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桃の節句と白酒

この歳になっても、お雛さま、と言って、
健やかな時間を祈ってくれる母親に感謝です。
桃の節句と日本酒、の関わりを調べてみました。

■ひな祭りとは?起源は厄払い
女の子の健やかな成長を祈る、「ひな祭り」。
「桃の節句」は、七草・端午・七夕などと並ぶ五節句の一つで、江戸時代に定着。本来は「上巳(じょうし、じょうみ)の節句」といい、3月の最初の巳(み)の日を指していましたが、のちに3月3日に定まったよう。
( 巳の日とは・・? 十二支の「巳」が振られた日であり、12日ごとに巡ってくる日。「巳」は蛇のこと。「水の魂」と書いて「みづち」の「み」。蛇は水の神やその使いと考えられ、縁起が良いとされる。更に日本に、水の豊穣・弁舌の神が元の「弁才天」が伝わると、蛇は「弁才天」の使いともされ、「弁才天」が財の神でもあることから、蛇は金運をもたらすとも。)

古代中国では、忌日(いみび)とされ、そのけがれを祓うために水辺で身体を清め、厄払いが行われており、その儀式が平安時代に日本へ伝来。古代では自然界の植物に神が宿るとされ、葉などを体の悪い部分になでつけ痛みを移し川に流すという厄払いをもとに、土や紙の人形にけがれを移して水に流す「流しびな」の行事となったのだとか。

桃やひな人形を用いることから、「桃の節句」「ひな祭り」と呼ばれる。旧暦の3月3日頃(新暦4月)に桃の花が咲くこと、桃は魔除けの効果を持つと信じられていました。

■ 白酒とは?
江戸時代に、ひな人形を飾って「白酒」を飲むようになる。
理由は諸説あり。大蛇を宿してしまった女性が「白酒」を飲むと、胎内の大蛇を追い出すことができたから、東京の老舗酒蔵「豊島屋」が「白酒」を売り出すと大人気になったから・・等。

ちょっと逸れますが、
豊島屋さん調べてみたら、
「屋守」(おくのかみ)を造っている酒蔵さんでした!以前、純米無濾過生原酒をいただいた時(たぶん)、大変酷があり、味わい深く美味しかったのを覚えています!


桃の節句には「桃の花をお酒に浮かべて飲むことで、健康になる」と考えられ、桃色をきれいに引き立てる、色の白い「白酒」が使われるようになったそう。

「白酒」とは、みりんや焼酎などに、蒸したもち米や米麹を入れ、約1ヶ月熟成させたものを、軽くすりつぶして造ったお酒。

つまり、正式には日本酒ではなく。

色味や質感の似ている「甘酒」は、ご飯やおかゆに米麹を混ぜて保温し、米のデンプンを糖化させたもの。米麹から造る甘酒には、アルコールがほとんど含まれていないので、「白酒」と「甘酒」の違いは明確ですね。


白酒、あまり美味しそうではありませんが・・笑、甘酒みたいな感じ?
しかし薬効成分を含むと言われている桃の花を入れて楽しむ白酒は、四季の豊かな伝統行事だったのですね。
まだ豊島屋で売られているようです。(180ml 660円)
機会があれば買ってみよう。

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