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ゼロから始めるコーポレート機能構築 -コーポレート部の目標の作り方 feat.韮-

どうも、Asobicaのすとうです。今年の目標は発信強化、Xのフォロワーも1,000人を目指します。(よければフォローお願いします。→gomashioJr
「フォロワー増やすためには、ポストの数を多くした方がよい」と聞いたので、年末に紅白見ながら「福山雅治さんの衣装のコートがワンワンの毛並みにそっくり。」とポストしたら、フォロワーが10人減りました。
ポストする内容の質も極めて重要ということを認識したので、今後気を付けます。なお、当該ポストは削除しました。

さて、今回は「ゼロから始めるコーポレート機能構築」シリーズの番外編をお届けできればと思います。

「ゼロから始めるコーポレート機能構築」シリーズバックナンバーのマガジンはこちら。

ゼロから始めるコーポレート機能構築 -組織図編- ←リリース済
ゼロから始めるコーポレート機能構築 -ツール導入編- ←リリース済
ゼロから始めるコーポレート機能構築 -入社と共に振り返る実践編- ←リリース済
番外編 コーポレート部の目標の作り方 ←イマココ

今回の内容は、Asobicaのコーポレート部がどのような目標やスローガンを設定しているか、つらつらと書いていきたいと思います。
途中から急激な落差が生じるかもしれませんが、ゆっくりしていってください。

コーポレート部の目標の階層

まず前提として、現在のAsobicaの目標設定の全体像ですが、これはざっくり以下のイメージとなります。
①Mission、Vision、事業計画に紐つく形で部門目標を設定
②部門目標を達成することを前提に、Valueに沿った形で個々人の目標を設定

このあたりの目標の階層は、コーポレート部に限らず、すべての部門に共通する一般的なものだと思います。
Asobicaのコーポレート部においては、上記の他に部門スローガンを半期毎に作成しています。以下の棲み分けです。

①部門目標=Mission、Vision、事業計画に紐つく目標を、少し具体化した施策の方針
②部門スローガン=①を抽象化して一言で表すもの。全社、部内で浸透しやすくするために設定。

目標とスローガン設定の際にすとうが意識していること

目標設定で意識していること

コーポレート部の部門目標は、営業数値のように定量化しづらい性質があるため設定に悩まれるケースが割と多いかなと思います。
その際、自分の中では以下を意識して目標設定を進めるようにしています。

①中長期のコーポレート部のロードマップを示してそこから逆算して目標設定
王道だとは思いますが、中長期のロードマップを敷いて、このタイミングではこんな組織、こんなことできたらいいよね、という目線は合わせるように心がけています。
大体3ヶ年計画を立てて、半期毎にローリングして、部門目標をチューニングしています。
このあたり、事業進捗やコーポレート部門の現状、将来的な事業計画を見据えてロードマップ立てるのはDivision Headとして腕の見せ所だなぁとしみじみ思います。正解がないからめっちゃ悩ましい、めっちゃ難しいけど。

②減点方式の目標は極力採用しない
個人的にはかなり注意している項目です。具体的には「請求書の発行漏れを●件以内に抑える、事務ミスをゼロにする。。」というような、100点で当然、ミスったら減点という目標は極力避けます。
事務ミス等が発生する根本原因は、だいたい運用面にあることが多いです。根本原因と向き合い、運用や仕組みで改善策を議論するのが本質だと思います。
この際、減点方式の目標にしてしまうと、どうしてもミスを隠す、なかったことにする誘因が生じてしまうため、本質の議論から外れてしまう可能性があります。これは絶対避けたいので、「現状の運用や仕組化を●個提案する。」みたいな加点方式の目標設定にするように心がけています。
あと、単純に減点方式の目標ってモチベーションあがらないんですよね。
なので、「さすがにそれはミスなしできっちりやろうぜ。」みたいなものがない限り減点方式の目標設定はしないようにしています。

③ルーティン化しないタスクやPJTを考える
会社が成長して大きくなると、コーポレート部門の業務はより細分化し、業務のルーティン化が図られていきます。
カオスフェーズや成長フェーズにおいて、新しいツールや運用、施策を導入したりするときは、頭を使いながらめっちゃ行動する、大変だけど楽しい!という感覚があります。
その後、一定成熟フェーズに入ってくると、新規ツールや施策の導入が一段落し、それらの仕組みが問題なく運用されているか監視するフェーズ(ルーティンフェーズ)になってきます。
このタイミングで、「成長フェーズのような熱量を持って仕事することが難しくなってしまいました。。。」という人を結構見てきました。

「会社の成長にしっかり貢献する、そのために仕組化・効率化を進める、ただそれが進むとコーポレート業務がルーティン化する」というコーポレート部において必ず発生するジレンマですね。これは、スタートアップにおいて不可避の事象であると考えます。

