人間型ロボット
「理想をはるかに超えてもはや夢だ。考えるのは悪くないが押し付けるな」
「ありきたりの能力しかないロボットを創ったって面白くないわ」
「だからといってなあ、超能力を使えるようになど不可能だよ」
「はじめからそう思うのなら創るのやめるのね」
「苦労したなあ、まばゆいばかりの芸術的美しさだな」
「見かけ倒れの欠陥ロボットでしょうよ」
「なんども言ってきたように発展性を持たせているからだ」
「どう成長するのだか心配でお昼寝すらできないわ」
均整のとれた美しい端正なロボットはゆっくりと動きだし優雅に礼をする。
「おおぅ、素晴らしい。これからどう成長するか楽しみだ」
「ふうん、動かなくなったみたいだけど」
ロボットは周りを壁で囲まれ【危険】の札がかけられた。
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