子ども時代を子どもらしく過ごすための選択
我が家の子どもたちはいわゆる普通の小学校には行っていない。
近所のお友達やその親御さんに、どこの学校行ってるの?と聞かれ、子どもたちも答えてるみたいだけど、まだまだ認知度も低いから、へーーっていう反応で終わる。
これ、いつも悩む。子どもたちの通う学校はめちゃくちゃ素晴らしい実践をしていると思う。だけれども今の王道の教育からだいぶ逸れてるから、何からどう説明したら伝わるんかがわからない。
テストがない、教科書がない。たしかにそれはとっつきやすい特徴ではあるけど、本質はそういうことでもなくて…っていう。
まず、全てが美しい
整えられた教室。黒板に描かれた絵。子どもたちの色鮮やかなノート。朝教室から聞こえてくる詩をとなえる声や歌声。高学年の合奏。その全てが美しい。
そうした美しい空間は、そこにいるだけで清められるような、癒やされるような感覚になる。
全てがナマ
そしてとにかくリアルな体験を大切にする。パソコンやタブレットを扱うことはない。録音されたものを耳にすることはないし、誰かが作ったテキストを用いることもない。全ては先生の口から語られ、黒板に描かれ、子どもはそれを受け取る。全てがその時行われるナマの体験。
頭だけで学ばない
何かを学ぶ時、そこに常にストーリーがあり、子どもたちはイマジネーションをたっぷり働かせながら学ぶ。そして頭だけでなく体を使ったり、音楽に乗せて学ぶ。例えば九九の学びは、全身を使って、皆で輪になってリズムをつけて唱えたり、色鮮やかな図形を描いたりしながら学んでいく。
九九をこんなにも豊かに学ぶのか!数の世界はこんなにも美しい法則に満ちているのか!と大人もワクワクしてしまう。
私もこんな教育受けてみたかった!
この教育すごいなぁって思う場面がたくさんあるけど、今ところ世の中では圧倒的なマイノリティ。。たぶん知ればめっちゃいい!って思う人も一定数いる気がするけど、やっぱりそこにはたくさんハードルがあるのだと思う。
でもそんな中、なんで私がこの学校を選んだかといえば、
"私もこんな教育受けてみたかった〜"と思ったから。驚きと好奇心。
ひとつの選択肢として
もちろん世の中には色んな価値観があり、多様であっていいと思う。でもその多様性を知る機会がそもそも少ないなぁって思う。
子どもたちには、安心して思いっきり子ども時代を楽しんでほしい。
慌てて大人にならんでも、そのうち、もう歳とりたくない!って思うくらいの年齢にあっという間にたどり着く。
子ども時代は一瞬。過ぎてしまえば二度と戻ることはできない。
それならば、子ども時代にしかできないことを、存分に味わってほしい。
私は子育ての中でそんなことを大事にしていきたいなと思っている。そして選んだのがシュタイナー教育だった。
この教育が絶対いいですよって言いたいわけではないし、合う合わないもあると思う。でもこんなんもあるよ〜って、ひとつの選択肢としてもう少し知ってもらえるといいなと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?