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実は困っていない日本

つまりDXは付加価値なんですよね。詰まるところ。

だいたいの社員的なひとたちは、ポジティブにカウントダウンしています。
「この部署の任期」、「定年まであと何年」、「今日あと何時間(笑)」。

30年ビジネスは、多くの気合と根性の文系人材が作り上げてきた、壮大な生産工場です。もちろん、私もそのひとりですし、元ラグビー部(失礼)です。

今日時点では、この綿密な歯車がむっちゃ機能しているので、人は新しいことをしなくても、なにか困ることはないんですよね、だって毎日なにかが生産され、お金も担保されてるから。

決められた数でカップラーメンが製造され、決められた時間に配送されて、お店に並ぶ。裏では定期的な商談が行われ、良い具合にもつれ交渉が入り、合意された後、ビールで乾杯

市場の課題、「円安がー、少子高齢化がー」、っていうんですが、目の前の職場ではほとんど困りません。安さを売りにする小売業もいますし、人がいなくても30年ビジネスは伊達じゃありません、ちゃーんと機能します。

なので、一般的には、冒頭述べた「DXは付加価値」に視えてしまってるんじゃないかなって思います。

「ほんと分かってくれないなー」って商談や対談をしながら思うことが多いのですが、相手の立場に立って考えると、「確かに、そもそも困ってないしな」ってことが分かります。

うん、それはそれで腹落ちしますし、健全なんですよ。善とか悪とかの話ではない。そしてテクノロジー推進側としては、とてもとても難しい問題ですね。んま、おもしろおかしく悩んでいます笑。

一方で僕らがやっているDXってなんだろって改めて考えると、「攻勢のDX」なんですよね。流通で言えば「売上と利益」です。ビッグデータが存在し、それを扱える環境がある。それも安価で着手しやすい。ビッグデータとアイディアで売上を爆上げしようとしています。

僕らが手がけている、需要予測2.0や商品共通マスタJ-MORAも、業務改革の側面をもちつつも、元は、売上の向上です。攻めのDXなんすよね。

あの手この手を使った競争領域の磨き上げは、いつの時代でも必要なことだと信じています。一方で、攻め手すらも30年ビジネスにデフォルトで入っている現状もあるので、それを理解することも重要ですね。

それでも新しいテクノロジーを30年ビジネスにブッ刺していくという覚悟があるので、戦い続けます。それが多分、先行事例やスモールスタートという、いつもの打ち手になるのでしょう。うん、それはそれで正攻法ということが頭の中でリファクタリングできたのでよしとしますか!

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