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読書日記|お弁当

お弁当のふたをあけるときのわくわくを詰めこんだアンソロジー。
二次元の漫画のアンソロジーしか読んだことがなかったので、文章のアンソロジーはわたしには新鮮だった。

お弁当のわくわくって、誰しも経験したことがある共通の感情だと思った。

弁当三十六景やお弁当、かっこいいおにぎりなどがよかった。漫画の話がおもしろくてクスッとなってしまった。わたしも食事は必ず順番と配分を考えて食べるので、気持ちがめちゃくちゃわかってしまった。揚げ物に騙されるのもあるあるだよね…笑

わたしのお弁当

わたしのお弁当のことも思い出してみた。

わたしにとってお弁当は、いつの時代も一日の中で一番の楽しみだった気がする。食いしんぼうだなー。

小学校のお昼は給食だったけど、遠足や運動会のときだけお母さんが作ってくれたお弁当になる。あのときのわくわくはすごい。

給食の時間は、班で机を向かい合わせて食べるので、仲が良い友達と食べられずなんだか居心地の悪い微妙な空間だった。

でも高校になると好きな友達と自由に食べられるので、楽しかった。青春って感じがする。

わたしは高校生の頃食欲が異常だった。
まず家で朝ごはんを食べる。通学するだけでおなかがすくので教室に着いたら2度目の朝ごはんを食べる。授業を受けるだけでおなかがすくのでお昼休憩まで待てなくて早弁をする。普通にお昼ごはんを食べる。夕方、学校から帰ったら死にそうなほどおなかがすいていて夜ごはんまで待てないので何か食べる。そして普通に夜ごはんを食べる。(※女子高生です。)
毎日これってわけではないけれど、基本的に一日五食って感じだった。おかしい、これで太ってなかったのもおかしい。

そして、社会人になってからのお昼ごはん。(高校生のときと比べると食べる量が格段に減った)
ストレスから抜け出し唯一、一人になれる時間。
自分でお弁当を作って持って行く日もあれば、コンビニでおにぎりを買う日もある。
お弁当は、ごはんと鮭とたまご焼き。ふりかけはかけてていく日もあるけど、ポケモンふりかけのときは持って行って食べるときにかける。疲れていても、ポケモンを見ると少し元気が出るからだ。たまご焼きはねぎやちりめんじゃこを入れるときもある。
毎日メニューは一緒。これが意外と飽きない。というか社会人は忙しいのに毎日違うおかずなんて考えるのも面倒臭い。夜ごはんの残りがお弁当向きのおかずだった場合のみメニューは変わる。

でも、コンビニでおにぎりとお茶を買うのが好きだった。なぜかはわからない。社会人って感じがするからかな?笑
おにぎりとお茶に、サラダやおみそ汁なんかを買う日もある。
サンドイッチのときはコーヒー。

今思うと、持参のお弁当だと職場で温めて食べるけど、コンビニだと外に出て職場から離れられるので、一時の現実から離れられる感覚が好きだったのかもしれない。

お昼時に街に出ると、一人ベンチに座っておにぎりやお弁当でお昼を済ませる人、スーツを着た4人組サラリーマンのような人達が外食でお昼を済ませる光景が見られる。わたしはなぜかその光景を見るのがすごく好きだ。

生きているって、実感する。
お弁当には、愛情と「お仕事お疲れ様。お昼食べて午後もがんばって!」というメッセージが詰まっている。
自分で自分に作っていても。

なので今現在無職で"夜ごはんの残りをタッパに詰めただけ"のお昼を日々過ごしているわたしは、この素晴らしい感情を得ることはできない。(ランチは楽しみ)

おわり

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