林拓人

一般社団法人リテールAI研究会 理事 今村商事株式会社 シニア バイス プレジデント …

林拓人

一般社団法人リテールAI研究会 理事 今村商事株式会社 シニア バイス プレジデント 兼 営業本部 統括本部長 大手食品流通出身。SE・営業・経営・DXと泥臭くキャリアを積む。現在は人財育成事業「営業DDX」、経産省事業、コンサル等、現場とテクノロジーをつなぐリテールDXを支援。

最近の記事

悩むのやめましょ

人間社会において、今まで「全世界を変えた人」はいないし、これからもいないでしょう、多分。一部の歴史上の人物や技術、芸術の面において影響を与えた人はいます。ただ、多くの人類にとっては、目の前か、せいぜいその周辺とのコミュニケーション程度で、人生を過ごしていくんじゃないかなって思います。 「なんかヤなことあったの?」 いや、全くないです(笑)。日本は1億強、世界は70億の人間という種族がいる訳で、そう考えると、ちっぽけなもんだなって思っただけです(笑)。そう、宇宙を想像するの

    • 人の目を気にしない作戦

      怒ったり、嫌ったりすることは、その相手に対してリスペクトしているってことですね。相手を気にして、どうにかしたいと思っているから、期待と現実のギャップが生まれるということです。 「だから、相手を犬とか猫だと思っている」と成田悠輔さんは言っています。その考えがむっちゃ好きで、僕も一定の場合はそうしようと心がけています。んま彼の場合は元々なので、本質的に僕と違うことは理解しています(笑) 僕は昔から人一倍、人の目が気になるタイプでした。 承認欲求が高く、なにやるのも人の反応を

      • いやなことを突破する方法

        ちなみに僕は体育会系です。 高校大学とラグビー部でしたし、社会人になっても基本、気合いと根性で生きてきました。自分の人生、ずーーっと怖い先輩にボコボコに可愛がられながら育ってきました。死ぬまでダッシュ、身体中の穴という穴から酒を注ぎ込まれ、イジメや理不尽、そりゃ色々ありましたね。 ですがお決まりですが「それがあったから今の自分がいる」なんて本気で感謝したりしています。これも日本の古き良き文化かもしれませんね(笑) 正しいか正しくないかは分からないです。でも、いろいろ突破

        • 実は困っていない日本

          つまりDXは付加価値なんですよね。詰まるところ。 だいたいの社員的なひとたちは、ポジティブにカウントダウンしています。 「この部署の任期」、「定年まであと何年」、「今日あと何時間(笑)」。 30年ビジネスは、多くの気合と根性の文系人材が作り上げてきた、壮大な生産工場です。もちろん、私もそのひとりですし、元ラグビー部(失礼)です。 今日時点では、この綿密な歯車がむっちゃ機能しているので、人は新しいことをしなくても、なにか困ることはないんですよね、だって毎日なにかが生産され

        悩むのやめましょ

          シンプル化するDX

          ボタン押せばパパッと分析してくれちゃうんでしょ 全部AIがやってくれるから仕事なくなっちゃうよね それこそ1年前くらいは、デジタルに興味をもたない経営者はこんなこと言ってました。「分かってないなぁ」なんて嘆いたり、何度でも説得したりしてましたが、生成AIのおかげで、どうやら本当にこんなんなっちゃいそうです笑。 そもそも得体の知れない”DX”が、どんどんシンプル化してきましたよね。 まずは最も身近になったのが、ChatGPTをソリューションとして見た場合です。文章と画像を

          シンプル化するDX

          ”反対する種族”

          そもそもテクノロジーを使った改革は新しいことなので、基本、反対意見だせる人っていないはずですよね。何故ならば、”30年ビジネス”を最新のテクノロジーに改革して成果出した人はほとんどいないからです。 「今のままでいい!」という経営判断なら、むっちゃ納得です(笑) そうじゃくて「DXを推進」するミッションがあるならば、どう考えても「合理性のある反対意見」は言えないはずです。というか、そもそも実行側もファクトがあって説明することができないので、反対されちゃうと、完全にスタックし

          ”反対する種族”

          「資料作り」さん、さよーならー

          誰かに何かを伝えることはとても難しいです。 まず聞いてんだか聞いてないんだかわかんない、意識を向けてもらうことが出発点になります笑。そして、伝える為に使うのが、いわゆる資料というやつですね。今日はそちらの話です。 言葉は難しいです。相手は人間なので、勘所やタイミングがあります。そして、言葉だけではなく、私たちビジネスマンは壮大な時間をかけて「資料」をつくります。多くの場合、資料自体が謎の成果物になっています、資料から金の木が生えるわきゃないのに。 私も、前職時代から現在

          「資料作り」さん、さよーならー

          ”経験”は良薬にも猛毒にもなる

          というか挿絵、むっちゃ可愛くないですか!GPTくんと「良薬口に苦し」で生成してもらいました。むっちゃ苦そうwww 経験は大切で、長く培われた”ビジネスの土台”です。しかもそれを”ナレッジ”とか横文字使うと、かっこよくて、よく引用します。一方で熟練になると、おっさん同士しか盛り上がらない”武勇伝”とかになってしまい、ほんと使い方次第ですね。 ここ1ヶ月、流通企業の若手やデータサイエンティストと一緒に仕事をしています。かれらの課題は、30年積み上がっている複雑な業務プロセスの

