見出し画像

馬のなかで眠る

 生き屏風  著・田辺青蛙

 田辺さん、初めて読む作家さんです。〝あおかえる〟って変わった名前だなぁって思ったら、〝せいあ〟って読むそうです。
 本作は、第15回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞しています。
 まだまだ暑いのでホラー小説でも読もうと思ったのですが、良い意味で裏切られました。まぁ、冒頭の一文が

〝皐月はいつも馬の首の中で眠っている。〟

とあって、戸惑いましたけどもね。
 あらすじをよく読んでいなかったのですが、村はずれで暮らす妖鬼・皐月が主人公の連作短編集です。
 ほのぼのとした幻妖譚で、屏風に憑いた幽霊と色んなことを語ったり、
ある人は雪に姿を変えてもらったり、
妖狐に恋愛相談をしたり、と終始ほのぼのとしてほっこりとした気持ちになり癒されました。
 10 年以上前に刊行されている本書ですが、皐月が活躍する続編を読んでみたいです。

 以上、ここまで拙い感想をお読みいただきありがとうございます。
 スキ・コメント・フォローなどしてもらえると励みになります。(*'▽'*)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?