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博士がゆく 第42話「はじめての学会発表-発表編⑤」

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前回のつづきから)

目が覚めたのはセッションの終盤。最後の研究発表が終わり会長がセッションを締めくくる挨拶をしていた時だ。

最悪。というほどでもないが初めて参加した学会としていい思い出にはならないだろう。

人がばらばらと帰る準備をしている中で、博士(ひろし)は自分の発表の司会をしてくれた先生をみつけて挨拶をした。

顔に寝ていた痕跡が残っていなければいいが、確認するすべはない。その後は人の流れにのって教室を後にする。

この中に彼女が紛れていて、また声をかけてくれないかと淡い期待を抱いていると肩をたたかれた。

「ひろし、発表良かったぞ」

なんだ。指導教員か。

「ありがとうございます。練習の甲斐もあってちゃんと台本通りに喋れました」

「その割には残念そうな顔をしていないか?」

顔に出てたらしい。

「じつは昨日の夜、緊張してホテルで一睡もできなかったんですよね」

嘘ではない。

「そうだったのか。発表も終わったし今日はゆっくり眠れるといいな」

そう言って指導教員は笑って言葉をつないだ。

「ところでひろしは大学院に興味はないのか?いつも夜遅くまで実験しているし、研究発表も熱心にやっていた。もし研究が楽しくて続けたいのなら、就職だけではなく大学院も卒業後の進路に加えてみたらどうだ?」

「う~ん。どうでしょうかね…」

たしかに研究はやっていて楽しい。だが、大学院までいくほどかと言われるとそうでもないというのが本音だ。
「いますぐ答えを出す必要はないし、ゆっくり考えてみてくれ。昼飯はどうするんだ?うまいチャーハンを出す中華料理屋があるんだが一緒に来るか?」

「いきます!」

学会の初日に発表が終わった博士は、残りの2日間をどう過ごすかにくわえて、大学院への進学についても考えなければいけなくなったが、今はとりあえず旨いチャーハンを食べるために指導教員のあとを追った。

(つづく)

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