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【読書】神モチベーション


今日は、起業家でコンサルタント、星渉さんの「神モチベーション、やる気次第で人生は思い通り」をご紹介します。この本の内容は一言で表すなら、"やる気を自由自在にコントロールする方法"を教えてくれる、まさにビジネスパーソン必携の一冊となっています。

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「やる気」、誰しもが経験あるでしょう、やらなければならないときに「さあ、やるぞ!」と一瞬ハイになるものの、あっという間にその気持ちが消えてしまう…。そんな経験、私自身もたくさんあります。でも、これは我々が"やる気の出し方"を間違っているだけなのです。

「え?"やる気の出し方"って何? "さあ、やるぞ!"以外にも方法があるの?」と疑問に思うかもしれませんが、実はそうなんです。この本では「ハイモチベーション」、「アクションモチベーション」、「ギャップモチベーション」の3つの"やる気の出し方"が詳しく解説されています。特に、自由自在にやる気を引き出す「ギャップモチベーション」の手法が具体的に説明にされています。

「それってどういうこと?」「なんだか難しそう…」と思われるかもしれませんが、これから私が皆さんに、出来るだけわかりやすく、楽しく説明しますので、解説を通じて、皆さんは新たな「やる気の出し方」を学び、それを用いて自分の人生を思い通りに操る方法を身につけてくださいね!

それでは始めていきましょう。まず一つ目の秘訣、「ハイモチベーション」に頼らないことです!

ハイモチベーションの危険性

まずは、モチベーションの3つの種類のうち、第一に「ハイモチベーション」について詳しくお話しましょう。これは、一般的には「やる気満々の状態」と言えます。自身を奮い立たせ、全力で物事に取り組む、そんな状態を指します。

しかし、このハイモチベーションへの依存は非常にリスクが高いのです。理由は、"上がったものは必ず落ちる"という原理にあります。つまり、力任せにモチベーションを高めると、その反動で急速に低下しやすいのです。

皆さんの周りにも、当初は元気いっぱいだったのに、最近では元気がないと感じる人、いませんか? それは、恐らくハイモチベーションに頼っていた結果、そのモチベーションが急激に下がってしまったのかもしれません。モチベーションを維持したいのなら、ハイモチベーションに依存せず、自然にやる気を出すことを覚えておくと良いでしょう。

続いて、モチベーションの種類の2つ目、「アクションモチベーション」について見ていきましょう。これは、作業を始めることで徐々にモチベーションが上がってくる、というものです。実際に、手をつけられなかった仕事も、一度始めれば意外と進むものです。

この「動くとやる気が出てくる」という現象は、科学的にも心理学的にも実証されています。しかし、このアクションモチベーションにも弱点があります。それは、そもそも行動を開始することが難しいという点です。

アクションモチベーションは、目標を達成するために非常に強い意志が必要であり、それが現実的でない場合が多いのです。自己変革や目標達成のためには、いつでも自由にやる気を引き出す能力が重要となります。

ギャップモチベーション

次に取り上げるのは、あなたがどんな目標を達成したいと思っても必ず役立つ、非常に強力なギャップモチベーションです。三つの「やる気」の中で最も影響力があるもの、それがこのギャップモチベーション。では、具体的にはどういうものでしょうか。

ギャップモチベーションを理解し、そして上手に活用することで、先ほど紹介したハイモチベーションとアクションモチベーションの長所を組み合わせて利用することができます。まさに、これこそが最強のやる気、あなたが自分の人生を思い通りにするために身につけるべき「やる気」そのものです。

では、一体何がこのギャップモチベーションの源泉なのでしょうか。それは「ギャップ」、つまり現実と理想の状態の差のことを指します。私たちが現実と理想の間にギャップを感じたとき、私たちの意思とは関係なく、脳が自動的にやる気を出してくれるのです。

これを活用して卓越した成果を上げているのが、成功者たちです。彼らの多くは、このギャップモチベーションをうまく使いこなしているのです。例えば、あなたがオリンピックを目指すアスリートだとしましょう。次のオリンピックまでの4年間、毎日ハイモチベーションで練習に取り組むことができると思いますか?おそらく、その途中で疲れてしまってやる気が尽きてしまうかもしれません。

