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VUCAの時代に変革を担う人材をどうやって育成するか?

こんにちは、ゴール・システム・コンサルティング(以下、GSC)の但田(たじた)です。今回は9月27日(月)に予定している当社創立20周年記念対談第3弾にご登壇いただく、人財育成コンサルタントで株式会社ジョイワークス代表取締役の田口光彦さんに、前もってインタビューをさせていただきました!

但田:対談用にご準備いただいている資料を拝見しましたが、当日は、まずは「VUCA時代に求められるマネジメント行動とは?」という内容でお話いただいた上で、GSC代表取締役の村上悟との対談に移るという構成なのですね。人財育成コンサルタントの田口さんならではの豊富な知見が散りばめられた資料で、当日がとても楽しみです。

田口さん(以下、敬称略):はい、対談で議論を深める前に、VUCA時代とはどのようなものか?そして、そこで必要とされるマネジメント行動とは何か?というところの認識合わせを村上さんとしておこうと考えて、このような構成にしました。GSCさんはVUCA時代に必要な方法論として「ダイナミック・フロー・マネジメント(以下DFM)」を提唱していますので、私の方では人材育成・組織開発の専門家の観点から、この時代を読み解くお話をしようと考えています。

但田:田口さんは人財育成コンサルタント、村上は製造業メインのコンサルタントとジャンルは違いますが、お二人とも30年以上に渡って日本企業のコンサルティングをしていらっしゃいますので、「日本企業」という観点でも、今回の対談は興味深いです。今回の資料では、田口さんが実際に使っていらっしゃるキャリア開発シートなども掲載していただいていますので、日本企業で変革を進めながら、人を育てようと挑んでいる方にとって実践的な内容も多そうですね。

田口:VUCA時代の考え方の基本として、現場の責任で行う「人材育成」と、経営あるいは人事の責任で行う「人材開発」を分けて考えることが大切です。現場を支える基盤人材の育成には教育体系などの定石がありますが、改善の余地はまだ大きいです。一方で、会社のビジョンを達成するためには、人材開発によって戦略人材を育てる必要があります。このあたりは日本企業がほとんどできていない領域でもありますので、どのような視点で人材開発していくべきかなど、日本企業の実態に即したお話をしたいと思っています。

但田:今回の対談では、ダイナミック・フロー・マネジメントにおける人材育成をテーマにしていますが、田口さんは、組織開発をキーワードに、育成と変革の同時実現についてお話されるそうですね。

田口:そうです。ただし、車座になって本音で語り合おう、といった組織開発活動とは違う視点でお話したいと考えています。特に「両利きの経営」の基盤となっている、組織の整合性モデルの考え方と照らし合わせてお話をしていくつもりです。これは、「重点課題・KFS」「人材・組織能力」「組織・制度」「組織風土・文化」4つの要素の整合性が図られた時に、組織は機能するという考え方です。

実際のところ、人材育成と組織開発を同時に実現していくのは難しい、けれども非常に大事なことです。今回の対談では、私もGSCさんと一緒に支援しているA社さんを事例にお話しますので、そのなかで、組織開発と戦略人事で組織の整合性を実現する活動の在り方をご紹介してくつもりです。

但田:今回の対談はシリーズの3回目になるのですが、過去の対談を視聴された方からも、既に多くのお申込みをいただいております。田口さんのお話を伺って、人と組織に焦点を充てた今回の対談も、多くの企業人の方の参考になるだろうと、私もワクワクしてきました。最後に、今回の対談を視聴される方へのメッセージをいただけますか。

田口:一昔前は、TOCと言えば工場の改善のイメージでしたが、今回のA社さんのように、工場でのTOCも大切だけど、マネジメント体制も大切だと考える会社が増えてきています。工場だけ頑張るとか、人事だけ頑張るとか、現場が頑張ればどうにかなる、ではなくて、日本企業が全体最適を本当に実現して、そして、日本企業に強くなって欲しいと、本気で思っています。

VUCA時代の変革に対応できる体制にならないと、日本企業はこれまで以上に海外に買収されるようなケースが増えてしまいます。けれど、大手日本企業がひとつ買収されれば、大量リストラや、国内取引先の一斉切り捨てなどが起きて何万人もの人が影響を受けてしまいます。だからこそ、日本企業にはもっと力を蓄えて、日本企業にしかできないことで輝けるように再生して欲しいと願っています。今回のお話も、そんな日本企業で奮闘している方に、ぜひご視聴いただきたいです。

ここまでお読みいただきありがとうございました!
田口さんと村上の対談は、以下のページから承っております。企業の変革に携わっている方、変革を担う人材の育成にお悩みの方など、ぜひお気軽にご視聴ください。

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