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博士がゆく 第39話「はじめての学会発表-発表編②」

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前回のつづきから)

次はスライドデータの提出だ。
 
提出する用の別の部屋が準備されているようなのでそちらに向かう。
 
部屋に入ると、ここにも担当者がいた。USBを渡すとスライドのデータをパソコンに移してくれる。最後にスライドのアニメーションがちゃんと動くかチェックしたら博士(ひろし)の仕事はおしまいだ。
 
スライドの提出を終えて時計を見ると、セッションのスタートまであと30分ある。博士は自分が発表をおこなう教室を確認して、トイレを済ませておくことにした。
 
「えっと…オレが発表するセッションは…」
 
独り言を言いながら受付の案内図を見ていると急に声をかけられた。
 
「あの…」
 
振り返ると、博士と同じくスーツ姿の女性が立っていた。おそらく博士と同じ、学会発表を控えた学生にみえる。
 
「ひろしさん…ですか?」
 
「はい。そうですけど…」
 
ドキッとした。女性は博士のことを知っているようだが、博士は彼女の顔に全然見覚えがない。
 
「すいません、いきなり声なんかかけたりして…でも1つだけ確認したくて」
 
そういって彼女は小さく手招きをして、口に手を添えた。博士は反射的に身をかがめて耳に手を添えて彼女の話を聞く準備をする。
 
「細胞くんって知ってます?」
 
博士の心臓は飛び上がった。女性に耳打ちされるだけでも刺激的なのに、まさかそこで「細胞くん」の名前を耳にするとは。
 
彼女は博士の顔を見て察したようだ。
 
「やっぱり」
 
そう言って彼女は笑った。

(つづく)

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