千変万化の夜明けを繋いで
澄み渡る明朝
空色は紺から赤を経て白に
音を立てて輝き迫る
炎のような朝が来る
薄く陰る早朝
空模様はまるで鯨幕
風以外に沙汰は無い
不気味で不吉な朝が来る
暗く重い朝方
夜と変わらぬ黒い空
雨音と雷鳴に満たされた
前途多難な朝が来る
再来を願う朝があり
二度と御免な朝もある
同じ朝に覚えはない
夜明けはいつでも千変万化
明日はどうなる
隣にいるのは希望か、苦境か
それがどちらであろうとも
乗り越えなければ夜明けは来ない
惜しむな
二度と来ない朝焼けを
恐れるな
まだ見ぬ雷雨に塗れる朝を
どんな夜明けであったとしても
命は進まずにはいられない
繋がる幾千万の夜と朝
それを、いつか人生と呼べるだろうか
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