35歳。大企業からベンチャーへの転職活動においてやったこと。
しゅんしゅしゅんです。
35歳。大企業からベンチャーへの転職活動をしてみてます。新卒で今の会社に入社してから、はじめての転職活動です。
いざ始めてみると、転職活動は思いのほか難しい。新卒の就職活動より難しいと思う。「転職すること自体」が難しいというより、その「進め方」が難しい。
なぜなら就活と比較して、転職活動は自由と制約の矛盾がより大きいから。
自由は進める時期や進め方が横並びではないから。制約(≒個人性)は年をとるにつれ自分が積み上げてきたキャリアや自分が積み上げたいキャリアがはっきりしているから
情報は就活同様、ネット上にあふれている。ただ自由と制約(≒個人性)が大きいから、ぴったり参考になる情報は少ない。
だからこそ。僕の状態を明らかにした上でつづる転職活動記は、多くの人にとってではなく、ある一定の人(=僕の状態と似ている人)にとって、転職活動のイメージを具体化することの役に立つはず。
僕が転職活動を進めるにあたり役にたった情報・進め方の本質だと思ったことは、多くの人にとってではなく、ある一定の人(=僕の状態と似ている人)にとって、転職活動を成功に導くことの役に立つはず。
そんな思いで、これから折りに触れて転職活動記をnoteで書こうかと思います。
今日は僕が転職活動でやった一連の流れ。やや総括的な話です。
①転職活動の心得のインストール(1週間)
このnoteを。転職活動の考え方の本質やベースの進め方をインストールしましょう。
②自分の転職活動の整理(1週間)
固め切るのではなく、あくまでも現状の整理というライトな気分で。
この後エージェントと会話したり、具体的に個社を見ていく内に、シャープになったり変わったりしますので、むしり固め切らないほうがいい。固め切ると視野が狭くなって調べる情報も狭くなるので、可能性が狭まる。
ただ、あまりにもまとまっていないと、この先の工程の効率が悪い。ここらへんの塩梅は難しかったですが、例えば、大企業ではなくベンチャー企業でとか、ベンチャー企業でも上場前後ではなくもっと前のフェーズとか、IT系・テック系企業がいいなとか、そのくらいの方向性は。
僕が具体的に整理した項目は下記。
・転職しようと思ったきっかけ=背景
・転職の目的=転職して得たいこと
・希望の業界、職種、企業フェーズ、ポジション(役職)
≒成長できる環境はどこ?市場価値が高い環境はどこ?
・自分が積み上げてきた専門性×経験
≒活躍できる環境はどこ?
・身につけたい市場価値(≒専門性×経験)
・仕事においてやりたいことorありたい姿
・希望年収・待遇
最も大切なのは、やっぱり転職の背景と目的でした。
※希望する業界・会社はこのタイミングでは正直どうでもよかったです(始めて転職活動する人にとっては、そもそもどんな業界・フェーズ・会社があるかなんて、普段アンテナを立てていないのだから見つかりっこない。僕もエージェントに聞かれて答えられなくて、「あれ俺、大丈夫かな?」と思ったりしたもんですが、大丈夫です。)
この先の転職活動全ての土台となる背景と目的をどんだけ考えられるか。土台がしっかりしていないと、この後に入ってくる雑多な情報、瞬間的な感情により迷いが生じまくり、活動自体がぶれぶれになっていきます。
僕も考えが堂々巡りしたり、「今何やっているんだっけ?」と立ち止まる瞬間が何度も訪れました。そんな時に立ち戻るのが背景と目的でした。
そしてもう一つ大切だったのが、全項目が埋まり切らなくてもいいので、頭の中でもやもやと考えるだけでなく、明確に言葉にすること。(僕の場合はエクセルに書いて吐き出しました)
何が詰まっていて、何が詰まっていなのかがはっきりするので、この先の活動が効率的になります。もしこのタイミングでほぼ全ての項目が埋まらないなら転職活動はまだしない方がいいんじゃないかとも思います。
③転職エージェントとの会話(④と合わせて2週間)
「転職理由」と「転職で得たいこと」だけをはっきりと伝えられればそれででOKかと。行きたい業界や、行きたい会社は漠然でいいと思う。むしろ漠然がいい。
