちゃぐちゃになった時に、何が原因なのか、自分はこれからどうすべきなのか考える時にも原因が分析できない。そんなことがあったように思います。

具体的には、就職や転職活動のエントリーシートや、志望動機、自己PRで自分の考えを表に出す時的確に自分の思いが表現できていませんでした。漏れなく表現しようとすると、回りくどくなったり、「で、結局何が言いたいの?」となってしまうこともありました。

また、友達やパートナーだった人と過ごすうちに抱えるストレスに対して、原因を分析せず、衝突してしまう、誤解を生んでしまうそんなことがありました。思考の言語化をして、整理ができていないがために余計なストレスを抱えて、人生損をしていたのかもしれません。

言いたいことがきちんと表現できていない、そんなことを大人になってからも繰り返していました。このままではいけない。そう思い、自分なりに分析した結果、思考をうまく言語化できていないからではないか。ということに辿り着き、この本に出会いました。

おすすめの人

  • これから就職活動を迎える学生

  • 転職活動をしようと考えている社会人

  • 売れていない営業マン(表現悪くてすみません・・・)

  • 企画力を伸ばしたい人

  • 感情のコントロールをうまくしたい人

特におすすめしたいのが、就職活動、転職活動を検討している方々です。

志望動機や自己PRで考えていることを志望している会社や仕事に合わせて的確に表現する必要がありますよね。よくある失敗例として、漠然とした内容になってしまって、刺さらないなんてことがよくありますよね。私も悩んでいました。言語化以前に自己分析が足りないなんてパターンもあると思いますが・・・。具体化の手順について、本書に書かれているため、自己分析するうえでもとても参考になるのではないかと思います。

次に、会社勤めの方です。営業や企画をされている方は特に参考になるのではないかと思いました。

具体的には、上司へ報告する場面、新しい企画を伝える場面で言葉を的確に表す際に役に立ちます。

仕事では、一生懸命になってしまうがために、ついつい自分視点で話してしまうことが多いです。忙しい時、何かトラブルが発生した時、一呼吸おいて、漏れなく、誤解が生じ内容に伝えるスキルがとても大切だと考えています。
そういったビジネス上欠かせないコニュニケーションスキルも学べる一冊になっているため、会社勤めされている方々におすすめです。

最後に、感情のコントロールをうまくしたい人です。
本書はビジネスに関わる場面だけではありません。思ったこと、考えたことを言語化することで、自分の本当の気持ちに向き合うきっかけを与えてくれます。
少し大げさな言い方かもしれませんが、気持ちの言語化で自分がすべきこと、今後の道標が見えてくることがあると思います。人生を穏やかに、豊かに生きるヒントが書かれていますので、感情をコントロールしたい人にもおすすめです。

あまり読書したことないという方もいらっしゃるかもしれませんが、本書に関しては、全く問題ないです。
タイトルのとおり、言語化するための手段が記載されている本なので、全体的に誰もが理解できるような文章であり、ページも290ページとそれほど文量も多くないため、非常に読みやすかったと感じます。

本書で得られるもの


ずばり、言語化能力が得られます。

言語化がなぜ必要なのか、そもそも言語化するとななんなのかから始まり、言語化するための具体的な方法解説と演習が交互に記載されています。

本書を読んですぐに言語化の能力が鍛えられるわけではないです。演習をやって感じたことですが、思ったよりできないです。

本書を一通り読んで、ひたすら言語化トレーニングを積み重ねる。地道な努力が必要だと感じます。

私も言語化がうまくできていないことが多々ありますので、地道にトレーニングしていきたいと思います!

感想

私が、言語化において何に躓いているかがを学ぶことができて、本書を巡り合うことができてよかったと思っています。

少し、本書の中身になってしまうのですが、言語化能力を上げるための型というものがあります。

その型というのは以下の3つです。

  1. 「語彙力」を伸ばす。

  2. 「具体化力」を鍛える。

  3. 「伝達力」を磨く。

「語彙力」は基礎的な能力、「伝達力」は伝えるテクニックです。本書で特に重要視しているのが、「具体化力」の強化でした。

読んでいて、私も「具体化力」が課題だと感じました。「具体化力」を鍛えることにより、伝えたいのにモヤモヤする。思考がぐちゃぐちゃになってうまく伝わらないこと解消する方法が記載されています。

例えば、5W3Hの表現で、漏れなく伝える。普通5W1Hなんじゃないの??という感じですが、(WhenWhere,Who,What,Why,How,・・・)あと2つを付け加えることで、無駄なく、漏れなく伝えることができるようになります。
そして、「ざっくりした感想」に対して、「なぜ」「例えば」を考え、「思考を広く、深く」していく。

このように具体化することによって、自分が何を感じたのか、考えたのか解像度が上がり、伝えたいことがまとまらない悩みが解消されるのではないか思いました。

ライティングの本なんていうのもたくさん世に出ているかと思います。多くは「伝達力」にフォーカスしていると思います。もちろん、読ませる文書を書くにはテクニックが必要です。

本書は、その前段階である「具体化力」を磨くことができ、ライティングだけでなく、自分自身を知ることができると思います。自分でも知らなかった本当の気持ちに気づくことができ、言葉にするこで可視化できます。

可視化することで、客観的に自分自身を見つめ直すことができ、感情のコントロールもできる。人生を穏やかに豊かに生きるための参考にもなると感じました。


久しぶりの感想記事でした。いかがでしたか。
しっかり思ったことを言語化できているのか、まだまだ修行が足りない部分もあると思いますが、暖かく見守っていただけますと幸いです。

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