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食の工業化に飲み込まれないために

アーモンドの一粒とアーモンドパウダーは同じなようで同じじゃない。その成分だけを見れば理論的には同じだけど、一旦体の中に入ってしまえばそれは全く別物。りんごとりんごジュースも似て非なるもの。

それを科学的に教えてくれるのはフランスの国立農業・食品・環境研究所のAnthony Fardet氏とEdmond Rock氏です。本日の参考記事はTHE CONVERSATIONから。なんとなく加工食品て体に良くないイメージを持っていたけど、この記事を読んで「やっぱりね」と納得です。

結論から言うと、やっぱり添加物がたくさん入って原型を留めていない加工食品じゃなくて、元々の形をしたものを食べようよって言う話。

痩せたいからって「ローカロリー」って書かれた全粒粉シリアルバーを食べるくらいなら、ナッツをよく噛んで数粒食べる方がよほど健康的。

記事ではアーモンドを例に述べています。一粒のアーモンドをよく噛んで食べると満足感が大きい。アーモンドパウダーのようなすでに元々の形をなしていないものに比べて粒アーモンドは血中への脂肪の放出はより少なくゆっくりと行われることがわかっています。

またデンプンから加工される果糖はGI値が低いにもかかわらず、過剰摂取が非アルコール性脂肪肝と関連することもわかっています。いろんなものに添加されてる「果糖ブドウ糖液糖」とかヤバイやつです。

人工的に添加される食物繊維についても言及しています。天然の食物に含まれる食物繊維はLDLコレステロールの酸化を防ぐなどの働きがあることがわかっていますが、これが人工的に添加されたものでは効果が消えてしまうそうです。「食物繊維 添加」って書いてあるドリンクとかパンとか一見健康的だけど、ホントのところはどうなんだろ?

著者によると、元々の食品がもつ機能や構造を人工的に変化させてしまっていることが昨今のカロリー過剰摂取のキーとなっているそう。

うちはNZ彼の影響もあって、加工された食べ物はあんまり食べないし、買い物する時も成分表示を見たらゾッとして棚に戻すことも少なくない。

ジャンクフードの魅力に抗えない時もあってもいいけど、基本的には畑からの野菜とかとれたてフルーツとか食べていたいものです。

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