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【読書】AI分析でわかったトップ5%社員の習慣

こんにちは、知識の百貨店です。今日、越川慎司氏が書いた、AI分析に基づいた「トップ5%社員の習慣」の要約と解説です。

仕事で連続して同じ失敗をしてこう思ったことはありませんか?「自分は成長できないのかな、ダメな社員のままなのかな・・」と落ち込んでしまう瞬間があるかもしれません。でも大丈夫です、それは多くの人が経験しています。

そして、能力ある先輩や同僚を見て、自分自身もそうなりたいと思ったこともあるかもしれません。その人たちはプロジェクトにおいていつも成功し、ビジネスパーソンとしてのスキルを持っているように見えます。そんな彼らに追いつきたいと思うのは、当然のことです。

越川慎司氏の本にその願いをかなえるヒントが詰まっています。彼は18000人のサラリーマンを調査し、その中のトップ5%の社員が持つ共通点をまとめました。その共通点を学び、行動に取り入れることで、あなたも一流の社員に近づくことができます。

そこで今日はそれらの共通点を、どのように自分の行動に取り入れることができるかを5つのポイントと3つの習慣にまとめたので見ていきましょう。

過程よりも目的の重視

1つ目は「過程より結果を大事にする」です。企業の社員の中には、どんなに困難な状況でも目覚ましい結果を出すことができる一握りの人々がいます。これを「5%社員」と本書では呼んでいます、その成果は彼らの特異な思考方法から生じるものです。その中心的価値観は、「過程より結果」です。ここでその詳細について探りましょう。

5%社員は過程ではなく目的を重視します。一般的な社員がどれほど努力したかという過程を重視するのと対照的に、彼らは結果の方が重要だと考えます。この違いを具体的に理解するために、以下のシナリオを想像してみてください。

あるプロジェクトを一生懸命に推進していましたが、最終的には失敗してしまいました。この時、多くの社員は「失敗したけれども一生懸命頑張ったから、それでいい」と過程を振り返り、満足してしまいます。しかし、5%社員はここで異なる視点を持っています。彼らは失敗という結果に注目し、「なぜ失敗したのか?」そして、「次にどう改善すればよいのか?」を問い直します。

過程にフォーカスを置くと、結果に関係なく「頑張った」という部分で満足してしまい、それ以上の成長が止まってしまう可能性があります。しかし、5%社員は過程も大切にしますが、それよりも結果を重視することで自己反省し、改善の方向を見つけ出し、次のステップへ進むための新たな視点を探します。

過程を振り返ること、努力することは非常に大切ですが、その結果を反省し、改善の道筋を見つけ、それを次の行動につなげる能力こそが、大きな差を生み出します。

したがって、今まで「一生懸命頑張ったけど、できなかったんだからしょうがない」と考えていた人も、5%社員のように結果を重視する思考を取り入れることで、新たな学びや発見が得られるかもしれません。次からは、「頑張ったかどうか」だけでなく、「なぜこの結果になったのか?」という視点も持つことが重要なのです。

弱みを見せる

2つ目は「弱みを見せる」です。仕事で成功するための要素はたくさんありますが、その一つに「弱みを見せる勇気」があります。「弱みを見せるなんて、周りからバカにされるのでは?」と感じるかもしれません。しかし、そのような視点こそが、真のリーダーシップを発揮することの障壁となるのではないでしょうか。

特に、このような考えを持つ人々は、新人や部下に対して偉そうに振る舞ったり、他の社員を見下したりする傾向にあります。あなたの周りにもきっとそういった人が一人や二人いませんか?そして、そうゆう人が成果をだしていますか?おそらく出していないでしょう。

それでは、どうすれば良いのか。答えはシンプルです。もっと謙虚になること。自分にはまだしらないことが山ほどあるという意識を持ち続けること。そして、困難に直面したときには、素直に他人に相談する勇気を持つことです。これが実践できれば、部下も上司もあなたを信頼するようになります。不必要なプライドは、ただの足かせにしかならないのです。

事実、トップ5%の社員は、こうした戦略を自然と実践しています。初めての人と関係を構築する際、まずは自然な会話からスタートし、段階的に自身の弱みを開示します。自己開示は、信頼関係の構築には不可欠な要素なのです。

みなさんも経験ありませんか?「私、実はこういう人間なんです」と自分の弱みを見せてくれる人に、いつの間にか心を開いていたことが。こんなふうに、弱みを見せられたことで心の壁がとり払われるのはよくあることです。

不必要にプライドを持つことで、人は自身の弱みを見せることへの抵抗感を持つようになります。しかし、調査結果から明らかなように、トップ5%の社員と残り95%の社員との間で、この点に大きな違いがあるのです。トップ5%の社員は、自分の弱みを見せることにより、相手との深い信頼関係を築いています。

結論として、優秀な社員を目指すのであれば、不要なプライドを捨て、自分の弱みを見せることで、相手との親密な関係を築くことを心がけるべきです。

あなたも今日から、無駄なプライドは会社のシュレッダーに投げ入れて、新たな人間関係を構築していきましょう。

行動することの大切さ・失敗を恐れないで挑戦すること

3つ目は、「全てを学びと捉える」です。

5%の社員は新たな挑戦を恐れません。彼らは失敗を恐れず、新しいことに対する挑戦を実験と捉えて、積極的に行動します。行動を起こすことに価値を置きそれがどれだけ重要なことかを理解しています。

