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一流シェフが「見て・聞いて・感じた」食材を使い「芽室町を味わうスペシャルコース」が実現!【地域活性化起業人報告 #07】

ぐるなびは、食文化振興や観光振興などによる地域活性化に貢献すべく、2021年より総務省による「企業人材派遣制度」を活用し、当社社員を“地域活性化起業人”として全国各地に派遣。地方自治体との連携のもと、ぐるなびの持つ事業インフラやノウハウを活かした地域独自の魅力・価値の向上に取り組んでいます。
今回は、北海道芽室町にて業務に従事する麓紀久より、活動報告をいたします。

はじめに

みなさん初めまして。北海道芽室町で「地域活性化起業人」として活動している麓紀久と申します。私は、函館で生まれ、大学時代を小樽で過ごしました。大学時代は国際交流サークルで国内外の人財からたくさんの大きな気づきをもらいました。その中のひとつが「北海道の未来は食と観光にあり」です。当時芽生えた道産子の誇りと使命感は「HOKKAIDO LOVE」となり今もメラメラ燃えています!過去に学んだ「観光まちづくり」を体現すべく芽室町の魅力を磨き、たくさんの来町者におもてなしをしたいと考えています。

そもそも私がぐるなびに入社した理由は、「日本の食文化を守り育てる」という創業からつなぐ想いに共感したからです。入社当初は「生産者をサポートし、食材に付加価値をつけ、安心・安全・美味しいを飲食店を通じ外食を楽しむお客様に提供する」という理念のもと、食材プロモーションという事業に従事し、故郷である北海道内の生産者を訪問する毎日でしたが、残念ながら志し半ばで食材プロモーション事業は終了。その後数年が経ち、「地域活性化起業人」としての芽室町への赴任についての社内公募を知った際、もちろん真っ先に手を挙げました。そして、2023年4月より農業王国・十勝芽室町に貢献するという念願を叶えるべく、日々業務に取り組んでいます。

私にとって芽室町での活動は「これまでの集大成」。「自分たちが楽しむことで来町者に楽しんでもらい、来町者が楽しむことでもっと自分たちが楽しくなる……」、そんなまちづくりをしたいと考えています。

今回は「地域活性化起業人」のミッションである「交流人口・関係人口の創出・拡大」及び「特産品(農産物等)の普及・地域ブランディング」を推進していく上で注力している「ふるさと納税寄附額向上」のための活動と私が企画・実施した「首都圏シェフツアー」の様子をご紹介します。

芽室町のふるさと納税事業

芽室町がふるさと納税事業に参画したのは平成27年(2015年)。初年度は寄附金額8,467万円からスタートしましたが、令和3年度(2021年)の1億円まではほぼ横ばいでした。北海道内の他の自治体が寄附額を大きく伸ばす中、芽室町は大きな決意のもと、「7項目」の取り組み(※)を掲げ、抜本的な改革を実施。その結果、昨年令和4年度(2022年)には前年の約2.7倍となる2億7千万円の寄附を集めることが出来ました。

※「7項目」の取り組みとは
①何のためのふるさと納税か?を明確に内部・事業者と共有 
②5つの課題を設定して課題解決策を実行 
③返礼品数の増加 
④ポータルサイトの増加 
⑤民間活力の活用(一部業務委託)でサイトページの改善等 
⑥様々な切り口で「魅力発信」 
⑦核となる返礼品誕生

私が赴任した時点で令和5年度の目標は1億円増の3.7億円と定められており、この目標達成に寄与することが私の活動目標となりました。寄附額向上を図るには、魅力ある返礼品事業者の新規参画および既存事業者からの新規返礼品の追加がキーポイントとなります。約30年培ってきた営業経験をフル活用し、返礼品造成を委託している芽室町観光物産協会の商談に同席し提案のサポートを行いました。新規参画の提案で訪問すると事業者の方から寄附額増のアイデアや想定していなかった返礼品の提案を受けるなど積極的な協力意向を受けます。寄附額向上には様々な事業者への継続的な提案と会話が重要なことを改めて実感しました。