          ”経験”は良薬にも猛毒にもなる

          こちら側の世界にようこそ

          「テクノロジーを理解し、現場プロセスも理解し、そして改革するイメージをもつ人財」が前回のまとめでしたね。今回は、そんな長ネジ人財についてです。 マジで好きなコトを書くと、「ガリ勉しましょ」って話です。もう1000回くらい言ってますが、テクノロジー軸でビジネスの改革を考えるなら、学ばないと無理ゲーです。「あとはGPTさん宜しくっす!」です。そりゃそうですよね。生成AIのおかげでハイクオリティローコストですし、事業によっては、人口の低下がビジネスに直撃しますから、人ができること

          こちら側の世界にようこそ

          長めのネジ

          DXを推進する上で、”エンジニア”と”現場事業者”の間のコミュニケーションがポイントになるのは当たり前の話ですね。しかーし、そんな都合の良い人財も不足しており、世の中うまくいかないもんだねぇという感じです。この問題を「ネジ回しのネジ」と例えてみます。 これから必要なのは「長めのネジ」す。椅子とか机をDIYするときにはめる5cmくらいの、手が疲れる長さ。”エンジニア”と”現場事業者”とを深く深くつなげる「長ネジ人財」が必要だと思っているんです。 現在、極端ですが2種類の種族

          長めのネジ

          SWAT Team

          いわゆる企業DXを進めるチーム名です。特定のプロジェクトや問題解決のために選ばれた、多様なスキルを持つ専門家の小規模な集団を指します。タイガーチームとかアジャイルチームとか、浸透しているところでタスクフォースとかありますね。今日はその話です。 SWATは、特殊武装警察部隊(Special Weapons And Tactics)を指す軍事・警察用語ですが、僕はアップルシードの印象が強いです。知る人は知る、有名すぎるアニメ、攻殻機動隊の作者である士郎正宗氏の作品です。主人公の

          初シンガポール!

          1月ニューヨーク、2月シンガポールと海外出張の機会が連続しており、完全に海外ビジネスマン気取りでいます。もちろん「勘違いメガネ」という認識もちゃんとあり、まぁヒト様に迷惑は掛けていないので、自己満足で完結しています笑。 さて、今日はシンガポールについてです。 いろいろ回ってきましたが、ネット見れば大体重複するので、僕の目線で2つす。 ①チャンギ空港 私が所属するリテールAI研究会は、2024年6月11日ー13日開催のNRFアジアの後援団体になりました。シンガポール開催

          初シンガポール!

          卸売業③メーカー対応

          さて、今回は「メーカー対応」を深掘りします。 メーカー対応は大きく「商談」と「仕入」があります。 1.商談  メーカーから商品を仕入れ、小売業に販売をする大元のプロセスです。  小売業の販売ルール、予算や進捗状況、そしてバイヤーのニーズを善く善く汲み取り、商品をどれだけ小売業に卸すかを踏まえて、メーカーとの商談を行います。一方でメーカーもそれぞれ数字や目的をもっており、卸営業はまさに両方の”企み”をマッチングさせてより良い販売を目指すのです。そう、この”企み”をキチンと捉

          卸売業③メーカー対応

          卸営業②社内対応

          前回、卸売業の営業業務の「社内対応」です。 色々な企業と接していますが、どの企業も簡単にいえば、「会議まみれ」です。 経営や事業部の大きな会議、エリア会議、個別の施策会議、営業会議、なにかよくわからない会議、等々、朝から晩までビッシリ埋まっています。んま、これは卸営業というより業態問わずの全般に言えることですね。 一般的に、会議には、「前工程」と「後工程」があります。 前工程は2つ。資料作りと根回しです。資料作りは、いわずもがな、毎回パワポで丁寧に作ります。そして、根

          卸営業②社内対応

          卸営業①バイヤー対応

          前回、卸売業の営業業務を「バイヤー対応」「社内対応」「メーカー対応」のセグメントに分けてみました。今回は「バイヤー対応」を深掘りします。念の為伝えておきますが、たくさんの企業を俯瞰して、グルグルガッチャンしてますので、勘ぐりは無しです。 更に言うと、みんなキツイツライと文句を言っていますが、30年以上積み上げてきたビジネスモデルの集大成です。熟し切ってますね。んま、30年のうち、20年は少しずつ「アップデート」してきましたが、その後の10年は「維持」というのが私の印象です。

          卸営業①バイヤー対応

          卸営業

          世の中、生成AIのおかげで「DX」が再び注目されてきたように感じます。 Kaizenの須藤さんからのアドバイスで、Googleトレンドを定期的にチェックしています。「DX」については、過去5年間でじわじわと上昇傾向にあり、なぜか年始に数値が跳ね上がってますね。「今年こそはDXやるぞ」という年始の決意表明でしょうか。 消費財流通業界も同じですね。いろんなとこでDXを掲げていますが、「流通業界のDXとは何か?」を考え始めると、「分かりません」というのが正直な出発点です。正確に