しかし一方で、多くの人々、つまり95%の社員は、「でも、今はその時ではない」とか、「どうせ失敗するだろう」といった言葉で自分自身を制限してしまいます。挑戦を避け、行動の機会を失うことで、自己成長の機会も失ってしまいます。この行動の頻度の違いこそが、5%の社員とその他の社員の大きな違いとなります。

実際、自分自身が言い訳をしていることを自覚するのは難しいかもしれませんが考えてみてください。「でも...」と言いながら、行動を避ける理由を探していませんか? 我々が最初に触れたポイントを思い出しましょう、それは「失敗してもそれを反省し、次に繋げる」です。失敗から学ぶことは多いのです。

新たな挑戦から、我々はたくさんのことを学び、成長します。それらの学びを次の挑戦に活かすのです。

それはまさに「結果から学ぶ」ということです。例えば、今までやったことのない仕事が与えられたとしましょう。その時にすぐに断るのではなく、まずは挑戦してみるべきです。確かに、知らないことだらけの中で行動するのは大変かもしれません。しかし、その全てを学びと捉えて行動してみれば、そこから得られる学びは大きいでしょう。そして、その中で自身の成長を感じることができると思います。

すでに知っていることだけを続けていては、その中で成長するのは難しいですよね。ですから、言い訳をやめ、新しいことにどんどん挑戦しましょう。皆さんも、5%の社員と同じように、全てを学びと捉えてみてはいかがでしょうか?

現状維持は衰退と同じ、どこかで聞いた言葉ですね。

意識よりも行動が先・行動を変えていくことの大切さ

4つ目は、意識ではなく行動から変える、です。

あなたが自己啓発を始める時、何から始めるべきだと思いますか?多くの人々は意識の変革からスタートするべきだと思っているかもしれません。しかし、今回は、あなたに意識よりも行動を優先するべきだと提案したいと思います。

あなたが自己啓発本を何冊か読んできたとしたら、その中で「自分の意識を変えなければならない」とのメッセージに遭遇したことがありませんか?

5%の社員はこれが間違いであるということに気づいています、行動を変えなければ意識は変わらない、5%の社員は行動から意識を変えることを重視しています。

なぜ行動が先なのかという疑問があるかもしれませんね。それは実際に行動を変えることで、体験とともに意識の変化が引き起こされるからなのです。

例えば、上司が部下に向けて「もっと積極的に行動しろ」と指導したとします。しかし、単に言われただけでは部下たちはなかなか行動に移せません。なぜなら、彼らはまだ具体的な行動のイメージを持っていないからです。

そこで、上司が「会議に参加したら、自分の意見を必ず5回以上発言する」という具体的な行動を指示したとしましょう。初めは部下たちは、その行動がどのように有効なのか理解できないかもしれません。しかし、その行動を通じて良い議論が生まれたり、自身の意見に対して他のメンバーから有益なフィードバックを得たりすると、その行動が学びをもたらすことを実感するでしょう。

そうして実際に行動を変えてみることで、「自分の意識を変える」という考え方よりも深く理解できるのです。

結論として、もし意識を変えたいと考えているなら、まず自分の行動を変えてみることを強くおすすめします。意識の変革は、行動の変革から始まるのです。

目標から逆算して考えることの重要性

5つ目のポイントは目標から逆算して考えることの重要性です、逆算思考が一体何なのか、その本質とは何かというところから話を始めてみましょう。これは、目標を設定し、その達成までの道のりを逆算することを指します。5%の社員は、自身が今いる位置から最終目標に到達するためにはどのくらいのコストが必要で、どの種類の行動が必要かをこの逆算を用いて計算します。

この逆算思考がどれほど重要かを理解するために、山登りに例えてみましょう。まずは逆算思考ができない一部の社員を想像してみてください。彼らはとりあえず山を登り始めます。準備なし、計画なし。結果として、途中で道に迷ったり、必要な装備を忘れてきたことに気づいたりするでしょう。寄り道をたくさんして、やっとのことで頂上にたどり着きます。

一方、しっかりと逆算思考ができる社員もいますが、彼らはしばしば準備に時間を費やしすぎ、スタートが遅れてしまうこともあります。また、どんなに入念に準備をしても道に迷うことはあります。そして、迷っていることに気づかないまま、時間を無駄に過ごすことになります。結果的に頂上にはたどり着くかもしれませんが、その過程で多くの時間を浪費してしまいます。

対照的に、5%の社員は最初に簡単な旅のしおりを作り、チェックポイントを設定します。そして素早く登り始めます。各チェックポイントで自身が正しい道を進んでいるかを振り返り、もし間違っていたとしても、前のポイントに戻ればいいのです。これにより、大きな時間のロスを避けつつ、スピード感を保ったまま頂上にたどり着くことが可能となるのです。

