マガジンのカバー画像

俳句

55
俳句
運営しているクリエイター

#Kagoshima

新月 ノミのハートに火をつけて

〈形象 2021年7月号より〉

刻は崩壊 一斉に開くネム

瞑想の茄子の花散る感触

新月 ノミのハートに火をつけて

私は午睡の誰でもないハイビスカス

ミラーボール月の兎よ永遠に
#俳句 #Haiku #形象 #Keisho #形象俳句 #Keishohaiku #現代俳句 #世界俳句 #詩 #世界最短詩 #鹿児島 #Kagoshima

入道雲 〉ビミョウなことの四捨五入

〈形象 2021年6月号より〉

薄闇へ蛍の涙がふわりふわり

梅雨空からモラトリアムが降りて来た

“幸せ” になりたくないの、濃紫陽花

日照リニモ豪雨ニモ負ケズ濃紫陽花

入道雲 〉ビミョウなことの四捨五入
#俳句 #Haiku #形象 #Keisho #形象俳句 #Keishohaiku #現代俳句 #世界俳句 #詩 #世界最短詩 #鹿児島 #Kagoshima

通巻500号

通巻500号

俳句誌「形象」2021年5月号
通巻500号

本年は
創刊66周年
復刊30周年

この年に所属させて頂いていることを
誠に嬉しく思います🙏🏻✨



#俳句 #現代俳句 #世界俳句 #形象俳句 #Haiku #詩 #世界最短詩 #鹿児島 #Kagoshima #形象 #Keisho

幻と幻食べて生きている

〈形象 2020年8月号より〉

幻と幻食べて生きている

木星街でひと休みする長い夜

東雲へ妄想詰めた風船とばす

光の朝 君が知らない歌をうたう

蜃気楼なんでもない日に戻った日
#俳句 #現代俳句 #世界俳句 #形象俳句 #Haiku #詩 #世界最短詩 #鹿児島 #Kagoshima #形象

夏雲へ弓引く前の白い刹那

〈形象 2020年7月号より〉

黒い服にヒカリ集めて解毒する

麦の秋 再読しよう“幸福論”

半夏生の吐息が頬に柔らかい

夏雲へ弓引く前の白い刹那

Neo Wise 彗星 ー 次の目へ進む愛の針
#俳句 #現代俳句 #世界俳句 #Haiku #詩 #世界最短詩 #鹿児島 #Kagoshima #形象

儚さの底を舞ってる白い蝶

〈形象 2020年 6月号より〉

桜道の秘密結社の入り口で

タンポポが灯台下(もと)で待つ夜明け

福寿草/春の動機を間違えて

木洩れ陽のニセモノ私に会釈する

儚さの底を舞ってる白い蝶
#俳句 #現代俳句 #世界俳句 #Haiku #詩 #世界最短詩 #鹿児島 #Kagoshima #形象

春の夜バーガー・ポテト手に三島読む

〈形象 2020年 5月号より〉

モモ犇く病原菌とミサイルに

春の夜バーガー・ポテト手に三島読む

澄んだ空、有害な私に優しいスミレ

春銀河クレソンの指遠くなる

白昼の悪夢散らしてソメイヨシノ
#俳句 #現代俳句 #世界俳句 #Haiku #詩 #世界最短詩 #鹿児島 #Kagoshima #形象

ラ・フランス夢の奢りを嚙り切る

〈形象 2020年 3・4月号より〉

春の夜コトバの止まり木に火を灯す

白い雲逆も真なり南天の

淋しさを蝶に羽化してミルクティー

ラ・フランス夢の奢りを嚙り切る

桜舞い生れた光のクラスター
#俳句 #現代俳句 #世界俳句 #Haiku #詩 #世界最短詩 #鹿児島 #Kagoshima #形象

流星群アイデンティティーを打ち壊す

<2020年形象2月号より>

流星群アイデンティティーを打ち壊す

二月果つ幻夢の鳥に焦がされて

調律の雲海に浮く桜島

白鳥の嫉妬を量る午前4時

身篭ったスミレが私に言いに来た
#俳句 #現代俳句 #世界俳句 #Haiku #詩 #世界最短詩 #鹿児島 #Kagoshima #形象

寒昴 転生してはみたけれど

<2020年形象1月号より>

昼月の思考停止は有罪か

冬麗の雲を孕んだ西の人

したたかな曖昧に立ち冬の鹿

月光が雲間に映す影の蛇

寒昴 転生してはみたけれど
#俳句 #現代俳句 #世界俳句 #Haiku #詩 #世界最短詩 #鹿児島 #Kagoshima #形象

「九州俳句 No.197」

九州俳句作家協会
九州俳句 No.197 「わたしが選んだ十五句」(196号作品より)選句させて頂きました。

〈蚊をはたく現金決済主義の俺〉宇田蓋男

デニーロみたいで、好きです。
#俳句 #現代俳句 #世界俳句 #Haiku #詩 #世界最短詩 #鹿児島 #Kagoshima #形象

有り難うございます🙏✨

2020年1月9日

南日本新聞『かごしま愛の言の葉』に、俳句を取り上げて頂きました。何より、山下久代様のコメントが嬉しいです。会得していきたいです。

国生まや
#俳句 #現代俳句 #世界俳句 #Haiku #詩 #鹿児島 #Kagoshima #形象