ことばがなくなる

どことは言わないが、西の方に住んでいる。
そしていま、東の方に向かって新幹線に乗っている。
西というのは大阪のもう少し向こうの話だと思ってもらっていい。

言葉がなくなる、と最近よく聞く。新幹線に乗っているとそれがよくわかる。どんどん景色が過ぎていって、あっとういうまに京都に着いて、生活圏が違う人たちが新幹線に乗りこんで来る。そして、降りていく人もいる。
そりゃ、もう、言葉が混じって同じになるのは時間の問題だろう。

方言は好きなので、悲しさもある。日本語という、おそらく壊れないであろう複雑な概念が単純になっていくのだから、どこか寂しい。

それはそれとして、文明の発展はありがたい。私たちはこの人たちに生かされている。

言葉の統一が悲しい寂しいと言いつつ、文明の発展へのありがたみと比べるとおおよそ3:7である。
多分、そんなもんなのだ。

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