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マーケティングリサーチ≠アンケートであることを知ってもらいたい

私もそうだったのですが、マーケティングリサーチはアンケート的に消費者(ユーザー)から意見を聞くことだと捉えていました。
しかし、それはまったく当てはまりません。
アンケートで商品開発に有益な情報が拾えないとは言いませんが、少なくともその行為はマーケティングリサーチではないです。

そもそも大前提として、真のマーケターは未充足の強いニーズを見つけ出し、商品化(商品開発)することを志向しています。
アンケートのような手段で消費者に
「どんな商品やサービスが欲しいですか?」
と聞くと的確に世にまだ商品化(サービスも含む)されていないものをズバリ答えてくれるという話になるわけですが、仮にそういう消費者がいたとしたらその方は立派なマーケターでしょう。
今すぐ、転職をしてマーケターとして商品開発の仕事をした方が大成されると思います。

よくマーケティングの話をする際に、大前提として
「私たちは消費者のことを分かっている」
という誤った自信を改めましょうと言っています。
「私たちは消費者のことは分かっていない」というところに立つことが第一歩なのです。

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分からないのでゲームセンターでどのようなお客様がどのようなゲームをどのようにプレイしているのかということを観察したり、家電量販店やゲームソフト専門店(今はだいぶ減りましたが)の店頭に立ち、どのようなお客様がどのようにゲームを選び、どんなゲームソフトを買って行かれるのかといったことを観察したり、体験会などのイベントでどこでプレイを諦めてしまったのか、どこで熱中していたかなどフィールドワークが大切になります。
やはり実際に消費者観察をところに様々な発見や気づきがあるものです。

オンラインゲームやスマートフォンアプリゲームなどでは、実際にお客様が遊んでいる姿を観察せずとも様々に収集されているデータ(KPIデータ)を分析することでもプレイ状況や課題の発見をすることができます。
そういったことを専門に行う分析チームを持っている企業もあります。
KPIについてはこちらを参照していただけると理解できます。

これは何もゲーム業界に限った話ではなく、様々な業界の商品開発者が当たり前のように行っていることですし、データ分析も活用している例で言えばコンビニのPOSシステムなどが有名ですね。

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※POSシステムについてはこちらを参照していただけると理解できます。

そして大事なことは「消費者も自分の心の中(ニーズ)は分からない」という前提に立つことです。
先に書いたようなリサーチをしても「推測しかできない」のです。
ですから仮説を検証することが大切です。
具体的な手段としてはグループインタビューなどの定性調査やWebアンケートなどの定量調査などです。
どちらの手段も事前の調査設計や準備、モデレーター(インタビュアー)、質問票のクオリティーに大きく左右されます。
※定量調査、定性調査とは

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また、グループインタビューなどで発言している言葉がそのまま本音であるとは限りませんし、事実であるとは限りません。
よく見るのが他の強く主張する参加者の意見に同調してしまうというのがありますし、格好をつけて本当はしていないことをしていると言ってしまう方などを観ます。
ですから、「ああは言っているが、本当はどう思っているのだろうか?」と考えながらメモを取ることが大切です。
※グループインタビューとは

嘘も建前もそう発言させている上位の理由があり、それが私たちが知りたい本音に繋がっているのです。
それは主としてどうしたいために言ったのかを知ることができます。

その読み取り方などについてはまと別の機会に書いていきたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました!

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