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僕が嘘つきにならない為に

ビリー。
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僕が嘘つきにならない為に(ボーカロイド)


連れて行ってよ
ロックンロール
夕暮れの帰り道
はしゃぎ合う
声が響く
春風吹くあの街並み
宝石の様な星空の下まで

本音を隠したジョークに
控えめな夢を
そっと忍ばせた
感性が薄れゆく前に
耳を澄ますのさ
ほら聴こえてくるよ

繋がっているよ
どこにだって
メロディーと共に
蘇るよ

しがみつくためじゃなく
寄り掛かるためでもないさ
忘れたくないんだ
僕が嘘つきにならない為に

真夏の太陽
木漏れ日のひょうたん橋
賑わう交差点
夜のイルミネーション
不意に誰かに
呼ばれたような気がして
僕は振り返る
きっと誰もいないと
分かっていながら

輝いているよ
今でもずっと
メロディーはそこに
繋がっているから

必要なのさ
どんな時でも
晴れ間の無い空が
続く日々でも

繋がっているよ
どこにだって
メロディーと共に
蘇るよ

しがみつくためじゃなく
寄り掛かるためでもないさ
忘れたくないんだ
僕が嘘つきにならない為に



===



『追記』


小学校

校庭

その端っこに

階段状に並ぶ鉄棒があって

その裏側に

小規模な森があった。

その森の中には

ゾウさんの形をした大きな遊具があって

鼻の部分を滑り台にして

よく遊んでいた。

僕の頭の中に浮かぶ風景には

そこで遊ぶ僕達の姿がある。

僕の姿がそこにある時点で

これは僕の記憶ではないのかもしれない。

でも僕はそういう景色を見ている。

セコイアの葉を擦り抜けた陽光を浴びて

はしゃぎ合う声を聞いている。

この歌を聴きながら

僕はそういう画を眺めている。



「思い出」という言葉を使わずに

思い出についての歌を作ってみたかった。

僕には好きな歌がたくさんある。

そして
その歌を

聴いている時
口ずさむ時

必ず頭の中には「画」が浮かんでいる。

画は自分が好きだと認識している歌にしか現れない。

それはいつか見た景色だったり
誰かの表情だったり
見たこともない場所や風景だったりする。

その殆どが
その歌を初めて聴いた時に
実際に見ていた景色や
当時の心境とリンクしているのだけど

不思議なもので

その曲に纏わる自身のあれこれと
必ずしも一致するというわけではなかったりもする。

何の脈絡もない
理解不能な画を
思い浮かべていることも
あったりで

更に不思議なのは

その不一致に違和感を覚えることもなく
自然とそれを受け入れている自分に
大分時間が経ってから気付いたりすることだ。

「そういや、何でこの画なんだろ?」みたいに。

ただ、不思議ではあるけれど
不快なわけではない。

何故この歌を聴いていると
この画が頭に浮かぶのだろう?と
考えを巡らせる時間は
僕にとってはとても楽しいことなのだ。

この歌を聴く時

僕の頭の中には

この追記の冒頭に記した景色が浮かぶ。

作っていた時に

思い描いていたものとは

全く違うんだけど。笑

何故だかはよく分からない。

でも

なんでだろう?って考えるのは楽しい。

それに

遠い記憶の中にある

自分の知る景色を

この曲は

確かに映し出してくれた。

何だかよく分からないけど

接続成功!ってことで。笑

確信ではなく

ただ何とな〜く

そう感じたという事を

ここに記しておこう。

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