ルーティン化が一定進むことは避けられない面もありつつ、私としては、正社員メンバーには知的好奇心を刺激したり、新しい経験を積んでもらうタスクやPJTを目標設定に組み込んでもらうように意識しています。(今は成長フェーズなので、このあたりはやりやすい。)
成熟フェーズになっても、このあたりのタスクや目標を示していくことが、コーポレート部門のメンバーのキャリア形成、ひいては部門としてレバレッジが効いた組織力の源泉になると考えています。これを示し続けることがDivision Headとしての役割だと思います、めっちゃ難しいけど。これができなくなったらHeadがボトルネックになっている可能性があるので、自分がボトルネックになっていないか俯瞰して考えるようにしてます。

スローガン設定で意識していること

スローガン設定で意識していることは割とシンプルです。
具体化された部門目標を抽象化し、1つの単語で短くまとめ、シンプルで、わかりやすく、インパクトがあって、覚えやすい、という点を意識しています。
理想は、コーポレート部門メンバーのみならず、全社メンバーにコーポレート部門スローガンを聞いたときに、全員が答えられるようなものが望ましいですね。

目標とスローガンの決め方

ということで、具体の決め方を少しご紹介できればと思います。

Step1:半期振り返りを実施し、ロードマップの状況と照らし合わせ
一般的かと思いますが、半期振り返りとロードマップの状況と照らし合わせ、現在地の把握、将来あるべき姿との差分を把握します。

Step2:部門メンバー全員でブレスト
その後、次の半期はどのようなことをやっていきたいか、粒度はバラバラでいいので、メンバー全員でブレストして意見を出しあいます。

Step3:部門メンバー全員で部門目標決定
それらの意見を集約して、具体化し、全員で次回の部門目標を設定します。

Step4:部門長がトップダウンでスローガン設定
最後に、具体として集約された部門目標を、抽象化する作業を全員で行います。以下のイメージですね。
抽象化の最終イメージまでは部門全員で出し合い、最後のスローガンは、抽象化のイメージを一言で表すものを、すとうの独断と偏見で決定します。

抽象化のために使用した資料

現在のスローガン

部門目標は具体のものなので今回はご紹介できませんが、部門スローガンはご紹介できればと思います。
上述のとおり、上期では、抽象化の最終イメージが、以下の3点に集約されました。
①驚異的なスタミナと危機察知能力
②中盤のダイナモ、縦横無尽
③圧倒的守備力とバランスを兼ね備えたアンカー

そして、再掲ですが、具体化された部門目標を抽象化し、1つの単語で短くまとめ、シンプルで、わかりやすく、インパクトがあって、覚えやすい、という要件を満たす必要があります。

上記を踏まえると、もうおわかりだと思いますが、改めて今回の部門スローガンはこうなりました。






Created by Asobica design member

マケレレです。
レアルマドリード時代を想定しています。
ガットゥーゾと悩みましたが、僅差でマケレレです。
ロゴデザインはAsobicaのデザイングループのメンバーにこっそり依頼して作成してもらいました、デザインリーダーに少し怒られました。

こちらのスローガンはコーポレートメンバーにも公表せずに、全社夕会でサプライズ的に公表しました。
インパクトをしっかり残すことができ、全社にもすぐに浸透したので、狙い通りでした、やったね。
ちなみにコーポレートメンバーの反応は、同年代のメンバー1名のみ非常に納得感があるとポジティブな意見をいただきましたが、それ以外のメンバーは「えっ?」みたいな反応でした。ただ、反対意見はでなかったので、無事に「マケレレ」で合意しました。明確な賛成意見も出なかった気がするけど。

とはいえ、ふざけているわけではなくて、ちゃんとコンセプトがあります。
以下のように、「マケレレ・ロール」という形で、コーポレート部の半期のあるべき動き方と共通することがある点を補足説明し、しっかりと部門スローガンを浸透させていきました。


ちなみに余談ですが、同じ全社夕会で、人事・広報部も部門スローガンを発表したんですよね。
それが、以下のものでした。

「韮」の背景もしっかり考えられており、このあたりをまとめた人事・広報部長のもちさんはさすがだなと思いました。 
ただ、奇しくも「マケレレの縦横無尽」と「韮の縦横にいくつもの強みを持つ」というニュアンスが被ってしまい、「マケレレ≒韮」という関係性が成り立つことになりました。

おわりに

全4回にわたりました「ゼロから始まるコーポレート機能構築」もマケレレで一区切りとなります。お読みいただいた皆様、まことにありがとうございました。
とはいえ、今後もコーポレート体制、ファイナンス、IPO準備等に関する気づきは適時発信していきたいと思います。
また、私自身もいろんな方とつながって学びを得たいと考えておりますので、オンライン、オフライン問わず、コミュニケーションを取らせていただければ幸いです。

そして、Asobicaは一緒に熱狂できる仲間を募集中です!特にインサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセス部門が積極募集中です。
以下のサイトをご覧いただきご興味のある方はまずはカジュアル面談からでも!
Asobicaの採用コミュニティ「HEY!Asobica

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