子供の肥満に関する研究

　現代の食品は、かつてないほど中毒性が高まっていると言っても過言ではありません。ここ数年、食品の種類と中毒性は急増しています。しかし、最近の研究では、健康的な思春期を促進するために運動が果たす重要な役割が強調されています。
 
●身体活動は健康の要
　前述の研究では、6,059人の子供たちを対象に、加速度計（加速度によって運動量を測定する科学機器）を用いて、身体活動と座りがちな行動の影響を評価しました。 加速度とは速度の変化率を意味します。研究者たちは、これらの子供たちを11歳から追跡し、24歳になるまで追跡調査を行いました。この縦断的研究は、イギリス在住の子供たちに限定されました。
その結果、1日の座位時間が1分増えるごとに、参加者の脂肪量は1.3g増加することが明らかになったのです。1ポンドは453gに相当し、1日は1,440分あることを考えると、1日250分余分に座りっぱなしで過ごす青年は約325g体重が増加することになり、これはおよそ1ポンドの4分の3に相当します。
さらに、この研究では軽い運動が小児期の健康に及ぼす影響についても検討され、軽い運動を1分追加するごとに、脂肪量が3.6g減少することが示されました。さらに、中程度から活発な運動を1分行うごとに、脂肪量は2.8g減少しました。世界保健機関（WHO）でも、小児期から青年期にかけて、中程度から活発な身体活動を1日最低1時間行うことを推奨しています。
 
　興味深いことに、女子は男子に比べて体全体および体幹の脂肪量が多い傾向があり、一方、男子は女子に比べて除脂肪体重が多いことが明らかになっています。

●子供に運動をさせる
　あなたが親なら、自分の子供時代を思い出すと、懐かしさがこみ上げてくることでしょう。特に、現代の若者と比べて、当時の子供たちがどれほど社交的で、身体を動かしていたかを考えるとなおさらです。自分の子供時代の喜びを子供に完全に再現することは不可能かもしれませんが、ある程度は同じような経験をさせることはできます。

　例えば、家中のディスプレイのそばにタイマーを置き、子供がディスプレイを見る時間を1回につき45分以内に制限するよう促すことを考えましょう。 自分自身のディスプレイ使用時間も制限することで、模範を示しましょう。 ピックルボール、テニス、ゴルフなど、子供と一緒に新しいスポーツやアクティビティに参加するのも、お互いに運動量を増やす楽しい方法です。
 
　子供が内気だったり、あまり積極的に遊びたがらなかったりする場合は、ご近所や近くの通りにいるお友達を紹介するのも効果的です。また、近所の親同士が協力し合って遊ぶ機会を増やすこともできます。

　青少年のスポーツ参加費を負担し、スポーツ用品を購入することで子供の健康に投資することも価値ある一歩です。 地元のスポーツリーグに参加するよう子供に勧めましょう。健康的な生活習慣を養うことに関心を持つ仲間と生涯続く友情を育むことができます。

　もちろん、これらの提案をより健康的な食事と組み合わせることができれば、家族全員がより良いライフスタイルの恩恵を受けることができます。