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🎮ゲーム開発プロジェクトのはじまり方

私の場合は、市場状況を見てこんなゲームがあったら売れるのではないかという💡閃きからスタートすることが多いです。
そのために、市況データはもちろんのこと、実際に売れていたり話題になっているゲームは

・どんな面白さがあるのか
・どんな新しさがあるのか
・何がユーザーに刺さっているのか
・改良すべき点は何か
・どんなお客様が主に遊んでいるのか
・お客様はどんな遊び方をしているのか
・プレイ中のお客様の感情の動きはどうなっているのか


といったことを気にしながらプレイして、同僚や同業他社の友人知人、隣接するアニメ、コミックなどの業界の方と議論したり、意見交換することを通じて整理しています。
ちなみにゲームに限らず、映画、ドラマ、アニメを見たり、漫画を読んだり、アクティビティーをしている時も常にこんなことを頭の片隅で考えています。
もはや職業病ですw

するとある時にふと天啓のようにこういうゲームを作ったら売れるかもしれないとこの段階ではおぼろげですが、降りてくるのです。
私の場合はたいていデスクに向かっている時ではなく、通勤電車の中とか夜眠る前とか、朝起きた時、お風呂に入っている時、車を運転している時など「商品企画を考えるぞ!!」としている時ではないリラックスしていたり、仕事とは別のことをしている時に多く降りてきますw

スマホゲームですでにサービスを終了していますが、コミカライズされているので、それを👆貼っていますw
こちらの企画を考えた時はわりとシンプルで、タイトーでGMをしてる時でしたが、

①GREEプラットフォームのソシャゲで「アイログ」というゲームを運営しており、アイドルもので一定の評価をユーザーから受けていたこと

➁スマホゲームで3Dで再現されたアイドルゲームが存在しなかったこと
③リズムゲームもこれというものがまだ存在していなかったこと
④私が元ナムコでアイドルマスターの苦労していた時期から、人気を博すまでに至った経緯を知っていたこと

⑤私以外にも何名かナムコ出身の役職者がいたこと
⑥アイドルリズムゲームを業務用で受託開発している企業を抑えることができそうだったこと
⑦私の過去実績からクロスメディア展開ができそうだったこと
⑧社内にプライズを扱っている別部署があったこと
⑨大量のゲームセンター施設運営をしていること
➉協力的な声優事務所と組めそうだったこと


という10のことから、アイドルクロニクルの構想を考えこれはいけると踏んで企画を立ち上げました。
私の場合は、完全に市場ニーズがあるものは何か、それにはどんな機能、内容、世界観、キャラクターという感じで関連付けてプラニングをする流派です。
なので、こんな面白いゲーム思いついたから作りたいという流派ではなく、常に消費者がいるのか、その人たちのニーズに答えるにはどんなベネフィットで答えたら売れるのかという形で商品企画書、コンセプトシートというメソッドを使って企画書を書く前にプラニングをします。
これは消費財メーカーでヒット商品を連発した方と会社をマーケティングカンパニーに変えた方からの学びから作り出されたものになります。
つい先日はclubhouseで知り合った漫画家の先生の作品を逆に商品企画書へ戻して振り返りをして、改善点を導き出すというワークショップをZoomを使って15名ほどで5時間ほどのワークを行ったりしました。

実際には何もない白紙の状態から企画しますから数週間から数カ月かかりますが、存在する商品を落とし込むのは数時間から数日あれば可能で、改良開発にも使用できます。

ちなみに実務的な話を少し書きます。
立ち上げると言っても、ここからがさらに大変で社内スタッフのコスト、社外開発協力会社から見積もりを取り、社内向けの企画書を作り、PL(収支計画書)を作りいくつかの社内会議を突破して、はじめて承認され予算がつきますが、収益性の裏付けや開発費、期間の調整、商品内容の受容性に課題がある場合には、企画内容を見直しなどが必ず発生します。
そうするとまた関係各社との間で調整や、そもそも会社を変更したり変えたりすることもあるので、最短でも1カ月はかかりますし、たいてい2~3カ月はプロジェクト化されるまでに時間を要します。

私の場合はこれまでの業界経験で企画したものがプロジェクト化できた率は幸運なことに9割ほどですが、2~3割という方も少なくありません。
そして販売された後にリクープ(損益分岐点を超えて利益を出す)できる率になると2~3割程度です。
私の場合はここも恵まれていて5割ほどです。
酷い方は1割にも満たないということもあります。
ここは実力だけの話ではなく、運も必要です。
なので私の座右の銘の一つは「運も実力のうち」ですw

ゲームの仕事について過去に書いた記事を参考までに貼っておきます^^

合わせて読んで頂けると理解が深まると思います^^
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

そして私については下記の投稿をご覧頂ければ幸いです。

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