介護施設におけるコロナウィルスによる影響について

皆さんこんにちは！
久しぶりの投稿になります。

今回はコロナウィルスについて介護職の視点から書いていきます。

私が勤めている施設ではまだコロナウィルスに患った方は職員、利用者様共にいらっしゃいません。

ですがコロナによって様々な面で影響と弊害が出てきているのでそれを取り上げていきます。

利用者様への影響①

毎月、もしくは約二ヶ月に1回の外出レクが行えなくなってしまい利用者様がお出掛け出来る機会がコロナによって奪われてしまいました。
施設の中ばかりで外気に触れるとしたら施設内のベランダに出るくらいです。
それによりストレスがたまる利用者様も少なくないです。
「外に行きたい」「外食したい」等の声に応えられず歯痒くなります。
コロナの猛威が去ったら利用者様とお出掛けや外食ができる未来を信じて日々の介護をしています。

利用者様への影響②

利用者様とご家族との面会が昨年から制限しています。
この一年では鏡越しの面会とオンライン面会のみです。
後は急病で救急搬送される時や
お看取り直前やお亡くなりになられた時しか直の面会が出来ません。
ご家族と会えない事によって寂しい、悲しい、つまらない、ストレスが溜まる等色々見てきました。歯痒くなります。
ご家族と会えない事によってお話する機会も減ったせいか刺激が少なく認知症が進行してしまった方もいらっしゃいました。
私達介護士は利用者様のケアや寄り添うよう日々関わらせて頂いていますがご家族しかできない真の寄り添いという部分では満たせていないと思っています。

ご家族様への影響

ご家族様の中には様々な方がいらっしゃいます。
本当は毎日会いにきたい方、仕事が忙しく中々会いに来れない方、家族関係が色々と難しい方といらっしゃいます。
今回は面会頻度が多かった方への影響を取り上げます。
毎日会いに来て、毎日触れる事ができたのに今はそれが難しくなってしまってご家族様も辛い気持ちだと思っています。
面会時に家族様と利用者様の事で情報交換等も中々出来なくなってしまい、報告頻度が減ってしまい何か事故や体調崩した時しか報告が出来ていないのも残念です。

職員への影響①

法人からは外出は控えるように指示が出ています。国からも不要不急な事が無ければ外出を控えるよう報道されています。
実際に私の施設であったケースですがコロナによって田舎に帰れない、他国籍の方が母国に帰れないという事もあります。
絶対帰れない訳ではないですが私の施設が東京な為コロナの被害が多い都市です。
田舎にいる自分達の家族の事を考えると帰るのを控えたりする方もいるそうです。

職員への影響②

コロナが話題になってから施設内でも感染対策を行なっています。
・出勤前、出勤後の職員検温
・毎食前の利用者様の手にアルコール消毒
・食事机のアルコール消毒
・ガウンテクニックの取得
・入院から帰ってきた利用者様は最低1週間はお部屋での対応（病院にコロナの方がいたかもしれない事を想定）
これらのストレスはただでさえ通常の介護業務で多忙な中、業務圧迫しています。
福祉はテレワークや休業という事が出来ない点も働く上では難点です。
福祉に従事している方への支援も国には考えて頂きたいと思っています。

職員への影響③

これは私の周りで実際にあった事を基に書きます。
私には大学テニス部の後輩の部下がいます。年齢が4つ離れているので私が卒業と同時に入学という感じです。
代は重なってないですが卒業して2年程は部活にちょこちょこと顔を出していました。
その頃から可愛がっている後輩です。
そんな後輩を私の職場に誘ってそろそろ2年経ちますが、最近は「仕事が辛い」「あの人とあの人が仲悪くて気疲れする」「フロアーにいる中国人職員同士の母国語で話しているのがストレス」「利用者の介助量が多くて体力的に辛い」との事で仕事を辞めるか悩んでいるそうです。
こうなってしまった原因として彼が休みとかにやっていたテニスがコロナによってできなくなったのが要因としては大きいのではと思っています。
もちろんフロアーの問題を解決出来ていない私の責任が大きいですが、介助量を減らすこと（ケアを簡素化する事はできないです）や仲間同士を仲直りするというのも簡単な事ではないです。
話を戻します。
コロナによって好きな趣味が謳歌出来ないことも介護に限らず働く意欲を削がれているのではと思いました。

コロナが仮にこれから施設で蔓延したら利用者は、ひとたまりもないですし想像するだけで寒気がします。

当然の事ながらコロナによって1番大変なのは医療従事者とコロナを患ってしまった患者の皆さんだと思っています。

医療従事者の方は苦労が絶えない中で日本を支えて頂いて頭が上がりません。
ありがとうございます。