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(連載8)アメリカで、テレビ出演のお話?:ロサンゼルス在住アーティストの回顧録:1980年代後半

前回の。

ロサンゼルスで「アーティストのインタビュー番組」に出演しない??

と、カフェのオープニング・パーティーで言われた件、今回はその続きです。

では、早速いきます!

こ、こ、この、私が、アメリカの、テ、テ、テレビに???

はい。そうです。

。。。。。。しかし。

今、読んでくださってる皆様(ありがとうございます)の、期待を裏切るようで、申し訳ないのですが、実は、この「テレビ」というのは、アメリカの大きいネットワークでは、ありませんでした。後からわかったのですが。。。

この頃、実は「パブリック・アクセス」という番組があって、それは素人さんがお金を払って(そんなに高額ではない)テレビ局のスタジオで自分の番組を作ってもらって、放送してくれるというシステム。(今もあるのか、未確認)これの事だったのです。

この番組は、それはそれはクレイジーなシリーズのめじろ押しだったんです。ともかく素人の番組なので、やりたい放題です! だって、なんでもやっていいのですからね。

今でいうと、まさにYouTubeみたいなものですね。1980年代後半は、そんなのが、まだなかった時代、です。

超極右翼から極左翼、カルト、ヒッピー、陰謀マニア(実は、アポロは月に行ってないとか)もちろんUFO関連とか、こんなん、普通で。笑

釣りの好きなおじさんが、ずーっと、カメラの前で「釣り針」を見せて、30分えんえん、しゃべっていたり、

天気予報をやってるお姉さんが、それが終わると、いきなり水着になって、なんの脈略もなく、ハープを弾き出したり。。。

〜まあ、今となっては、YouTubeがあるので、こういうのも、なんの驚きもないかもしれませんが、80年代では、テレビのブラウン管から、こういうのが流れる、、、っていうだけで、もう何がどうなってるのか?

しかし、今思えば、その中でも、私に声がかかった番組「ティー・ウィズ・トッシュ」は、すごく、まともな番組で、(失礼!)

彼がインタビューしたアーティストは、(これが、すごいんですよ。)

フィリップ・グラス(現代音楽ミニマリズムの大スター!!!)

ド〜〜ん!

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ブルース・コナー(1960年前後に活躍したアーティスト・映像作家)

ドっか〜ん!!

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ラス・タンブリン(ハリウッド・スター、ウエスト・サイド・ストーリーやツイン・ピークスに出演)

ドッカラか〜〜ん!!

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その他にも、ローカルのエッジなアーティストがザクザク。

超濃くて、それぞれが、後世に影響を与えてるユニークな人ばかり!

しかし、その時の私は、「パブリック・アクセス」自体の事も知らなかったし、その番組に出てる人が誰なのも、まったくわからず、ただ、私の頭の中は、

テレビのブラウン管に自分が映る。。。。。

「アメリカでテレビ出演!!!」

コレだけでした。笑

もちろん即オッケー!!!ですよ。

ロヲザは先に帰国したので、スケジュールが合わず、私だけやることになっって、プロデューサー兼ホストのトッシュ氏と何回かミーティングをさせてもらって、番組の趣旨や全体の流れを伺った。また、作品の洋服も持参して、誰か、着てくれる人がいたら、お願いしようという事にもなりました。そして、だいだいどんな感じの撮影現場になるのか、詳しく教えてもらいました。

というのも、私は東京で、スタイリストをしていたので、そういう撮影現場は、ものすごい場数を踏んでますので、カメラは何台?とか、どういうカメラ・アングルになって、どういう照明になるのか? 後ろのセットはどうなるのか? などフレームワークを頭に描いて、ステージの小道具も自分で、有り合わせのダンボールで作って、そのすべてを持参しました。

そして、現場についたら、カメラのアングルは、実際にファインダーを覗かせてもらって、後ろの壁に飾る絵などの微調整も、すべて一人で、やりました。

今まで、ここまで、細かく指示した人はいなかったらしく、現場のスタッフは、みんなイヤ〜な顔してましたけども。。。(この私が監督ならともかく。苦笑)

それがコレです。(この程度、、、ともいう。笑)

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この動画は、現在YouTube にあります。もし興味がおありでしたら、こちらから。

以前、ご紹介した、東京での「ロヲザ・ルナティック」のライブ映像もありました〜。是非、ご覧ください!


〜〜そうして、撮影も無事終了しました。

「お疲れ様ぁ〜」

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その後、このトッシュさんと、ま、無事終わったし、お茶でもしましょう。となり、そして、近くのコーヒーショップに行きました。

一般的な話がひと通り終わった後、お決まりの日本の話題になった時に、彼は

アイ ライク ミシマ、 ダザイ、 アンド、イッぷドー」と言いました。

????

日本人のイメージといえば、戦後、アメリカ的には、「ゲイシャ、フジヤマ時代があり、その後が、「スシ、トーフ、テリヤキ」時代に移った。

たまにカルチャー好きの金持ちのオバさまから、「〜ブッダってどう思う?」って、超絶な質問された事もありますけど。。どう答えたらいいのか? 

そんな時代ですよ、

「アイ ライク ミシマ、ダザイ、アンド、イッぷドー」て?

もちろん、ミシマとダザイは、すぐわかりました。

でも イッぷドー???

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜あ、そうか!!わかった!!!

一風堂かぁ〜〜? へぇーーー。

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メインの方が、デビッド・シルビアンみたいな美形で、日本で、この「すみれ September Love」(セプテンバーラブがなぜか英語表記)っていう曲が大ヒットしてたのでした。

〜それにしても、なんか不思議なこの取り合わせ。

そして、YMOじゃなくて、一風堂?っていうのが、このトッシュさんという人は、ようわからんけど、コアな人だなあ〜という印象。

そして、いきなり。

「君は結婚してるの?」ってきかれた。

「してないです。」といったら、

「僕は、君と結婚したいと思ってるんだけど。。」って言われました。

私は、、、は???

この人、頭おかしい。。。。。

これって、セクハラ??? 私とただ、セックスしたいのかも。。。

とも、思いました。よくテレビのプロデューサーとかがタレントにセクハラするみたいな、、ありますよね? 自分と性的関係を持ったら、次の番組のレギュラーにしてあげる、みたいな。 け〜〜〜っ

あ、じゃなくて? 

私の英語の聞き間違い??

アイ・ウォント・メアリー・ユー。。。って聞こえたけど、、、、

メアリーさんと??どうのこうの事?って意味?

なんか私の知らないアメリカの格言かなんか? もしくは、文化の違い??

反応に苦しんで、とりあえず、日本人にありがちな「英語がわからない時に笑ってごまかす的態度」で、処理しときました

そして、そんなセクハラめいた事は、すぐに忘れてしまって、数日後、ロサンゼルスでの有意義な日程を終えて、無事に東京に戻りました。

そして、それから。。。。

またしても、、、予想もしてなかった展開に!

何が起こったのか? 今すぐ言いたいですがーー

ちょうど、お時間となりましたぁ〜〜〜(あんた、浪曲師か?)

次回も読んでいただきたいので、ここで、いきなり終わります。よろしくお願いしま〜す!

つっ・づっ・くっ!!!






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