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誰にでも作れるデスゲーム入門

こんにちは。

デスゲームが好きです。

よくデスゲームって興味あるけどどう作ったら良いか分からないよ!という方が居ます。

私も、初めて作った時は右も左も分からない、という状態でしたので、初心者の方の少しでも力添えが出来ればと思い、解説してみたいと思う所存です。

※当エントリーは全てジョークで構成されています。

【0】デスゲームとは

主に何らかの理由によって集められた登場人物たちが主催者から提示されたゲームに挑むというスタイルである。ゲームは危険を伴うことが多く、場合によっては名前の通り死を迎える可能性もある。
ーーーwikipediaより

だ、そうです。

2000年頃から急激に増加したイメージがありますね。鏑矢となったのは、映画「saw」「cube」辺りでしょうか。あの辺りは、とてもエグい展開が起こります。

しかし、よりマイルドに、多くの人が見ることが出来る様にチューンナップされていくのが創作の世界の常。

現在のデスゲームは、少年漫画的な「バトル」要素を含んだ物や、「謎解き」「裏切り」の要素を強調した物など非常に細かく住み分けが進んでおり、小カテゴリー化も枚挙に暇がありません。

このエントリーでは、少年ジャンプ、マガジン、サンデーに載せられるかどうかを判定基準とし、方法論を記載していこうと思います。

【1】まず、目的を決めよう

これはあらゆる事に言えるのですが、目的を決めずに開催してしまうのは、
会の運営に混乱を生じ、それにより、主催者も参加者も当初の目的を達成出来ない、と言う事に繋がります。

根本に、
■何が達成されたら良いのか
■このデスゲームを誰に捧げたいのか

という軸を持ちましょう。

優勝者が賞金や賞品を総取りすることなのか、参加者それぞれが生きることの意味を再確認することなのか、主催者もしくは参加者のうち誰かの復讐が行われる事なのか

その他色々。

たまに、「人の苦しむ所が見たくて」という不届き物が居ますが、大抵は失敗に終わります。

他人発信の感情が主目的になっているから、軸がぶれてしまうのです。下記の動画は失敗例として分かりやすく、おすすめです。

【2】スポンサーを探そう

まずはじめに、

政財界の大物

とコンタクトをとってください。

もう一度言います。

政財界の大物

です。
そんじょそこらの人物では話になりません。

警察や検察に顔が利く人物だとよりベターです。

また、大量のアルバイトもしくはボランティアを雇う必用があります。

詳細な理由は後述しますが、ここが最も重要なポイントで、会の成功の可否を握っていると言っても過言ではありません。

もしそれが出来ない、もしくは資本主義に対して抵抗を感じる方は、

あなたを教祖とする数千人規模の宗教法人を立ち上げるか、宇宙人等の超常的な存在と出会う必用があります。

【3】参加者を募ろう

スポンサーが決まりましたら、次に参加者を募りましょう。

■どんな人をアサインしたいか?

あなたがもし企業の人事責任者だったとしましょう。闇雲に雇う人を選ばない筈です。

もっと言うと、自分が監督する一世一代の映画に出演する役者を、簡単に発掘したりは出来ない筈です。

しっかり時間をかけ、当初の目的にあった人選を心がけましょう。

■勧誘の方法

オーソドックスな物には、
・招待状を送る。特典をちらつかせる
・闇サイトを立ち上げる。(1日5000pvは欲しい)
・黒服の大男を雇う
・学校や企業、旅行ツアーをジャックする(これもやはり黒服の大男は必用になります)

等が挙げられます。

間違っても、街コンや婚活サイトで出会った人などに、「面白いデスゲームがあるよ」等と言ってタワーマンションの最上階に誘わないでください。

【4】会場をおさえよう

大きめの市民体育館くらいの面積と体積は、少なくとも必用になるでしょう。

ここで、先程お伝えした、政財界の大物と大量のスタッフが必用になります。

現代において、大きな箱をおさえるには、反社会的勢力では無いことの証明と、ある程度の担保が必用です。

それを数週間~数ヶ月借りるとすると、まず都心では難しいですし、一年以上前からの予約が必用になります。

そして、その施設を設営するスタッフにおいても準備が必用になります。

セットだけではありません。
テーブル、椅子、照明、カメラ、ケータリング、ゲストをもてなすVIPルームのプロデュース等、膨大なマンパワーと段取りが必用になるのです。

