黒猫のように
「黒猫」ほど見た目と中身、
もしくは扱いのギャップのある生き物は稀だろう。
ご存じのとおり黒猫とは西洋では不吉の象徴であり、
魔女のように「黒猫狩り」というものがあったくらいだ。
その一方で日本では「福猫」らしく、
富を呼び魔を祓う存在だった。
幕末の京都で活躍した新撰組の一番隊組長の沖田総司は、
晩年に病気で床に伏せている時に黒猫を飼っていたらしい。
それほどまでに黒猫は日本では、ありがたがられたのだ。
ちなみに沖田総司は病気がよくならなかったせいか、
飼っていた黒猫を斬り殺したらしい。
真っ黒な毛並みで凛とし、どこかミステリアスな雰囲気を持つ黒猫だが、
性格はどうやら甘えん坊らしい。
猫らしく気まぐれで、人を手玉に取るような見た目をしているくせに、
どこまでも可愛いヤツなのだ。
ギャップのあるものはいいものだ。
驚きと喜びをもたらすことが多くある。
「黒猫」のような人に、私もなれればいいのだが。
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