写真_2018-08-06_22_31_06

【V・ファーレン長崎 米田隼也選手】サッカー選手の9割は「視野が狭い?!」のか。

『セカンドキャリアを見える化せよ』連載の第2弾は、V・ファーレン長崎 No.23 米田隼也選手です。Twitter経由でご連絡いただき、その3日後にお会いするというスピード感でした笑

先日のコンサドーレ札幌戦でJ1初ゴールを決めた米田選手は、大卒1年目のルーキーです。生粋の技巧派ドリブラーでありながら献身的に攻守に走り回るプレーが高木監督から評価され、加入1年目にも関わらずここまで20試合中16試合に出場。
期待値、めちゃくちゃ高い...!

トラップからシュート速すぎ&巧すぎ問題・・・


それでは早速、『セカンドキャリアを見える化せよ』の中身に入っていきたいと思います。

■目次

①オフザピッチとオンザピッチから見る米田選手
②ビジョナリーキャリア5つのステージ
③サッカー選手の9割は「視野が狭い?!」のか
④視野を広げる方法10個
⑤結論



①オフザピッチとオンザピッチから見る米田選手

まずは、米田選手のキャリアについてオンザピッチとオフザピッチの観点から見ていきたいと思います。

■オンザピッチ

- 中井サッカー少年団
- FC.NEOジュニアユース
- 静岡学園高等学校
- 順天堂大学
- V・ファーレン長崎(2018年~)

福岡出身の米田選手は、小学生で地元の強豪チーム中井サッカー少年団に入団し、中学校ではドリブラーの育成に定評があるFC NEOジュニアユースに所属。高校では名門 静岡学園からスカウトを受けて進学。当時の3年生には、福島春樹選手(浦和レッズ)、木本恭生選手(セレッソ大阪)、伊東幸敏選手(鹿島アントラーズ)、長谷川竜也選手(川崎フロンターレ)と後にJリーガーになるスター候補生がズラリ。しかし、そんな競争下でも米田選手は1年時から主力として活躍し、全国インターハイで準優勝を果たしました。

余談ですが、福島選手/木本選手/長谷川選手は全日本大学選抜で五勝出とチームメイトでした。
恭生くん、勿体ないからちゃんとSNSやろうよ。。笑

そして、順天堂大学に進学した米田選手は、これまた1年時からレギュラーを獲得。全日本大学選抜にも選ばれ、今年 V・ファーレン長崎入りを果たしました。

ざっとまとめましたが、長崎でもルーキーイヤーから出場しており、育成年代でも必ず1年時から試合に出続けている米田選手は監督にとって試合で使いたくなる選手なのだと思いました。
今後の更なる飛躍に期待大です!


■オフザピッチ

・1995年11月5日生まれ(現在22歳)
・福岡県北九州市出身
・高校で単身静岡へ
・順天堂大学スポーツ健康科学部 卒業
・高校教職免許(保健体育)を持つ

当然ですが、米田選手のオフザピッチもやはりサッカーと共にあります。サッカーが上達できる環境を求めて、高校では静岡へ、大学では千葉県にキャンパスがある順天堂大学へ、そして現在は長崎を拠点に生活しています。

そして、詳しくは後述しますが
米田選手は興味の幅がめちゃくちゃ広い。

僕は、アスリートは興味の幅が狭いことを問題視していて、米田選手の興味の幅と深さは良い意味で衝撃でした。

なぜそのように色々なことに興味を持てるようになったのかを尋ねると、静岡学園高校のスタッフに「とにかく本を読め」と言われて本を沢山読んできたこと順天堂大学時代にクリアソンという総合スポーツクラブが運営するアスリートカレッジに参加したことの2つを挙げていました。

セカンドキャリアに向き合おうとしている選手には【大卒】or【海外選手】が多いと以前ツイートしましたが、アスリートが持てる興味の幅と深さは、これまでの人生でどれだけ外の世界に触れてきたのかと深い関係があります。

米田選手は、【本】【総合型スポーツクラブ】を通してスポーツの外の世界に触れ、自らの好奇心を広げてきました。

そして、その好奇心に素直に従う行動力も持ち合わせています。きっと、米田選手は今後も爆速で自身の興味の幅を広げていくことでしょう。



②ビジョナリーキャリア5つのステージ

『セカンドキャリアを見える化せよ』の連載では上記のオンザピッチ⇔オフザピッチのキャリア観察と併せて、ビジョナリーキャリアの5つのステージからその選手を定性的に評価します。

米田選手の場合、上記の図の③考えて動いてる(主に情報収集)のステージに位置しています。そして、③→④に移行するために必要な要素は【学習】と【人脈】。

今後は米田選手に効果的な学習の機会と人脈を提供できるよう、継続的にサポートさせていただく予定です!