特産品の普及・地域ブランディング事業

また、「特産品(農産物等)の普及・地域ブランディング」及び「交流人口・関係人口の創出・拡大」を目的として「首都圏飲食店で芽室産食材を使用したスペシャルコース」をつくってもらおうとの狙いから「首都圏シェフツアー」を企画し、実施しました。

1.シェフツアー概要

・目的:首都圏のシェフに芽室町へ来て頂き生産者と食材を理解してもらうこと。
・実施日:2023年10月2日(月)~10月3日(火)
・招聘シェフ:
①中田耕一郎 オーナーシェフ(ル・ジャポン/代官山
②濱本直希  オーナーシェフ(
フェリチェリーナ/中目黒
③佐野辰好  店主     (
蕎麦割烹 辰/麻布十番
④前田拓也  総料理⾧   (
エトゥルスキ/南青山
・アテンド:芽室町魅力創造課 課長補佐 渡邉浩二氏、主任 田川唯史氏、ぐるなび 麓紀久
・訪問先:
10月2日(月)
9:30 帯広空港
10:00 七海牧場
11:00 TOYOチーズファクトリー
12:30 株式会社ドリームポーク
13:00 KAGURA
15:00 株式会社オークリーフ牧場
16:30 株式会社尾藤農産
18:00 試食&懇親会

10月3日(火)
9:15 小久保精肉店
10:00 山川農園
11:00 まちの駅
11:20 愛菜屋
12:00 レストランHiro
13:30 黒田農場
15:00 めむろワイナリー株式会社
16:30 新嵐山展望台
17:30 帯広空港

2.シェフツアーから得たこと

このシェフツアーでは、芽室町職員が常にアテンドしたことで、生産者及びシェフたちと様々な話題で深い会話ができました。芽室町が当事業に本気で取り組んでいることが生産者や参加したシェフ4人にご理解いただけたようで、協力体制、信頼関係が築けたと感じています。生産者の方々には、もっと良いものを作ろう、もっと付加価値をつけて町のPRにつなげていこうという高い志と意欲を持っていただけたようです。

生産者にとっても、普段の活動の中では直接対面することが難しい首都圏の一流シェフと意見交換できる場をつくれたことは、今後の仕事に必ず役に立つと感じました。一般のお客様からの声を直接聞ける物産展などはありますが、一流シェフから意見や評価を受けることは貴重であり自信やプライドにつながるはずです。自分たちが作ったものが、どんな人たちによって、どんなお客様へ、どのように付加価値をつけて届けてもらえるのかを理解しイメージできた時に、生産者という仕事のやりがいを感じ、更に意欲的になって頂けることを実感しました。

また、生産者からすれば価値のないもの、売り物にならないものが、料理人にとっては欲しい食材であったり、お金を出してでも購入したい価値のあるものであることがあり、新しいビジネスチャンスの気付きやヒントもあったほか、シェフから生産者へ食材の使い方の提案や情報共有があったことも良かったです。TOYOチーズファクトリーへの訪問時には、現在開発中の新商品について、シェフから様々なアイディアが寄せられました。料理人の方々の持つノウハウが地域の食材にうまく活かせるように事業者との連携をさらに深めていけば、新しい食の可能性が生まれ、地域の認知度、食材ブランド価値の向上につながると感じました。

芽室町の大規模農業の凄み、気候や土壌、生産者の熱い想いなどを、直接シェフに伝えることができたこともこのシェフツアーの大きな収穫です。シェフの方々は実際の生産現場へ視察に行き、五感で感じ、会話をすることで食材や生産過程に関する一次情報を得ることができたと思いますので、それらの情報を活かしたコースを造成して頂けることに期待しています。