頑張りましょう。

デスゲーム準備の苦労をリアルに伝えるおすすめの書物は下記になります。

ただし、昨今の感染症の影響もあり、イベントをオンラインで行う人も増えてきました。

デスゲームにおいても、考え方の転換が必用になるかも知れません。

🔺オンラインデスゲーム

【5】矢面に立とう

そしてついに艱難辛苦を乗り越えて、あなたはようやくデスゲーム当日を迎えました。

ここまで来た段階であなたの睡眠時間はボロボロで、身体もあちこち悲鳴をあげている事と思います。

しかしこのあと、あなたには主催者として最大の仕事が待っているのです。
そして、あなたが最も輝く瞬間と言っても良いでしょう。

開会の挨拶です。

モニター越しでも構いません。

目覚めたばかりの参加者各位に、あなたの思いの丈を伝えましょう。

学生時代、校長先生の喋りは退屈でした。

多くの場合、興味が無いからです。

基本的に参加者はあなたの話を話半分にしか聞かない物と思ってください。

そして最も大事な点、参加者は

みんなとても怒っています。

あなたは時にユーモアや比喩を多用し、参加者のうち1人だけでも良いから話を最後まで伝える、と心がけ、涼しい顔して内心必死にやってください。

もしあなた自身のトークに自信が無い場合は、

やたらテンションの高い元気な萌えキャラを代理人として立てる事をおすすめします。死という概念から存在を出来るだけ引き離す事で、逆に注目の的となり得るのです。

衣装は本心を隠す白黒のモノトーンに、赤のアクセントが丁度良いと思います。色々とオリジナリティを追求してみてください。

【6】参加者が主体的に参加しやすい場作り

さて、ゲームの趣旨が参加者に伝わった後も、あなたの仕事は続きます。

あなたが苦心して集めた参加者は、それぞれに共通点があり、まずそれを探す事がゲームクリアの契機になるはずです。

間違っても、「旅行好き」やら「パンが好き」などという、ざっくりした自己紹介トークで分かる物ではない筈ですね。

それを暗示させるアイテムを提示したり、軽くアクティビティを行ったりして、参加者同志の緊張をほぐす様に心がけてください。

また、会が盛り上がらない内に参加者が自主退場しないよう、安全性の確保は入念に行う必用があります。

その真逆として、最初に主催者に食って掛かった人物を強制リタイアさせることで、必死さを演出する方法も効果的です。

島全体を舞台とした「バトル・ロワイアル」シリーズでも使われていた手法です。

【7】駆け引きとドラマを産もう

これはあなたの目的によっては飛ばして良いところにはなるのですが、多くのデスゲーム主催者は、参加者同志の駆け引きやドラマが生じるよう、趣向を凝らしています。

参加者のうち2人、片方は友達だと思っていたけど相手はコンプレックスの塊にしか捉えてなかったり、
元から友達以上恋人未満の2人が参加する事になったり。

挑戦する人数よりもゲームクリア出来る人数が圧倒的に少なくなるよう設計することで、更にこのドラマは劇的に展開します。

数日間の耐久戦となる場合は、黒服のスタッフ達が途中倒れたり出社拒否をしないよう、十分な休憩時間とワークライフ・バランスを重視した福利厚生を用意する事も必用です。

【8】後処理は念入りに

さて、入念かつ慎重に行われてきたデスゲームも、ついに終わりを迎えました。

しかし、何事も後片付け無しには終われません。

生き残った参加者達は、あなたを探し出して警察に突きだしだり、血祭りにあげようとしてくるでしょう。

会の成功や失敗に関わらず、当たり前ですが、あなた自身が会に全責任を負う必用があります。

裏方関係者への口止めのレベルは、トーキョーディズニーランドを遥かに越えます。

スタッフの1人が飲み会の席で自己紹介を求められたとき、「デスゲームの黒服やってます」等と言おう物なら、全てが水の泡です。

「なにそれウケる」で終われば良いのですが。。。

このように、失敗とあなた自身の身に危険が生じる可能性は常に付きまといます。

それらを全て乗り越える事で、ようやくデスゲームが完成するのです。

【9】終わりに

いかがでしたでしょうか。

ここまで聞いて、えー大変だなあ、自分には出来なさそうだなあと思ったあなた。

大丈夫。

ここまで長いテキストを読んだ気力のあるあなたなら、きっとやり遂げる事が出来ると信じています。

このnoteは週1noteLIKEに参加しております。

https://note.com/hiromi_okb/m/mc7d2c2f49acd

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