③サッカー選手の9割は「視野が狭い?!」のか

さて、このnoteの本題となりますが
結論、サッカー選手は視野が狭いと僕は考えています。

ここで言う視野とは、ピッチ内の話ではありません。ピッチ外の話です。(サッカー選手になれなかった僕が、選手のピッチ内の視野の広さにとやかく言えるはずがありません!笑)

なぜサッカー選手の大半は視野が狭いのかと言うと、サッカー中心の生活で、これまでの人生が完結しているから。

サッカーで友達ができ、
サッカーで進学し、
サッカーで就職し、
サッカーで生計を立てている。

でも、これってめちゃめちゃ恵まれていることです。サッカー以外でこれが出来るのは野球くらいしかありません。


一方で、米田選手はめちゃめちゃ視野が広い。
その理由は上述したように外の世界に触れ、自ら興味の幅を広げてきたからです。僕は、視野の広さは興味の幅・深さとリンクすると考えています。

米田選手から出てきた興味の例を2つ挙げます。

①飲食店で、なぜイスがこの高さなのか、このデザインなのか、この間隔で置かれているのか、この個数置かれているのか気になる。

②映画館で、なぜ美味しくない&高いフード・ドリンクがあんなに売れるのか気になる

面白すぎやしませんか。。。。。

ちなみに、①のお店のレイアウトがこちらです。

実際に2人で利用した日比谷ミッドタウン内のお店ですが、僕にはイスの高さやレイアウトなど全く気になりませんでした。オープンで雰囲気の良いお店だな~というくらいにしか。笑

が、米田選手には気になる。
これって凄いことです。
つまり、この点では五勝出より圧倒的に視野が広いワケです。


そして②の映画館は、LINEが飛んできて、、

面白すぎる。。。。

この後、2人で色々とディスカッションした結果、お1人様向けの映画館作りたいね!という結論に辿りつきました。
ディスカッションのプロセス、全公開します。

①映画館の価値は以下の3つ
 1.映画を見る最高の環境
 2.誰かと体験を共有する箱
 3.日常と切り離された非日常感




②違う戦略で映画館を創るとしたら、既存の価値1.2.3をわざとズラしたい



③具体的にどうズラすか考えてみる
 1.屋外などで解放感のある映画館
 ⇒これは既にけっこうあるし流行ってる。

 2.誰とも体験を共有しない箱
 ⇒1人カラオケが流行ってるくらいだから、1人映画用の映画館があっても良いのでは。オープンな座席ではなく、席が全てボックス型でクローズドになってるプライベート空間。

 3.日常の延長線上に映画館を設置
 ⇒ホームシアターとか。既にある。



④結論
 お1人様向けの映画館作りたい!

こういう話が現役アスリートと出来るとは思ってもみませんでした。
米田選手、絶対ビジネスも向いてます。。



④視野を広げる方法10個

そして、米田選手から視野を広げる方法についても伺いました。+αで僕が考えた視野を広げる方法と併せて、是非参考にしてみてください。

■米田選手
1.魅力的な面白い人と直接会って話す。
2.人の話を傾聴する
3.良書を読み学ぶ
4.SNSで情報をインプットする
5.映画をジャンル問わずたくさん観る
6.様々な事に好奇心を持ち興味を持つ
7.アンテナを張って、自分から動きだす

■五勝出
8.違うコミュニティに飛び込んでみる
9.ユース年代や他競技の試合を観に行く
10.情報発信を始める

米田選手は、SNS/noteの情報発信で注目を集める徳島ヴォルティス所属の井筒選手にコンタクトを取ってみたり、オフを使って静岡学園高校の先輩でもあるサガン鳥栖所属の小林選手に会いに行っているとのこと。

また、キンコン西野さんのオンラインサロンに入っている(!)そうで、その好奇心と行動力は素晴らしいなと思いました。


最後に、視野を広げる為にこの人はフォローすべき!というtwitterアカウントを教えていただいたので、シェアします。

■堀江貴文さん

■田端信太郎さん

■はあちゅうさん

■前澤友作さん(ZOZO)

■西野亮廣さん(キングコング)

■武井壮さん

■小林祐希選手



⑤結論

色々なご意見あるかと思いますが、僕はやはりサッカー選手は視野が狭いと思います。(ピッチ内ではなく、ピッチ外で)

その大きな理由は、
サッカー中心の生活で人生が完結しているから。

そして視野を広げたいのであれば、サッカー中心で生活が完結していることの有難さとそのリスクに気付き、積極的に外の世界と関わってみる、触れ合ってみることが重要であると考えます。
視野が広がることで自身のセカンドキャリアについても違う見え方が出来るようになるはずです。


また、アスリートの方々と話すと「身の回りに情報がない」「外の世界と出会える場がない」という声をいただくことが多いです。

米田選手のように積極的に自分から動ける人ばかりではないので、そのニーズを満たす【情報】と【人脈】が集まるコミュニティ設立の準備を絶賛進めています。詳しくは、近日中にお知らせさせていただきます。


だいぶ長くなってしまいましたが、『セカンドキャリアを見える化せよ』連載の第2弾は、V・ファーレン長崎 No.23 米田隼也選手編は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました!

米田選手のますますの活躍を楽しみにしています!お時間いただきありがとうございました!!



次回はSpeedo90周年パーティーについて書きたいと思います。



-fin-


五勝出拳一[ごかつでけんいち]
大学サッカー日本代表の主務を務めた経験から、アスリートの持つポテンシャルの偉大さとセカンドキャリアの報われなさに問題意識を持つ。/アスリートのセカンドキャリアをアップデートすべく、NPO法人を設立。/プロサッカー選手育成アカデミー 神村学園淡路島 キャリアアドバイザー/現職は広告屋/東京学芸大学蹴球部OB


いつも読んでいただきありがとうござます:)