ハイモチベーションは一時的に高まるものの、すぐに下がってしまう傾向があります。オリンピックで好成績を残すためには、4年間ひたすら最大限の努力をする必要があります。そして、動く気がしない日もあるでしょう。そのときに頼りになるのが、ギャップモチベーションです。

次に具体例を見てみましょう。あなたが仕事で10時に取引先の部長さんとの打ち合わせの約束があったとしましょう。そして、あなたの会社から取引先まで徒歩で15分かかるとします。しかし、今の時刻が9時50分だとしたら、どうしますか?しかも、その部長さんは時間に非常に厳しいことで有名だとしたら。

ここでの選択は、急いでタクシーに飛び乗るという行動をとることでしょう。なぜなら、時間通りに間に合うという理想と、遅れてしまう可能性がある現実とのギャップを感じ、その差を埋めるための行動を脳が自動的に指示するからです。つまり、やる気のあるなしに関わらず、行動することでやる気が生まれるのがギャップモチベーションなのです。

私たちの脳は、このギャップを感じると、意思とは関係なく勝手にやる気を出し、行動してくれます。これがギャップモチベーションの本質で、やる気を出す主体は我々自身ではなく、実は我々の脳なのです。

オリンピックの例を思い出してみましょう。4年後のオリンピックで金メダルを獲得するという理想と、今の現実とのギャップを感じることで、脳が自然に練習を促し、金メダルが手に入る可能性を増大させるのです。そして練習を始めるとアクションモチベーションも味方についてきます。結果的に、このギャップモチベーションは、あなたが熱心に練習に励む力となるのです。

なりたい未来

目指す未来を強くイメージする力、これはあなたのモチベーションを引き出す鍵となります。しかし、そのイメージと現実とのギャップが生まれると、どうやってこのギャップを有効に活用するか、それが大きな課題となります。自分がやる気を出したいときに、自由にやる気を引き出せるようになりたいと思いませんか?そんな力が手に入ったら素晴らしいことではないでしょうか。

モチベーションを自由自在に操るためのキーワードは「記憶」です。具体的には「未来記憶」と「過去記憶」の2種類の記憶を理解することが必要となります。このギャップモチベーションとは、現実とこれら2つの記憶との間のギャップを利用するものなのです。

未来記憶とは何かと言うと、それは強い感情を持ってイメージした未来の出来事のことを指します。具体的に説明すると、未来記憶とは、私たちが強く、明確な感情を持って「こうなりたい」「これを実現したい」とイメージすると、それが現実としてまだ実現していなくても、私たちの脳はそれを未来の記憶として保存します。

著者自身、小学3年生の時にマラソン大会で1位になるという目標を持ちました。表彰され、周囲から褒められる場面を強く想像していました。しかし、本番では1位ではなく7位という結果に終わりました。つまり、強くイメージしていた未来記憶では1位だったものの、現実では7位であり、そこにギャップが生まれました。

しかし、そのギャップは次の年、小学4年生の時に彼に行動を促しました。彼はそのギャップを埋めるために、マラソン大会の1ヶ月前から朝5時に起き、本番と同じマラソンコースを走る練習を始めました。1ヶ月間、一日もサボらずにこれを続けた結果、本番では見事1位を獲得することができました。

このように、ギャップモチベーションは、自分の内に秘めた力を引き出すための強力なツールとなります。未来記憶を強くイメージし、そのギャップを埋めるために努力を続けることで、あなたも大きな成果を得ることができるでしょう。

過去記憶は過去の自分の記憶であり、過去の記憶と現実のギャップもギャップモチベーションが生まれるきっかけになる

もっと体験を増やせば、その分だけやる気も増える。これは何かというと、我々が一般に「ギャップモチベーション」と呼んでいる現象です。ギャップモチベーションを生み出すために必要なものは「過去の記憶」です。では、具体的にどういうことなのか詳しく見ていきましょう。

