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心理学歴史 第1次認知革命        一般男性質問シリーズ3

Cognitivi Revolution

前回2回までに、心理学実験室創設から
そこから発生した3大潮流について
まとめました。

今回はそこから時代が流れ
1950年代へと移ります。
トランジスタコンピュータ第2世代となり
急速にコンピュータが発展した時代背景
があります。

第1次認知革命は、行動主義に対抗し、
心のプロセスや認知機能に焦点を当てる
動きをさします。
コンピュータにさせたい動作プロセスを
形作る過程において、人も同じ構造を
模しているのではないかという視点で、
研究が盛んになっていきました。

人の心をコンピュータの情報処理にたとえ、
情報を取込、処理、出力いったプロセスを
理解しようとし心のプロセスを探求する
で、新しい手法として位置づけられ、
認知心理学の基礎を築くきっかけとなります。

ジョージ・ミラー

情報処理モデル提唱者、
「マジカルナンバー7±2」
情報処理能力や記憶の限界について
短期記憶において、
7つ±2が限界であると提唱しています。
例)
1週間は7日
七福神
学校の7不思議
七草がゆ
七大陸 七海 etc…

それから45年たった研究では、
4±1になっています。
単純に現代の情報量が多くなり、
現代の一日の情報処理量=
平安時代の一生分=
江戸時代の一年分
の相当量となるようです。
起承転結が丁度よさそうです。
以前の記事にジャムの法則にも
例えられますね。
品数が多すぎると買うのを
諦めてしまう。

ノーム・チョムスキー

言語学者でもあり言語生成文法論提唱
環境の刺激だけでは説明できない、
言語の遺伝的普遍性を強調。
人間には生まれつき言語を習得する
能力が備わっていると考え、
この能力のことを普遍文法と言われて
います。
人間には生まれつき言語を獲得する装置
(言語獲得装置)が備わっており、
言語獲得装置は、普遍文法とそれを介して
言語的経験から特定の個別語(日本語とか英語とか)
を形成するための関数としています。

アレンニューレンスキ・ハーバードサイモン

アレンとハーバードは共同で働き、
人工知能(AI)の分野で業績を
上げています。
人間の知的活動を情報処理としてモデル化
するアプローチを提唱。人間の思考や
問題解決を情報の取込、処理出力という
ステップに分解し計算機科学に基づいて
処理しようとしました。
問題解決に関するモデルを提唱し、
物の世界の記述や目標設定
中間的な状態の生成等の概念を導入し
人間の意思決定や問題解決において、
計算機のアルゴリズムに似るプロセス
があることを示唆しました。
認知心理学と人工知能の分野において、
計算機と人間の知的プロセスの類似性
についての理解を深め研究の方向について
も新たに進めていくこととなります。


心理学では、長らく行動と認知の
間では対立がありましたが、
良いものは総合的に見ても良いのでは
と、現在では認知行動療法等見られて
はいるものの、根本は認知的に、
または行動的にと言われているようです。
派閥こわいこわい。


一般男性歴史シリーズも是非
読んでみてください。


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