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ごましお
2023年5月7日 21:55
大窓から見える激しい荒波と曇り空、式場まで聞こえる重々しい雨音、緊迫した空気、それらをすべて吹き飛ばすかのように、メンデルスゾーンの「結婚行進曲」が色鮮やかに響きわたった。扉が開き、ガチガチに固まった新郎が入場すると、温かい笑い声が生まれ、たちまち和やかな空気に包まれる。友達が結婚した。おめでたいことだ。彼も最初は結婚後のことを不安がっていた。自分に置き換えてみても結婚のことを考えると様
2023年4月23日 19:15
書けない日もある。筆がのらない日もある。何を書けばいいかわからない日もある。それは決して書くものがないからではない。ぼくは「わからない」ものを、少しでもわかるようになりたいから書いている。自分の内側にあるもの、この世界のこと、正義やレゾン・デートル、未来などの背後世界、それから、他者について。完璧にわかることはないだろうし、永遠に「わからない」ものをわかろうとすること自体、愚かな行為