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独身者と余暇

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東京にあてた恋文

東京にあてた恋文

最近、『追憶の東京~異国の時を旅する』(早川書房)という本を手にした。

著者のアンナ・シャーマンは2000年代のはじめ、10年あまりを東京で暮らした経験をもつアメリカの作家。

この『追憶の東京~異国の時を旅する』は、そんな著者による異色の日本滞在記である。

かつて江戸の市中には、町民に時刻を知らせるための鐘、いわゆる「時の鐘」が点在していた。

その響きに魅入られた著者は、すでに存在しないも

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「橋63」で行く

「橋63」で行く

しいたけ氏いわく

ひさびさに「橋63」に乗ろう。そう思い立ったのは、しいたけ占いに

今週は自分なりの「逃げる時間」や「逃避行タイム」を計画してみてください

と書かれているのを見たからだった。

とりわけ占いを信じるほうではないが、「いま○○な状態ならこんなことしてみるのもいいですよ」スタイルのしいたけ占いは、つい毎週チェックしてしまう。

占いというよりは、一回立ち止まって現在地をたしかめる

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