なぜなら、「転職理由」と「転職で得たいこと」に大きなぶれは発生しないけど、その手段である行きたい業界や行きたい会社は何通りもある。手段まで自分だけの狭い考えでシャープにしすぎると可能性が狭まります。
個人的な感覚なんですが、エージェントの人はけっこう希望に沿った提案をしてきます。あまりにこちらに希望がないと、むこうも良い仕事ができないですが、あまりにこちらに希望がありすぎると、むこうも希望通りに仕事しすぎて、こちらにとって良い仕事でなくなる場合がある。
ヒントの糸口となる希望があると、エージェントは想像を膨らませながら経験を活かして、いろんな角度で提案してくれます。そうやって転職者とエージェントは二人三脚で転職活動を進めていくのがベストだなと思いました。
だからヒントの糸口の「転職理由」と「転職で得たいこと」ははっきりとインプットして、その先のアウトプットはまずはエージェントに頑張ってもらうのがいい。アウトプットを「行きたい会社への応募」や「面接調整」にしてしまうと、発注者と業者のような関係性になってしまう。
てかそこまではっきりしているなら、ウォンテッドリでもTwitterでもなんでも使って、エージェント経由させずに自分でどんどん進めた方がいい。
④転職理由のシャープ化(③と合わせて2週間)
僕は結局、ビズリーチをつかって4社ほどのエージェントに会いました。
感覚値ですが、3社以上はエージェントに会った方がいいと思います。(4社目の人にお会いした時に、4社目であることを伝えると「結構会いましたね」と言われたので、そんな相場なんだと思います。)
何社目でやめるかですが、馬の合うエージェントに出会えるまでだと思います(この人となら二人三脚で進めてもいいと思えるか)
僕の場合は、①②でまとめた自分の整理に対して、新たな気づきを与えてくれた人=結果として転職の背景・目的が少し変わったり、より明らかになったり、優先順位が明確になった時に「この人と二人三脚で進めてもいい」と思いました。
案件を紹介してくれるエージェントは複数人いた方がいいので、関係を切るというより、メインで相談するのは馬が合うエージェントにして、その他のエージェントの方とも強弱はありますが連絡はとり続けます。
自分の整理に新たな気づきを与えてくれるということは、自分への理解が深いということでもあるので、そういう人が紹介してくれる案件は刺さるというかわくわくするものが多かったです。
1社だけ初回の面談終了後に「ではまずは何社か案件お送りしますね」といってから連絡が1回も来なかったので、信じられないというか…当たり前のように関係を切りました。
そもそも会いに行くと、ビズリーチでオファーを送ってくれた人と別の担当者がアサインされているという会社だったので、だめですね。こんな仕事をするエージェントも普通にいるんです。何社もエージェントに会いにいくのは面倒ですが、エージェント選びはこだわったほうがいいと思います。
※ちなみにビズリーチ上でのエージェントの選び方ですが、ビズリーチ上のフラグでB以上(できればA評価)がついている方の中から、個々人の経歴や強味をみて決めました。それが個人の選び方で、会社の選び方としてはスタートアップに強い会社、大手人材会社のバックボーンをもっている会社、会社といってもほぼ個人でやっておられる方etcエージェントとしての会社の特徴がばらけるようにしました。
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大体ここらへんまででおよそ1か月。
まだ具体的な会社は1社も見ていないし、職務経歴書や履歴書は1ミリも手つけていません。
でも前段のこの工程を飛ばすことは絶対にできないっすね。今振り返って思うと、この工程をどんだけ丁寧にやれるかがカギだなってしみじみ思います。
この続きのやったこと一連の流れはまた次に。
では。
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