今回のツアーを通じ、首都圏の一流シェフによって芽室町の食材がいかに魅力的であるかを我々も実感することができました。今回のツアーで関わった「農・食・人」はまちがいなく芽室町の財産です。一流レストランで使用する食材の産直仕入れ先としてマッチングできたことがうれしいです。当事業で築いた関係をより濃く、深く、そして⾧く維持、成⾧できるようフォローをしていきます。

■芽室町ふるさと納税返礼品食事券のご紹介   

ここまでご紹介した取り組みを通じて造成された、芽室町のお食事券型返礼品を紹介します。このお食事券は東京のレストランで使用可能なもので、北海道芽室町と広尾町の食材をふんだんに使用したスペシャルコースメニューを楽しむことができます。

①【ふるさと納税】【代官山 フレンチ】ル・ジャポン 日本料理とフレンチのフュージョン【芽室町・広尾町特産品コース】 お食事券2名様  112,000円(税込)
使用期限:食事券発行日から1年間

・広尾町産鮮魚と黒米のタルタルサラダ
・未来めむろ牛のコンビーフサラダ
・芽室野菜のポタージュ
・広尾町産鮮魚のポアレ ル・ジャポンスタイルで
・お口直し
・未来めむろ牛のロティ TOYO Cheese Factory のチーズフォンデュで
・尾藤さんの小麦で作ったにゅう麺
・本日のデザート
・食後のお飲み物

②【ふるさと納税】【中目黒 イタリアン】フェリチェリーナ  芸術品の一皿【芽室町・広尾町特産品コース】        お食事券2名様82,000円(税込)
使用期限:食事券発行日から1年間

・小さな前菜
・広尾漁港より鮮魚のカルパッチョ、山川さんの山わさびの香り
・尾藤さんの二年雪室熟成じゃがいも、イワシ、スカモルツァチーズのオーブン焼き
~スペシャリテ~ たっぷりカラスミのスパゲッティ、芽室の香りと
・黒田さんのゆり根とハーブ卵のカルボナーラ
・お口直しの一品
・オークリーフ牧場より未来めむろ牛の炭火焼き
・本日のドルチェ
・小さなお菓子

③【ふるさと納税】【麻布十番 蕎麦割烹】辰(たつ) 暗闇坂の隠れ家【芽室町・広尾町特産品コース】           お食事券2名様 148,000円(税込)
使用期限:食事券発行から1年間

・先付 季節の小鉢(芽室町産旬の野菜を使用)
・カラスミ蕎麦(芽室町産蕎麦粉使用)
・椀物
・お造り 2 点盛(広尾町産海産物使用)
・焼き物・揚物 毛蟹コロッケ(広尾町産毛蟹使用)
・肉物 未来めむろ牛炭焼(未来めむろ牛使用)
・煮物
・食事 選べる十割蕎麦(芽室町産蕎麦粉使用)
・デザート

④【ふるさと納税】【南青山 一軒家イタリアン】エトゥルスキ 【芽室町・広尾町特産品コース】お食事券2名様 98,000円(税込) 

使用期限:食事券発行日から1年間

・先付け 一口食前酒
・先付け 雪室熟成ジャガイモのニョッキ カルボナーラ
・先付け 自家製サルシッチャのフリット 十勝芽室ホエイ豚使用
・前菜 広尾町産ブリ 大根 黒川農園山わさび使用
・魚料理 クエ 芽室町産⾧芋使用
・パスタ スパゲッティー ウニ 尾藤さんの小麦 ハーブ卵使用
・肉料理 未来めむろ牛 きのこ
・デザート 梨 ジャスミン

このように、「特産品(農産物等)の普及・地域ブランディング」及び「交流人口・関係人口の創出・拡大」を目的とした様々な活動を大好きな芽室町で日々楽しみながら行っています。芽室町に興味関心を持っていただいたり、芽室町の美味しい農産物を食べてみたいと思っていただけましたら、「ぐるなび ふるさと納税」の芽室町のページをのぞいてみていただけましたらうれしいです。芽室町の応援をよろしくお願いいたします!


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