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揉め事から本音を引き出すのが我々の役割 【小笠原剛:第1回】

こんにちは、ゴール・システム・コンサルティング&リ・デザイン研究所の但田(たじた)です。さて、当社はコンサルタント7名の少数精鋭のコンサルティング会社です。会社規模が小さい分、個の力が頼みの綱でもあり、人それぞれ違った魅力(アク?)があります。

そこで、これから連載「コンサルの横顔」として、コンサルタントひとりひとりにインタビューをし、現場では見せない彼らの姿を掘り下げていきたいと思います。

トップバッターは、当社の執行役員COO兼チーフコンサルタントの小笠原剛(おがさわらたけし)です。日頃、複数案件を担いつつ、社内の体制構築などにも尽力している小笠原。私も小笠原と同じ案件に入る機会も多く身近な存在です。くやしいが見事!というような融通無碍な対応力を発揮し、停滞しそうなプロジェクトをグッと前進させることも多いです。

また、人に対する面倒見の良さも突出しており、どんなに忙しくても、社内メンバーの相談や、お客様の悩みに耳を傾けています。最近では、積極的にオンライン飲み会を開催して誰かの労をねぎらったりもする、根っからのお節介(自称)でもあります。

これから数回に分けて、小笠原へのインタビューを取り上げて行きますので、どうぞお楽しみください。

小笠原剛って、どんな仕事をしている人?

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但田:それでは早速ですが、現在担当している業務内容からお聞かせください。

小笠原:チーフコンサルタントという立場で色々やっています。製品開発のお手伝い、工場の生産性向上、組織開発、働き方改革など…。ちょっと変わったところでは、政府系の研究でSociety5.0の実現に関するテーマがあります。それを進めている会社の支援ということで、草案作りや実証実験に参加したりもしています。私は社内でも手広く仕事をやっているタイプです。

部門間で利害が衝突するほど、良い方向に導ける

但田:小笠原さんって本当に担当範囲が広いですよね…。コンサルティングをする上で、得意なスタイルってありますか?

小笠原:きちっと決められたことをやるよりも、テーマ自体がふわふわしていてよく分からないような案件の方が、勝手に身体が動く感じでやりやすいです。関係者間の利害が衝突して、揉めたりする方がわくわくしますね!

但田:普通は揉めごとってイヤな人の方が多いと思うんですが…。

小笠原:これは、我々が持っているソリューション、対立解消からアプローチしていく問題解決手法とも関係があります。支援先の会社の中で、部門間で利益が相反して共同歩調が取れないということはよくあります。そういう状況のなかで、我々外部コンサルタントが話を聞いたときに、お互いに紳士然として「問題なんかありませんよ」という振る舞いをされてしまうと、正直手が出ない。揉めている方が合意形成がしやすいんです。

但田:本音が出てこないってことですか?

小笠原:そうです。相互の本音を引き出して、ウチの部門の利益はこうだから、こういう行動を取らないといけない。でもあっちの部門の利益はこうだから、こうしなきゃいけない。そういう話になれば「マッチしていないですよね」と話が始まります。そのミスマッチを認めるところから動き出し、Win-Winになるためにはどうすれば良いかというところにリードできます。どんなプロジェクトであっても、いかにして本音を引き出すか気を付けています。

「分からない・知らない・教えて」と聞くことを恐れない

但田:私もそうありたいとは思います。でも、いざ現場で、目の前の人が強く主張をすると、引っ張られてしまい混乱することもあります。常に対立解消や問題解決の役割を果たすために、具体的にはどんなことに気を付けていますか?

小笠原:声が大きい人がいることもよくありますが、とにかく相手が言うことをよく理解して「本当にそうかな?」と自分で考えるようにしています。自分の中で誤魔化さずに「分からないから教えて」と言うようにしています。自分はコンサルタントの中でも「分からない・知らない・教えて」を連発するタイプ。そこからペースを作っています。

但田:実際のところ、なかなか皆さん本音を仰らないですよね。一方、こちらも聞くことを遠慮してしまいがちです。「この人はまだ本音を言ってないな」というのを、どうやって探っていますか?

小笠原我々の仕事は、お客様が成し遂げたいことの実現を手伝うことです。お客さんが欲していることにコミットしたい。だから、お客さんが欲しいものは何なのか?そのために何をすれば良いのか?それができない理由は何があるのか?をあらゆる角度から聞きながら探っていきます。聞いてみると、その論理のつながりがわからない部分が出てくるので、そこはさらに聞いて掘り下げていきます。

但田:問題を解きに行く前に、理解するところにかなりウエイトを割いているんですね?

小笠原理解しないと解けないので。お客さんの欲しいものを手に入れるために、自分で考えて答えを出したい。そのためには、自分なりに理解したい。お客様にとっては鬱陶しく見えることがあるかもしれませんけれど…。

但田:敢えて空気は読まない…分かるまで動かないんですね。正直なところ、スパッと理解できないと、コンサルタントとして頭良く見えないんじゃないかっていう不安は無いんですか(笑)?

小笠原:それは、別のところで見せられれば良いじゃない(笑)。どちらかというと、立て板に水で言う人の方が胡散臭いのでは、とも思います。

但田:確かにそうですね。そもそもウチの会社のコンサルティングスタイルは、スマートというより泥臭い、むしろ粘っこさが売りのような気もします。

小笠原:コンサルがカッコ良くてもカッコ良くなくても、お客様が良い方向に行けば良いのでね。成果を出すために、カッコ良い必要があるならそうすれば良いですが。成果を出す方に重心を置くのは、職業病かもしれませんね(笑)。

ご覧いただきありがとうございました!第1回目からまあまあ粘っこい小笠原剛インタビュー、いかがでしたか?次回は、小笠原のゴール・システム・コンサルティング入社前や、新人時代の話を聞いて行きます。ぜひ引き続きお楽しみください!

※5月13日、第2回インタビューも公開しました!

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