過去の記憶とは文字通り、過去の自分の記憶のことを指します。過去の記憶と現在の現実との間にギャップを感じることで、モチベーションが生まれます。

先ほどの著者の話しで具体的を言えば、小学4年生の時のマラソン大会では、1ヶ月前から早起きして練習した結果、見事1位を取ることができました。この経験が新たな過去の記憶となりました。そして、次の年、小学5年生の時には、その記憶を思い出して「去年は1ヶ月前から練習していたから、そろそろ練習を始めないとやばい」と自覚し、同じく早起きして1ヶ月間マラソン大会に向けて練習を始めました。このエピソードこそ、過去の記憶と現状とのギャップからモチベーションが生まれる一例です。

このように、豊富な体験を持つ人は、「あの時はこうしていたのに、今回はまだこれをやっていないな」といった現状とのギャップを気づきやすいです。そして、そのギャップを感じる数が増えれば増えるほど、ギャップモチベーション、つまりやる気が生まれる機会が多くなるのです。一方で、経験の少ない人は、やる気を引き起こす要素が少ない状態になります。

だからこそ、日常で意識的に体験の数を増やすことが重要なのです。新しいことに挑戦することが、その後のやる気に繋がります。つまり、様々な経験のある人ほど、やる気が出やすいと言えるのです。

ここで、過去の記憶についてもう少し深掘りしてみましょう。過去の記憶とは、必ずしも成功体験だけではないのです。実は、失敗した体験も非常に価値があります。

先のマラソンの話に続きます。小学5年生の年、著者は早起きして1ヶ月前から練習していたにも関わらず、その年は1位になれませんでした。その原因は、以前に1位だった生徒が著者の練習状況を知り、自身も1ヶ月前から練習を始め、見事1位を奪い返してしまったからです。結果として著者は2位に終わりました。

この失敗体験から得た過去の記憶は、著者にとって大きな影響を与えました。「努力するのは当たり前で、しかも他人よりも努力しなければ結果は出せない」という教訓を小学生の時に学んだのです。

このように、失敗体験もポジティブに変えることができるのです。この体験があったからこそ、著者は大人になってからも「本当に他人より努力しているか、他人より努力しないと負けるぞ」という意識が働き、起業家としても作家としても結果を残すことができました。

つまり、失敗体験の数が増えるほど、成功する確率は高まるのです。だからこそ、失敗した時は「素晴らしい過去の記憶ができた。これで自分の人生は変わる」と思うことが重要なのです。失敗体験こそが、あなたのギャップモチベーションを生む可能性があるのです。

未来記憶で人生を変える方法

私たちの人生は、一体どうやって変わるのでしょうか?答えは、「未来記憶」にあります。これは自分が実現したい未来を具体的にイメージし、その結果として人生を豊かに変革する手法です。未来記憶の作り方は簡単で、3つのステップで完成します。

ステップ1: 五感を使ってイメージ作り

最初のステップでは、あなたが実現したい目標を五感を使って鮮明にイメージします。どこにいて、何を見ていて、誰とどのように話しているのか。そして、あなたがどのような感情を抱き、どのような動作をしているのかを具体的に描くのです。イメージは何度も反復し、それが脳内で鮮やかになるまで続けます。このステップの一番のポイントは、自身の感情を込めてイメージを作ることです。

ステップ2: イメージの反復と実感化

次に、作ったイメージを少なくとも5回以上、頭の中で再生します。自分が目標を達成したその瞬間を何度も味わうのです。そして、そのイメージを感情を込めて声に出してみてください。なぜなら、未来記憶は声に出すことでさらに強力になるからです。

ステップ3: 毎日の反復練習

そして最後に、これらのステップを毎日繰り返すのです。毎日続けることで、未来記憶が強固になり、あなたのモチベーション、つまりやる気がいつでも手に入るようになります。

こうした方法は一見シンプルに見えますが、実際に続ける人は少ないのが現状です。しかし、もしあなたが人生を変えたいと真剣に思うなら、積極的に行動するべきです。行動を通じて失敗を経験し、その経験がやる気を引き出し、成功への道筋を描き出すのです。

結論としては、無理にやる気を出すのではなく、記憶からギャップを作り、脳が自然とやる気を出す状態を作ることが理想です。この方法を試すことで、あなたはストレスから解放され、自然とやる気が湧いてくるようになります。

それでは、さっそくこの3つのステップを試してみましょう。あなた自身の思考と感情に基づいた未来記憶を作り出し、新たな人生への扉を開けてください。

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