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伝える準備を読んで


『伝える準備』

著者:藤井貴彦氏

約15年ぶりくらいに読書感想文というものを書いてみる。

不慣れな面もあるので、簡潔に下記の内容で進めていこうと思う。


手に取ったきっかけ

私はテレビを見る習慣がない。そんな私でもnews every、野球の試合と競馬の重賞レースだけは見る。なぜ私がeveryを見るかというと、本作の著者である藤井さんが好きだからだ。あの人のワードセンスには心が温まる感覚になる。どういった人生経験を得たらあんな優しくて、綺麗な言葉が出てくるのか興味があったからだ。


読む前の自分

私は人にものごとを伝えるのが苦手。よく報連相が足らないと言われてきた。自分の中で「これは伝えたほうがいいのか、でもこれを言ったら傷つくかな」そんなことばかり考えて、結局言わずじまいになってしまうことが多い。


読んだ後の自分

藤井さんの引き出しの多さは積み重ねによるものだった。日本テレビに入社して以来、27年間日記を書き続けている。月にして324ヶ月、日割りして9855日。数字にすると続けることの凄さ、大変さがわかる。それらを読み返すと当時の情景を思い出すことができる。私も何か積み重ねることをしたいと考え、noteを始めたのだ。

人に伝えるときに、思いついた言葉をそのまま話すのではなく、一旦寝かせることの大切さを学んだ。アンガーマネジメントという言葉がある。怒りを制御することだ。怒りのピークは6秒と言われており、何かイラッとした際には6秒間堪えると怒りが抑えられる。藤井さんは思ったことをそのまま話すのではなく、一旦メモなどに書き出し一度伝える準備をする。

そう、この準備こそ大事なのだ。それだけ練られたものには説得力があるし、何より重みがある。私に足りてないのは、正しい準備だった。

頭で考えているだけではいつまでもまとまらず、結局思ったことを口にしてしまう。より正確に相手にしっかり伝えたいことは、一回書き出してまとめてから伝える。

みなさんも経験がないだろうか。LINEというサービスは非常に簡単に便利だ。文字を入力し、送信ボタンを押すだけで相手に伝わる。好きな子にLINEしているときは、毎回これで伝わるかなと考え、読み直し、修正する。しかし、どうでもいい人には、そんなことも考えずにささっと返してしまう。当然雑な返信をしていると相手からはよく思われないし、それが習慣となり、自分にとっても良くない影響を及ぼすだろう。


まとめ

私と同じように人へ伝えるのが苦手な人におすすめの一冊。理解力が悪く、本を読むのが遅い私でも、すらすら読めてすっと入ってくる。藤井さんの実体験から学ぶことができ、文章から人間性の良さが滲み出ている。優しい気持ちになれる。


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