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【経営とビジネスのための勉強法】散歩中に使えるか、という試金石

最近、音声入力機能を使い始めました。とても便利で、変な人に思われない程度に散歩しながら音声入力をしています。

今回は、散歩しながら考えたことを書いていきたいと思います。


自分の血肉となった知識・考えでしか勝負できない

散歩しながら音声入力で執筆をしていると、自分の頭の中にある知識や考え方だけがアウトプットのもとになります。本当の意味で自分の血となり肉となった知識や考えしか活用することができません。

本を片手に散歩をしながら執筆するという事はなかなか難しいですが、今の時代、音声入力を活用しながら散歩しながら執筆をするということができます。この時の材料は散歩によってアクティブになった脳のパフォーマンスと、脳の中にある知識や考え方です。

結局人間がその場でアウトプットできる事は、自分の頭の中にあるものだけです。全く外部記憶媒体や本等から離れた場所で、その場でアウトプットにつなげられる事は本当の自分の血となり肉となったものだけです。

散歩中の執筆は、別に真剣勝負というほどのことではないのですが、コンサルティングの現場やプレゼンテ―ションなどにおける質問対応やアドリブなどの真剣勝負の場面などでも同じことです。むしろ、散歩中の方がリラックスしているため脳からいろいろなものが引っ張り出せます。

そういう意味では、散歩中に引っ張り出せないことを真剣勝負の場面で引っ張り出して付加価値につなげられることはないのでしょう。

なので、散歩中に引っ張り出せるか、ということは知識や思考の試金石と言えるのではないかと思うのです。


記憶力の大切さと使い方

そういう意味で、私は記憶力というものはこれからの時代においてもとても重要であることは変わらないと考えています。記憶力とは、自分の頭の中に知識や考え方をストックできる力だからです。

だからといって、何か記憶術などを学んで記憶力を鍛えるという必要は特にないのではないかと考えています。

記憶する力は、アウトプットの必然性に応じて強化されていく と考えるからです。

学歴が優秀でも仕事でパフォーマンスが発揮できない人もいます。学歴は記憶力だけでなしえることではありませんが、おそらくこのような人は記憶力も優れているのだと思います。

では何が足りないかというと、アウトプットに対する目的意識なのではないでしょうか。つまり、記憶力はあるのですが、記憶したものの使い方(アウトプット)の意識が弱いのではないかと思うのです。

仕事でのアウトプットは、お客様への貢献や社会への貢献、その他状況に応じて諸々のアウトプットがあるでしょう。

正しいアウトプット意識をもって、そのアウトプットに対して主体的に意欲高く向かっていくスタンスに立てば、記憶力を活かして更に自身の知識や思考を活かしていくことができるのではないかと思うのです。

そのようにして、人のパフォーマンスは向上していくのだと思います。以下のマッキンゼー流最高の社風の作り方で示されているTOMO指数によるパフォーマンスの発揮もそのようなメカニズムによるものなのではないかと思います。


知識と思考はストックパフォーマンスである

経営コンサルタントとして仕事をしているときに意識している事は、経営会議や経営者・経営陣の方とのMTGの場など、実践の場でどれだけレスポンス早く深い思考のアウトプットを出せるかと言うことです。

それを実現するためには書籍で読んだことや考えたことを自分の血となり肉となるスピードを上げることが大切です。
いってみれば知的プロテインを飲みながら運動すると言うようなイメージです。運動と思考というのは非常に密接に結びついているので思考力を鍛えると言う意味でも運動と合わせて考えると意識しやすいと思います。

おそらく散歩中や強烈なアウトプットを求められる場面は運動中と同じように知的プロテインが吸収されやすい状態なのだと思います。
知的プロテインとして良い本を読んで、そのプロテインを散歩しながらアウトプットすることによって体に吸着させていくという考え方です。

体に吸着させた知識や思考であれば、ストックされた資産としていつでもパフォーマンスにつなげられて、再現性があります。

これから書評等についても自分の頭の中に残っていることだけをこのように散歩をしながら執筆をして、戻ってから本を見直して修正してアウトプットすると言うようなサイクルをやっていきたいと思います。


血となり肉となる知識・思考の勉強法

当たり前ですが、まだうろ覚えの知識については散歩中でも引っ張り出せる位の深さまで理解を深めたいと思います。

ただその理解を深めると言うやり方は何度も読むと言うやり方ではうまくいかないでしょう。他の人に教えるとか、このように執筆するとかそういったことを繰り返しながらまた再度読んでアウトプットしてと言うサイクルの繰り返しの中で、血となり肉となるのだと思います。

要は、アウトプットがない知識のインプットは運動しないでプロテインだけを飲んでるようなものです。

プロテインを飲んだら運動するように、勉強したらアウトプットすることです。私にとってこのnoteはいいアウトプットに場になっています。

それぞれに適したアウトプット強度で、せっかくのインプット(学習)をストックパフォーマンスへ結び付けていきましょう。

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