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写真におけるこだわり

こんばんは。
神戸でフォトグラファー兼学生をしているGo Mitarai @otearai0312 です。

先日Instagramのストーリーでnoteのお題を募ってみたのですが、その中で写真に対するこだわりが知りたいという意見をいただいたので、さっそく撮影時と編集時に分けてこだわっていることを書いてみます。


1.撮影編

①なるべく広角は使わない

普段は24-70mmの標準ズームレンズをつけっぱなしにしているのですが、基本的に35mm以上の焦点距離を使うようにしています。というのも、広角側だとどうしても歪みが生じてしまい、それが私の目指す気品ある写真にマッチしないからです。よくある広角で下から煽って撮るみたいな写真が苦手なんですよね...笑
そのため、なるべく被写体から離れてみてそれでも足りない時は広角を使うようにしています。(風景ではダイナミックさを表現するために広角を使うことがあります)


②無意味に開放を使わない

1枚の中でいかに情報を操作できるかが写真の上手さを構成する要素の1つだと考えているのですが、開放でボカして撮るのは比較的容易に情報量を減らす方法です。一方、絞ると情報量が減らせないため必然的に構図を整理する必要があるので腕が鍛えられるのです。
スナップする時は基本的にF5.6か8にしていて、より全体にピントを合わせる風景などではF8~13あたりを使うことが多いです。


③焦点距離を決めて撮る

上述したように基本的に標準ズームレンズを使っているのですが、ファインダーを覗きながら焦点距離を決めるのではなく、レンズ上部に書いてある24,35,50,70mmを見て焦点距離を決めてからファインダーを覗いて撮ることが多いです。
というのも、ズームレンズは焦点距離を決める工数と被写体との距離感を決める工数という2つの変数が関わってくるので、単焦点レンズに比べると意思決定に時間がかかるんですよね。(単焦点は焦点距離が決まっているため被写体との距離感という1変数を考えるだけでいいというメリットがあります)
写真を始めて数年間は単焦点レンズだけを使用していて、この距離感ならこの焦点距離だなというのがだいたい体に染みついているので、一旦決めてから覗いて撮るという方法をとっています。


④朝か夕方の斜光で撮影する

正午近くの太陽が真上にある状態ではなるべく撮影しないようにしています。というのも、その時間帯は光が強すぎて全体が均一に明るくなるため、得意としている陰影のある表現ができないからです。ポートレートなどでは上から光が当たることで変な影ができたりもしますよね。
そのため、朝から撮影に行く場合はまず午前の光で撮り、昼休憩&コーヒーを飲んで、夕方から再始動という流れが多いです。


⑤カメラはしまわない

これが一番大事だと思っています笑
多少の設定ミスなどであればエディットでなんとか持ち直すことができるかもしれませんが、シャッターチャンスを逃したらどうしようもありません。
写真を撮りに行くつもりではなくても決定的瞬間を逃さないために、基本的に外出する際はX100Vをぶらさげています。また、しっかり撮りに行くぞという時はα7Ⅲを使うのですが、移動中などでもバックパックにつけているPeakDesignのキャプチャー

にカメラを取りつけておくことでいつでも対応できるようにしています。


2.エディット編

①水平垂直・四隅を整える

水平垂直はよく言われることですが、Lightroomの「変形」タブの水平垂直補正までしている人は案外少ないです。
例えばこちらの写真は、

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下から撮っているため建物が上に行くに連れ奥側に倒れていますよね。
変形タブの水平垂直で整えてあげることで、

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綺麗に整った写真に仕上げることができます。
今回のように建物や地面の縦横の線が分かりやすい場合は、「レンズ補正」タブの「ゆがみ」の部分を調整することでより線をまっすぐにすることもできますね。

また、関連して四隅を整えてあげると写真の仕上がりがぐっと良くなります。具体的には無駄なものが写っていたらトリミングやスポット修正で削除したり、線を四隅に収束させることなどをよく行います。
上の写真でいうと左下の方に白いものが写っていますが、そこは思い切ってトリミングすることで無駄な情報を減らしています。

こちらの写真では、

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斜めのラインを左下の角に収束させることで気持ちのいい構図にしています。


②センサーゴミは必ず除去

言わずもがなと思いきや、SNSを見ていると意外と放置している人が多いのがセンサーゴミ。どれほどうまい写真でもゴミがあると一気に萎えてしまうのは私だけではないはず...笑
特に空が写っている場合は拡大して隅から隅まで見逃さないようにしています。時折背景とゴミが重なってスポット修正で上手く消せないこともあるので、なるべくブロワーを持ち歩いてレンズ交換時に吹き飛ばすのがいいですね。


③白を基準に色温度・色被りを補正

仕上がりをぐっと向上させるのが色温度・色被り補正です。色温度はパラメーターを500くらい前後させてみて、なんとなく定まってきたらその後は振れ幅を250→100→50というように狭めていって最適な数値を決定します。色被りの場合は10→5→1くらいの単位で狭めていって調整するのがオススメです。

補正時は白い部分を基準にしますが、そこだけを見ていると目が慣れてきて正確さに欠けることがあるので、必ず全体も見ながら調整していきます。

色温度・被りの詰めの甘さは四季の写真で顕著に露呈してしまうので気をつけていきたいものです。春は桜のピンクを強調するために他まで赤被りが、夏は新緑を強調するため緑被り、秋は紅葉を強調するため過度な黄色よりの色温度と赤被り、冬は雪の白が白じゃなかったり...という感じですね笑


④無理にシャドウを起こさない

無理にシャドウを起こしてしまうといわゆるアニメのような写真になってしまい、私の目指す気品ある写真からは離れてしまいます。
以前はFUJIFILMのカメラをメインで使っていたのですが、シャドウを起こすとノイズが乗ったり変に色被りすることが多かったためこのスタイルに落ち着いたという背景もあります笑

品のある写真については、

こちらのnoteで詳しく触れているのでぜひ合わせてご覧ください。


最後に

いかがだったでしょうか。
今回はあくまでも私自身のこだわりであって絶対的に正しいということではないので、参考程度にご覧いただけたなら嬉しいです!

Instagramのストーリーで他にもたくさんお題をいただいたので、またおいおい書いていけたらと思います。

今回も最後までご覧いただきありがとうございます!
また次回のnoteでお会いしましょう。



◆Instagram

@go_mitarai

◆Twitter

@otearai0312

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