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男の言い訳?

うちの妻は月に2、3回、女子会でランチやディナーを楽しんでいる。

彼女は友人たちと親交を深め、見聞を広げているようだ。

それを聞くのは楽しい。
自分も外食が好きだから、一人で出かけるのは気にならない。

でも、気になることがある。
彼女が素晴らしいレストランの話をしてくれるけど、
僕が一緒に行こうと提案すると、いつも近所の馴染みの店を勧める。

妻は、この意味を分かっているのだろうか?


僕たちオヤジは、高級レストランで男同士ではなかなか行けない。


神戸で接待を受けて一度だけ男同士で高級フレンチに行ったが、
ペアと女子だけで気まずかった。

ましてや、ホテルのディナーなんて、絶対イケない


たいていは焼き鳥や串カツ、頑張って割烹料理だ。
イタリアンやフレンチに行く機会は一生ないかもしれない。


だから、たまには洒落たレストランに行きたいと、
お付き合い頂ける女性との出会いを探してみる。

ただ、誰でもいいわけではない。


洒落たレストランは洒落た女性と行きたいものだ。

自分磨きも怠らず、素敵な人との食事を楽しもうと目論む。


途方も無い時間とお金をかけて、その奇跡の出会いを目論む。

神は存在していて、何処からか、素敵な女性に出会う。


おお、神よ。 感謝します。

当然、この出会いに感謝し、彼女を大事にする。


素敵な彼女との食事は全てに一期一会。

若い時のようにカッコ良さが無い分、
彼女を楽しまようと必死だ。



楽しい時間は、次の約束につながる。


そして、いつしか、
食事がデートに変わる時が来る。


女性は面白い。

少し、柔らかい、少し隙を与えてくれたかのようなファッションに変わる。


一生、洒落たレストランに行けなくなるのを止めた喜び。

ところが、
人間だから、回数を重ねると情も生まれるし、恋心も生まれることがある。



すっかり愛が芽生えると、相手も苦しめ、僕も苦しむ。


何回、味わって来ただろうか、

この天国と地獄。


妻はテレビでドラマや映画を見ながら、浮気する男を声高に非難する。


不倫やアバンチュールを非難する気持ちはわかるが、どうなのだろうか。

じゃあ、僕は一生、フレンチにも行けず、妻に触れることもなく、良き家庭人としてだけ生きるのか。

それとも、
この天国と地獄を味わい続けるのだろうか。






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