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博士がゆく 第41話「はじめての学会発表-発表編④」

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前回のつづきから)

「準備ができたらお願いします」
 
「一生できないので勘弁してください」
 
そういいたい気持ちを必死に抑えて、発表を始める。
 
不思議だ。練習の甲斐もあってか。いざ発表が始まるとすらすらと言葉が出てくる。これなら10分間の発表も余裕だろう。
 
会場を見渡す余裕もできてきた。
 
ふと。指導教員と目が合った。
 
来てくれたのか。安堵や不安が入り混じり。一瞬言葉がでなくなる。
 
大丈夫。発表に大した支障はない。練習の成果は存分にあったようだ。
 
質疑応答も終えて舞台から降りる頃には、すっかり緊張もほどけていた。あとは他の発表者の演題を聞いていれば学会での博士の仕事はおしまいだ。
 
しかしそんなことは博士の耳には聞こえていない。研究発表というマインドブロックが解けた以上、気になるのはセッション開始前に話しかけてきた女性のことばかり。
 
今わかっていることは、大学で博士のことを見かけていたことと、細胞くんを知っていること、そして今博士が参加しているセッションとは別のセッションで発表しているということだけだ。
 
学会のプログラムを見てみると、この時間に行われているセッションは4つ。
 
この中から彼女を見つけることができるだろうか?
大学構内で博士を見かけていたということはおそらく同じ大学だろう。そして発表者が女性の演題を見つけることができればおそらくそれが彼女だ。

1つ目のセッションの演題に目を通していく。演題数は25。同じ大学からの発表者がいたが、発表者は女性ではないようだ。

2つ目のセッションを見ていこうとした矢先、博士の眠気がピークに達した。申し訳ないが、前の人のかげに隠れて少し寝かせてもらおう。

大学に帰ったら細胞くんに聞けば彼女の名前も教えてもらえるだろう。そう結論すると博士の意識はみるみる失われていった。

(つづく)

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