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柔らかい竹を煮てメンマもどきをつくる

竹がボンボコ生えててどうしようもないので煮てみることにしました。

こちらが山からとってきた竹。孟宗竹とのこと。
まだ若く、柔らかめなので煮て食べられる。タケノコがあるのでわざわざ煮て食べる必要はない。暇つぶしである。

硬い節のところを外して鍋に入る大きさに切っていく。
包丁でも意外と切れる。包丁で切れるレベルの硬さならば食べられるはずだ。竹は繊維の向きが縦なので、縦なら割りやすいが横はなかなか切れない。すっと刃が通ってくれてありがたいですね。

切れました。傷んでいる外側はあとで調理するときに削り落とす。

水から入れて沸騰させ、そのまま1時間くらい煮ていきます。塩を多めに入れておきます。なぜかは父親に聞いたレシピなのでわからないが、とりあえずやっていく。

グラグラ煮ています。

1時間ほど煮ると竹も黄色くなり、だんだんメンマ然としてきました。食べられる予感がする。とにかく火を通して柔らかくするしかない。パイナップルジュースやお酢は竹の成分的に効かなさそう。一緒にそら豆も煮ています。

1時間くらい茹でたので茹で上がったと見なし、お湯から上げます。
みんな黄色くなっている。

たしかに箸で押すとふにゃっとたわむのでたぶん大丈夫な気がしました。

内側の身は柔らかかった。だけど繊維質であることに変わりはないですね。

竹の節の部分は硬いので、そこのみ取り除いていくことに。
ラーメン屋のメンマだと節ごと使っているところがありますが、あれはしっかり発酵させたり乾燥させたりして繊維を徹底的に柔らかくしているからなんですね。
切って煮るだけでは節までやわらかくなるはずがないので取り除くわけです。

取り除いて短冊状に切り分けました。皮の部分は多少取れる部分は取りました。切っている途中でこんなに食わないだろと間引いています。

短冊に切ったものをまた煮込んでいきます。まだ硬いから。

横着してここに出汁とみりんを入れてうっすら味付けしていきます。

水がなくなった。これでもう少し熱して水分を飛ばしていきます。

そして水分が飛んだら、ごま油をふりかけ、みりん、醤油、砂糖、塩コショウ、唐辛子を雑にがさっと入れて、しばらく炒めていきます。これでいったん完成です。いったい竹から作ったメンマはどうなのでしょうか?

食べてみました。

多少柔らかくなって、酸っぱいようなヒねたような香りがして多少メンマっぽくはなったがやはり竹は竹。噛むとギシギシと繊維が主張し、ある程度繊維をしがんで吐き出すサトウキビスタイルでいただきました。食べられるけど食べなくてもいい、という塩梅です。

メンマっぽくするならば徹底的に発酵や加熱や乾燥で繊維を柔らかくしなければなりませんが、そこまでの意欲はないのでここで終了となります。

もしかすると味付けしたものを洗浄して、塩につけて1ヶ月ほど発酵させればやわらかくなるかも。

煮て柔らかくしたり、味付けをしたりと調理の過程はとても楽しいものではありますが、それが食味や食べる意欲に直結するかというとそんなことはありません。メンマづくりは大変ですね。よくそんなことをしますよね。

今度は甘いものを苦労して作ってみたいです。終わります。

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