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ミステリ誌「ジャーロ」No.85「坂木 司デビュー20周年座談会」感想


概要

2002年『青空の卵』からデビュー。今年2022年は作家生活20周年記念の年だそうで。おめでとうございます。

表紙にも載っている事だけど、『和菓子のアン』第四弾連載中もさることながら20周年インタビュー(正確には「坂木 司デビュー20周年座談会」か)感想を。

総論

空の中での口頭(更に肝心の戸川安宣、大崎梢証人二人もミイラ取りがミイラのうろ覚えぶり)だけに、流石に一字一句完全一致とはいきませんでしたが表現の差異に終始するもので、概ね「いつも通り大体合っている」内容でした。

感想

  • いつも通り作家生活経緯

  • 『和菓子のアン』本作状況を担保とした今後新作発表(文藝春秋から何か)

    • 2024年3月予定の『うまいダッツ』か。「うまい棒」×「ハーゲンダッツ」?
      いや、実に、それこそ「十人十色」が透けて見える、いつも通り、いや、2周目開き直りぶり。「うまい」を食べて「ダッツ」で締めている、文字通りの「うまいダッツ」様は、どうすればいいのやら。対象外? いや、本当、読み物割り切りでないと、2周目でないと、とても私などは読むに堪えられそうにない。
      ところで「ダッツ」日本法人様は、今やサントリー(佐治×鳥井)傘下で「ハーゲンダッツ」オサレの顔など無くしている(ブランド名は存続)のですが、ご存知でしょうか。もちろん、そんな「ダッツ」側からが「ダッツ」側「十人十色」話をお目に掛けられるのですよね?
      何れにせよ、刊行が待ち遠しい限り。

  • 今後意欲(10年、20年、続けたい、いや、続ける)

    • キャパは十分に割れ、最早個別「予定」に将来性を見出せず、惰性に唯「書く」だけでしかない、空気入れ替えの為(パターンループがバレないように)読者を「回す」しかなくなった中、それでも「『辞める』とは言っていない」「文筆業に生涯を終えたい」という事なら、それも宜しいでしょう

予想通り、表紙絵帯に先行公開ネタバレしていた「うまい(棒)」に引き続き「(ハーゲン)ダッツ」当初予想通り。早速、もうこれで私には『短劇』系列連作短編集、物語内作品一個別噺、2周目と萎える。

中身もまた、当初予想通りサントリーを絡めた高尚な「ダッツ」展開とはならず。逆に、むしろ「おやつ」推理小説志向で、むしろ『和菓子のアン』読者向け。純全な「おやつ」噺を求める『おやつが好き』読者には、推理小説前提の児童噺として薦める必要がある内容だった。

質問

『アンと愛情』と同じく質問の機会からが最低でも四作目刊行後ですかね。いや、気の長い、内輪を向いた閉じた世界です。

  • 『和菓子のアン』は80万部から部数変動報告なし? 未だキリ番(90万 or 100万部)未満? 足並み揃え?

  • 「本和菓衆様顧客と読者層がかぶっている(意訳)」と評した件は、「和菓子が嫌いな読者は出て行け」という事ですか。

    • 梅本って成人(20)越えましたよね? 等身大梅本顧客層は客層で丸ごと切り捨てる方向という事ですか。

  • 「あとがき」で散々謝辞を述べてきた「K」様は、やはり大崎「ずえ」先生だったのですか。

    • それとも「ん」藤史恵先生でしたでしょうか。

    • それとも似鳥「け」い様でしょうか。

  • 『おやつが好き』は、文庫本版で「続」分兼任ですか(『続・おやつが好き』は出ませんか)。

  • 『山の学校』は、いつ刊行予定ですか。

    • いや、刊行の意思はある上での交渉が暗礁という事ですか。それとも刊行の機を窺っているのですか。


遅い。

これで晴れて未読者外野が自分の手を汚さず同レベル。が…

  • 20周年記念企画を丸一年近く止めていた理由は何でしたでしょうか。15周年記念は一年掛かりのスパン並びに周到な事前スケジュールを組み読者に公開し不退転の覚悟で臨んでいただけに不自然です。

  • 現在『和菓子のアン』担当編集はどなたですか。仮に新人店長もとい新人担当編集ならば現在の『和菓子のアン』4シリーズ目連載内容も頷けるものです。それはもう、20年キャリアに胡坐かいて、適当な内容を逆ギレで押し切らせる作家センセイ様様忖度な新人担当編集を望んでいる作家ですからね。

  • 『女子的生活』文庫本版は、どうして新潮文庫nexではなく新潮文庫での刊行だったのですか。第一話読切が同レーベルでの連載だっただけに同読者切り捨てと受け取れる刊行は不自然です。

  • ご家族、いや、家系に姉/妹がおりましたでしょうか。どうにも一人っ子ないし男子系統と「推理」してしまいます。

過ちは繰り返す。いや、御自ら過ちを「それがどうした。客を客ともてなして何の問題がある」と肯定し御自らアクセルを踏み入れ、轢き逃げと突き進んでみせた。

これで早くて4弾目単行本版刊行後~5年後~10年待ち。いや、気の長い、時計の針の止まった公家役人雲上人界の時間感覚です。

この勧善懲悪正義にアクセル踏みっぱなし殺人犯認定→「ちょっとムショ行って、お努めしてくるわ」恐れない強心臓・無神経・快楽殺人者一面ぶり。半面、権威筋や(イエスマン)身内となると途端に(日本の)常識人なグズグズ「小心者」ぶり。いや、もうね…

です。正に本件が真骨頂。

ありがたくもおいしいこの果実を、私もまた次の誰かの枝の先に実らせることができたらいい。そんな風に思っています。

『アンと青春』文庫版、「文庫版あとがき」、p373
  • 悪評潰しの媚び諂いは肯定的立場、支持者/支援者(信者)としてセーフという事ですか?
    どうにも「(読んでいなくても)適当に常套句でおだてときゃ良いんだよ。そうすれば身内同士で潰し合ってくれる」は「それ以前」でアウト(論外)と読み取れますが。

いや、もう、何一つ答えてくれないものでありました。

これだから「そんな事していいんかい?」に「不特定多数相手に模範生/(日本の)常識人ゴッコの媚び売りしているのではないのでね。作者と読者の作品本内容の話にねらー(の成り損ない)は黙っておれ」一つ殴り返せないのです。

まとめ

ツッコミどころ満載坂木読者心疼く、予想通り作者に優しいぬるま湯忖度ぶり正しく「公式インタビュー」と呼べる内容でした。

『夜の光』にも関わった佐久間真人様のコメントは、図らずも先読みしていた形となり奇妙な偶然でした。

この調子で自身の方から当てつけとばかりに話題に出して見せた『山の学校』のタブー(?)事項についても突っ込んで欲しかったのですが残念でした。双方共にヘラヘラとは、恐らくは相互理解という事なのでしょうね。

(出版社さえ絡んだ)記録/歴史の話なのでね。本人(一行)が「なかった事」で抹消/虚偽などありません。

それこそ「榊」への崇敬となってくる事。歴史(天)にこそ盾突く「人間」か楽しみだ。

全ての既存価値観に背いた「人間」て何ですかね。浅学菲才な私には「反社」「ゴロツキ」以上の答えが出て来ないのですが。

そんな所でしょうか。それではこの辺りで。