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目を閉じれば人は一人だ

独立した価値観と世界観
共有することの出来ない主観
私とは世界だ
私一人しか存在しない世界だ

似た感性に理解は示せる
それでも完全には分からない
他人とは世界だ
観測しきれない別の世界だ

人混みに揉まれていても
親しい誰かと笑っていても
愛する誰かに触れていても
目を閉じれば、人は一人だ

それでも、一人では生きられない
目を閉じては生きていけない
愛も友情も優しさも
他人を理解しようとする現象だ

孤独にはならないだろう
この現象が止まぬ限りは
だからこそ恐れている
この現象が止んでしまう日を

私は今日も目を閉じる
沢山の世界がひしめく中で
沢山の現象に疲れて目を閉じる
いつか来る孤独に慣れておくために


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