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心理学歴史 一般男性質問シリーズ2 心理学3大潮流

ヴント おさらい

ヴントは心理学実験室を創設し、心を分解しました。
意識
 何かを経験する意識を分析し理解する。
要素(構成主義)
 意識はいくつかの要素で構成されて
 いるという考えで要素を集める。
内観法
 自己観察で意識内容を話させる手法

意識を構成を分けて考えるということで
批判を受けて心理学は次代に引き継がれ
ていきます。

ゲシュタルト心理学

ゲシュタルト心理学は、過去の記事

に記載しています。
構成要素を分解しても、元に
戻せないと元の形がわからない
のは、分解をする意味がない
という考えから生れます。
ゲシュタルト心理学は、
ヴェルトハイマーによる
「全体性」で構成を捉えるべきもの
とという観点です。
個人の心理だけではなく、
個人の置かれた社会や環境に
目を向ける社会心理学の源流に
もなっていきます。
特に現代でも使われる公式として
B=f(P・E)
ゲシュタルト派、クルト・レヴィン
「場の理論」の功績は絶大です。
B Behavior        
  行動 人のふるまい
f  function     
  関数
P    Personality    
  人間性 個性 性格 価値
E    Environment   
  環境 周囲集団 関係 風土
全ての要素が置かれた状況により、
人の行動は変わるということです。
組織の変革プロセスをモデル化見える形
にしています。

精神分析

こちらも過去に記事にしています。

意識に関わる物事考えは、
無意識からの働きで
自我が調節の役割を果たします。
潜在意識や氷山の構造が有名で、
氷山の出ている部分が、意識
その下に海に沈むところから、
前意識その深層に無意識があります。
その後は精神分析学に発展します。
これから会議が始まろうと
するときに間違えて、「閉会します」
と言い間違えることはありませんか?
心のどこかで早く終わればいい
なんて隅にも考えるとふと出てきて
しまい無意識のうちに声にでて
しまうという現象。

行動主義

内観は観察できないうえに、
個人の主観や思い込みであり、
客観的に見れないのであれば、
行動は確実に見える形だけを
研究対象としています。

古典的条件付けパブロフの犬
(レスポンデント条件付け)
エサを見せると唾液がでてくる。
梅干し見るだけでも唾液反応する
ようなものです。
そこに、ベルをならしてエサを
出すようにすると、エサと関係
ないベルの音で犬が唾液が出る
ようになります。

○ベル音→エサ→唾液反射
 条件刺激 ベル音 
  反射とは関係のない刺激
 無条件刺激 エサ
  反射(唾液分泌)引き起こす刺激
 古典的条件付け
  条件刺激と無条件刺激を繰り返し
  与えること
 条件反射 
  条件刺激によって特定の反射(唾液)
  が出ること。

オペラント条件付け
(スキナーボックス)
レバーを押すとエサがでる装置で
ネズミがレバーを押すことで
エサ(報酬)がもらえる。
ある刺激のもとで行動すること
により、行動の変容や学習が
生じる。
弁別(先行)刺激
 ネズミがレバーを確認する。
行動(反応)
 ネズミがレバーを動かす
行動結果
 エサが貰える
しかし、エサではなく、電流にすると
その行動はなくなってしまう。

報酬と罰


学習理論は他にも、
ソーンダイクの試行錯誤
 猫が紐を引張ることで箱から
 脱出する猫の問題
ケーラー洞察学習
 チンパンジーに複数の道具を
 与え、手の届かない所のエサ
 をどう取るか。チンパンジー
 は、箱に上り棒でつつくと
 エサにたどり着くことをする。
トールマン認知地図
 潜在地図
 複数のルートが用意された迷路
 の出口にエサを置いてネズミ
 が脱出するルートを繰り返す
 ことにより最短ルートを覚える
 ようになる。
 しかしエサが用意されていないと
 全く覚えない。
 エサが後から用意されるように
 なると、すぐに覚える。

ワトソンによる、
 アルバート坊やの実験
ワトソンは、
「私に子供を与えてくれれば、
先生にも弁護士にも泥棒にも
育てることができる」と公言した
人です。
実験では、赤ん坊に白いネズミ
を見せると同時に大きな音を
聞かせて驚かせることを何度も
繰り返すことで、ネズミを見る
だけで怖がるようになり次第に
白いものを見るだけで怖がる
ようになる。心は学習が作る
ものと主張したのです。
ちなみにアルバート坊やは、
普通に生活できるようになるまで
克服し、実験者であるワトソンは
広告業界へ実業家になります。
ただの天才で草
行動心理学は、新行動主義に発展します。

まとめ

20世紀に入り、
アメリカの行動主義心理学
ドイツのゲシュタルト心理学
 (後に第2次世界大戦でユダヤ人
  迫害によりアメリカへ亡命)
オーストリア精神分析が3大潮流
となります。
この後は、やはり行動は心に何が
起こっているのかということを見なければ
ならないということで認知革命が
起きます。なぜならば、1950年には
コンピューターが発展した時代に
なるからです。



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