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45歳からのキャリア戦略⑪~Will,Can,Mustを考えてみる~

こんにちは。へびそるです。
今後のキャリアに絶賛葛藤中の40代です。
今日は、45歳からのキャリア戦略⑪~Will,Can,Mustを考えてみる~、と称して自分の今後のキャリアについて綴りたいと思います。
画像の出典:Mohamed HassanさんによるPixabayからの画像
こちら私の自己紹介です。お時間許す方は覗いていってくださるとうれしいです!


9割以上ができることで

45歳、今後のキャリアに絶賛葛藤中の私です。
「転職するなら、9割以上ができることでやっていくイメージですね」
と、面談した転職エージェントの方に言われました。
おそらく私の年齢が理由かと思います。
「9割以上か・・・」
もはや同じ業界でしかやっていけない気がしますが・・・
割合はさておき、それだけ大胆なキャリアチェンジは難しいというのが相場のようです。

私の場合、9割という数字に沿っていくと人材派遣になるわけですが、それだと現職とほとんど変わらないので転職する意味がないと思っています。
嫌いではないですが、どうせ転職するなら、ある程度のチャレンジはしたい。
多少のリスクはとっても、今だと手に入らないものを手に入れたい。
そんな気持ちです。

若手エンジニアの話

いっぽう、最近面談した若手エンジニアとのやりとりから、こんなことを思いました。
その若手は、満足をいく成果をあげられず、やむなく派遣先の契約が終了になるというタイミング。
本人に意欲や熱意はあり、やりたい仕事に就けています。でも、できない。やる気はあるのだけど、能力が不足している、という状況です。
これってとてもしんどいですよね。

「やりたい、でも、できない」
ん?!これって、どうせ転職するならある程度のチャレンジをしたい、といった10数行前の私の姿??・・・
と頭をよぎりました。

できることとやりたいことのせめぎ合い。どう解決していくべきか?

Will、Can、Mustのフレームワーク

そこで思ったのはWill、Can、Mustのフレームワークです。
竹内義晴さんのサイトがわかりやすかったので参考にさせていただきました!

Will、Can、Mustという「ベン図」をご存じですか? よく引用されるので、きっとご存じの方も多いと思います。Will、Can、Mustが、それぞれ「やりたいこと」「できること」「やるべきこと」、ベン図とは、それぞれの関係や重なりの範囲を視覚的に図式化したものです。

 Will、Can、Mustの重なりが大きいほど、やりがいと充実感を持って仕事ができるといわれています。

引用 https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/2206/15/news012.html

これがベン図です。

著者作成

Will:やりたいこと
Can:できること
Must:やるべきこと
竹内さんは、ご自分の経験に照らして、年齢や経験とともに円の重なりや大きさが変化していく様を説明されています。
竹内さんは、社会人経験の浅い若いころ、30歳前後、32歳頃、転職した直後、管理職のコミットした頃、40代、それぞれで示されています。
キャリアの節目ごとに考えるのが良さそうなので、私の場合は、
25歳前後、30歳前後、35歳前後、42歳前後、現在でそれぞれ描いてみます。

25歳のWill Can Must

25歳前後の私は、前職で百貨店のルートセールスに従事していました。
なんとなく就職した会社で、目的もなく過ごしていました。
なのでWillは限りなく小さく、Canはルーチンワークをただ繰り返す感じでできることも増えず、Mustは山積みといった感じです。
ただ20代なのでMust自体はそこまでの責任や役割はありませんので、大きな円とはなりません。
ベン図だとこんな感じです。

25歳の私

30歳のWill Can Must

29歳で転職し、現職に入社しました。結婚したのもこの年です。
30歳前後の私は、これまでと一転して仕事にプライベートに希望に溢れ、充実した日々を過ごしていました。
Willの観点では、ようやくやりがいを持ってできる仕事を見つけたので、大きくなっています。
CanとMustは、転職して1年くらいのため、まだまだ小さい状態です。

30歳の私

35歳のWill Can Must

35歳からの4年弱は、異動して別の部署で仕事をしました。
仕事内容は変わりませんが、仕事で大きなミスがあったり、仕事の人間関係で苦労した時期です。管理職を目指すという目標があったものの、道筋が見えず悩みもしました。プライベートでは趣味にのめり込んでいました。
希望を見出せずにいた停滞期という点ではWillは小さく、後輩も増え、周囲からの期待もプレッシャーとなりMustは大きくなりました。Canは順調に大きく育っています。

