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博士がゆく 第46話「卒業そして旅立ち」

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それでは本編をどうぞ。
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共同研究者に大学院生を募集しているか、指導教員に聞いてもらったあとの展開はいじょうだった。

休日だったこともあり、その日のうちにオンライン面接を行い研究室に加入することが決まった。

そこからは大学院入試の準備や、卒業論文のための実験の追い込み。大学院から合格通知が来てからは入学や引っ越しの準備で息つく暇もなかった。

そして昨日、卒業式も無事に終えて今はアパート退去の手続き中だ。

「では、私共の方でのチェックは以上になりますので、コチラにサインしていただけますか?」

不動産会社の人が差し出した書類にサインしようとすると、スマホの通知がなった。

「申し訳ありません。少々お待ちください」

急用を知らせる電話だったのだろう。サインの途中にもかかわらず、彼はスマホを耳に当てて会話を始めた。

手持ち無沙汰になった博士(ひろし)は窓から見える大学に何となく目を向けた。

大学院進学について相談した後、気づいたらペン立てから細胞くんは姿を消していた。

それ以降、研究室で細胞くんを見かけることもなくなった。

あれは幻覚だったのだろうか?

いや。彼に触った時の感触や、他に細胞くんを知っている人物がいた以上、幻覚ではなかったのだろう。

他にも何人もの学生の相談にものっているとのことだったし、きっと忙しくてオレの所まで手が回らなくなったのだろう。

でも、最後にお礼や別れの挨拶くらいしたかったな。

「お待たせして申し訳ありませんでした」

どうやら電話は終わったようだ。最後にサインをして彼と一緒に4年間お世話になった部屋を後にする。

この時、バックパックのドリンクホルダーに細胞くんが潜んでいることを博士が知るのはしばらく後のことである。

(おわり)

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