これは、適度に振り返りの時間を設けることが重要であることを示しています。どんなに入念に準備をしても、計画が狂うことはあるのです。そんな時、途中目標をいくつか設定しておけば、その都度軌道修正を行うことができます。準備に時間をかけすぎるよりも、途中の振り返りに時間を割いた方が、最終的な手戻りは少ないのです。

これこそが、最短で仕事を終えるためのコツなのです。この考え方を頭に入れておけば、きっと損はありません。以上が5つのポイントです、ここまでの説明で、5%社員の成功の秘訣について理解してもらえたでしょうか?次は、3つの習慣です。

5%社員が仕事の中で取り入れている3つの習慣

まず1つ目の習慣は、「社内の人間関係を広げる」ことです。5%社員は自分の席にいる時間が少ないように見えます。ですが、彼らは社内を歩き回り、他の社員と接点を作る時間を確保しています。

単純に他の社員と会話をしているのです。なぜなら、仕事をする上で大事なのは個人の力ではなく、チームの力だと彼らは理解しています。なので、日頃から他の人と接点を作っておくと、問題にぶつかった時にも相談したり、協力を得ることが可能となります。

5%社員は人間関係を広げることによって、チーム内でのコミュニケーションが円滑に行える環境を作り出しています。部署を超えて色々な人と仲良くなることが、仕事をしやすくする一つの秘訣なのです。

でも、「仕事が忙しくてなかなか話しかける時間がない」「いきなり話しかけるのに勇気が出ない」、そんな風に思う人もいるでしょう。そんなときにオススメなのが、ランチタイムの活用です。

いきなり話しかけるのは、なかなか抵抗がありますよね、そこでランチタイムを利用して新しい人と一緒に食事をするのがオススメです。一緒にランチに行く口実なら、相手も喜んで承諾するはずです。

メールやチャットでの返信速度を上げること

2つ目の習慣はメールやチャットの返信は、なるべく早く行うこと、つまり「レスポンスを早くする」です。理想的な目標は15分以内とされています。レスポンスが遅いほど、仕事の進行の妨げになります。

メールが来たら可能な限りすぐに返信する習慣をつけてみてください。自分が相手の立場に立って考えてみれば納得できますよね。メールが早く返ってきたら、仕事もスムーズに進みますし、イライラすることも減少します。私たちが待つことに苛立つことってありますよね?「この確認メールが返ってくれば仕事が終わるのに!」という状況は、実は6割以上が自分の返信の遅さが原因だと言われています。つまり、自分が遅ければ、相手の返信も遅れるのです。

これは驚きですよね?自分が遅れると相手も遅れると考えると、非常に多くの時間のロスが発生してしまうのです。仕事を迅速に進めたいと思うなら、レスポンスの速度を意識しましょう。

シンプルなコミュニケーションのためには、メールに余計な文章をつけないことも大切です。「暑い日が続いておりますがお体にお気をつけて」や「先日の会合では大変いい時間を過ごすことができました」のようなフレーズは、実際には返信を遅らせる要素となってしまいます。

それよりも、迅速に返信することが求められます。確かに、丁寧さを出すためにこういったフレーズを入れたくなるかもしれません。しかし、余計な文章でメールが飾られすぎると、肝心の要件が見えづらくなります。

役職が上の方々は、丁寧さよりも要件の分かりやすさを重視する傾向があると言われています。また、仕事が出来る上位5%の社員は、メールの余計な文章を省くという傾向があります。

振り返りの効用

3つ目は振り返りの時間を設けるです、成長を目指すなら、日々の仕事に追われる中で、あえて一歩引いて自分自身を見つめ直す時間を設けることが重要です。私たちが特にオススメするのは「振り返りタイム」を持つという習慣です。成果を出す人たちの中には、実はこの振り返りタイムを設けている人が非常に多いのです。

具体的には、一週間に一度、15分程度の時間を設け、その間で自分の行動と結果について振り返ってみましょう。忙しい日常から一時離れて、自分の行動について考える時間は自己理解と自己成長に繋がるはずです。

では、振り返りタイムでは具体的に何をすれば良いのでしょうか。今週の仕事内容を思い出し、その結果がどうなったか、なぜその結果になったのかを考えることが第一歩です。さらに、次はどうすればより良い結果が得られるのか、その改善策を練る時間にも使いましょう。

「振り返りタイム」の効果は学びのみならず、自信を高めることにもあります。今週の自分の仕事や問題への対応を振り返るとき、「あれはうまく対応できた」と感じる瞬間が必ずあります。そのような正しい行動を積み重ねることが自信を育て、更なる成長へと繋がります。

自己成長を追求するためには、過去の自分から学び、次の行動に活かすことが不可欠です。振り返りタイムをうまく活用し、自分自身を育てる手段としましょう。

5%社員の特徴

まとめ
・5%社員は目的のことだけを考える
・5%社員は弱みを見せる
・5%社員は挑戦を実験と捉える
・5%社員は意識変革はしない
・5%社員は常にギャップから考える社内のいろんな人に話しかけに行く
・レスポンスを早くする
・週に1回15分間の内省タイムを持つ

以上です、これ以外にも参考になる内容があるのできになるかたは是非、本を読んでみてください。


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