35歳の私

42歳のWill Can Must

40歳で課長となりました。そして子供を授かりました。42歳の時は所属部署の業績が絶好調で、私も仕事に燃えて順風満帆でした。
会社の中で出世するんだと俄然やる気になり、Willは大きくなりました。
Canは大きくなり続けています。Mustは会社からのプレッシャーが増えて、こちらも大きくなる一方です。
円の大きさのバランスはもっとも取れている時期です。

42歳の私

そして45歳、今のWill Can Must

45歳の今は絶賛葛藤中です。
このまま現職で定年まで働き続けることに疑問を抱いています。
拠点長となったことで、職位としてはアッパーでこれ以上は望めません。会社に希望を持つことよりも所属し続けることによるリスクを考えるようになりました。なのでWillはかなり小さくなりました。
一方で会社から求められることは拠点長となり非常に増え、重くなりました。Mustが抜きんでて大きくなりました。

45歳の私

45歳のベン図で表現したかったのは、
・年齢も社歴もベテランの域なのでCan(できること)はそれなりに増えた
・責任や役割は重みを増し、Must(やるべきこと)はそれ以上に増えた
・いっぽうで会社に対する希望や期待は小さくなり、Mustに押しつぶされるように、自分のやりたいことや成し遂げたいことを思考することから逃げがちになり、Will(やりたいこと)が大きく減少した
という心境です。

MustとCanで埋め尽くされた人生でいいのかな・・・
残りの人生でやりたいことや成し遂げたいこと(Will)はなんだろう・・・
と改めて思うようになりました。

これからのWill Can Must

これからの自分のWill、Can、Mustを整理してみました。
理想形なので、円の大きさや重なりはすべて同一としています。

これからのWill,Can,Must

こう整理して改めて感じたことは、自分の特徴は「エンジニア」と「キャリア支援を含む対人支援」なんだなと
エンジニアは世の中の便利を支える欠かせない存在であり、日々自己研鑽を積み、技術やノウハウを気軽にシェアする文化があり、心の底からリスペクトできる職業です。それだけの人たちなのに、その社会的地位は決して高くはありません。
私の「エンジニア理解」「キャリア支援」のCanをベースに、少しでも世の中のエンジニアのキャリアを支援していくことを通じて、エンジニアの活躍を支援したい。
うまく言えませんが、こんなことを思いました。

これを実現するためには
・人材紹介会社でエンジニアの転職支援をする
・副業でエンジニアのキャリア支援をする
・エンジニアが多数在籍する会社でエンジニアのキャリア相談の役割を担う
などが選択肢としてあります。

このエントリを綴るまで、人材紹介会社でエグゼクティブサーチをやることを考えていました。なぜなら、経営者相手に仕事をすることが自分の成長に繋がると感じたからです。
しかし、私が本当にしたいことは何なのか、を考えてみると、経営者相手に仕事をすることは、それ自体が目的ではなくて目的を達成するための手段なのかもしれないと思うようになりました。

目的:世の中のエンジニアの活躍を支援すること
手段:目的達成のために、経営者相手にエンジニアの地位向上やキャリア支援、重要性を訴えること

こうなります。

2段抜かしか1段抜かしか

人材紹介会社でエグゼクティブサーチをやること(Will)は、いまの私のできること(Can)から、2段階くらい離れています。エンジニアの人材派遣→エンジニアの人材紹介→エグゼクティブの人材紹介という感じです。
たとえるなら階段の2段抜かしですね。
したがって、エンジニアの人材派遣→エンジニアの人材紹介というステップであれば、よりCanとWillが重なり、立ち上がりも早そうな気がします。
階段の1段抜かしなら無理なくできそうです。
これなら「9割以上ができること」理論にも合致します。
(9割という数字はさておき)

着地がどうなるかわからずに綴り始めたこのエントリですが、思いのほか思考の整理が進み、ホッとしました(笑)
やはりフレームワークは使ってみるものですね。
自力でやろうとするよりも効果があることがよくわかりました。
45歳からのキャリア戦略、着々と進行中です。
最後まで長文にお付き合いいただき、どうもありがとうございました!

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